冠模試は全部合格判定。
それなのに、過去問は合格最低点のあたりをうろうろしていました。
次男の小6の秋の話です。
過去問は、始める時期も、やる年数も、目標の点数も、志望校のレベルによってかなり違います。
今回は、3兄弟の実例をもとに、過去問をいつから・何年分・どうやって解いて直すのかをまとめます。
ぱぱりん長男は2023年、次男は2026年に中学受験を終えました。三男は2028年組で、今は小5です。
自分に近いところから読んでください。
その前に、全員に共通する解き方と直し方から説明します。
過去問は2種類あります
一口に過去問と言っても、2種類あります。
- 志望校の入試問題(赤本など)
- 浜学園の公開学力テストの過去問
この記事で扱うのは、志望校の入試問題の方です。
小4・小5で公開学力テストの点数を上げたい場合は、公開の過去問が一番効きます。こちらの記事にまとめています。


全員に共通する解き方
制限時間は5分短くする
私のおすすめは、本番の制限時間より5分短くして解くことです。
本番は緊張などで、時間が短く感じるからです。
浜学園でも、時間を短くして解くことを勧めています。長男が受けていた過去問特訓では、算数の55分の試験を45分で解いていました。
塾の過去問特訓を受ける場合は、浜学園のスタイルに合わせればよいと思います。
時間が余っても終わりにせず、時間いっぱいまで見直します。
逆に「あとちょっとで解けそう」でも、延長はなしです。本番では延長できません。
用紙は本番と同じ大きさに
我が家では、問題用紙と解答用紙を本番と同じB4サイズにコンビニで拡大コピーしていました。
次男の時はA3プリンタを買いました。直前期にコンビニへ走る時間がもったいないからです。
本番と全く同じ条件にしておくと、それだけで当日の違和感が減ります。
解き始める前に全体を見る
いきなり大問1から解き始めるのではなく、最初に全体を見て、どの分野から出ているかを確認します。
そのうえで、大問ごとに「何分くらいかかりそうか」「難しいか」を考えて、解く順番を決めます。
特に一問目は、正答まで持っていける問題を選ぶことが大事です。
一問目がうまく解けないと焦ります。これは私自身も受験で経験しました。
難しい問題を1問解くより、易しい問題を2問解く方が点数は上です。難問に一か八かでトライする余裕は、本番にはありません。



目測を誤ることはよくあります。解けると思った問題で詰まった時に、落ち着いて次に移れるか。これも過去問でしか練習できません。
全員に共通する採点と直し方
採点は、できる部分は子ども自身で
浜学園には、過去問を講師の先生に添削してもらう依頼方法があり、長男も次男も利用しました。
赤本の解答だけでは正誤がわかりにくい記述問題に、どうすれば点がもらえるのか、捨て問かどうか、どこで部分点を稼げるかまで書いて返してくれます。
子どもは親の言うことはあまり聞きませんが、先生のコメントは聞きます。
ただ、添削には限りがあります。
なので、子ども自身で採点できるものは子どもにやらせて、あとで親がさらっと確認しました。特に次男はそうでした。長男は、過去問特訓と講師の先生のチェックだけでした。
自分で採点できる子は、自分で採点した方が、どこで間違えたのかを理解できるので良いと思います。
「できなかった問題集」を作る
長男も次男も、同じく「できなかった問題集」を作りました。
解けなかった問題をコピーしてノートやルーズリーフに貼り、やり直しを書き込んでおくものです。


採点したらすぐに、テスト中に自分がした「これは解ける」「これは捨てる」という判断が合っていたかも確認します。
「あと少しやったら解けた」問題を捨てていなかったか。捨て問に時間を使っていなかったか。ここを見直すと、次の過去問で時間の使い方が変わります。
わからないところは、解説を読むか、先生に質問して、あいまいなままにしないことです。
浜学園の過去問難易度表
浜学園では、過去問の問題を難易度で4段階に分けた表を配ってくれました。


「✖️=得意な人向け=解かなくてもいい問題」は、復習もせず放置でいいと思います。
講座や配布物の中身は年度や校舎で変わることがあるので、詳しくは通っている教室で確認してください。
点数はどう見るか
目標は、最終的には合格者平均点です。
合格最低点を超えたからといって、安心はできません。
浜学園に通っていると、授業やテキストで志望校の過去問やその類題を何度も解いています。過去問を解いても「どこかで見たことがある」問題が混ざっていて、その分だけ点数が底上げされているのです。
ただ、最初から合格者平均は難しいです。早い時期は、合格最低点を目標にすればよいと思います。
記録は、学校・年度・科目・合格最低点や合格者平均との差・直す問題、くらいで十分です。
過去問の入手
過去問を買うときに注意したいことがあります。
次男の併願校の過去問で教英出版の問題集を買ったのですが、国語は「著作権の都合で掲載不可」で、問題が解けませんでした。
英俊社の赤本は、国語も全問載っていました。最初からこちらを買うべきでした。
学校見学の時に学校が配っていたり、学校が販売していたりする場合もあるので、それも手です。
ボリュームゾーン(公開偏差値50前後)の過去問
始めるのは、小6の9〜10月ごろで十分です。
前半に始めても、まだ解けずに落ち込むだけです。
年数の目安は、第一志望が8年分、併願校・抑え校が1〜2年分です。
届かなくても、慌てなくていい
9月の時点で合格最低点に届かないのは、よくあることです。
12月になっても大きく届かないなら、その時に受験校を考え直します。
届かない時は、その過去問を復習して、もう一度一から解き直すのも一つの方法だと思います。
繰り返し解いて、自信をつけていきます。
偏差値50前後の学校は、典型問題の出題が多いです。ギリギリまで志望校を諦めなくていいですし、最後に受験校を下げることになっても、それまでの勉強は無駄になりません。
ただし、抑え校は1〜2校確保して、必ず受けてください。
三男の場合
三男は今小5で、志望校の過去問はまだ始めていません。今は公開学力テストの過去問で、少しずつ得点を積み上げているところです。
小6になったら、模試の成績の経過を見て判断します。上位を狙えそうなら、早めに過去問に触っておくつもりです。
三男の月ごとの成績とクラスの動きは、成績記録の部屋に書いています。
難関(公開偏差値55〜60)の過去問=長男の場合
長男は、小6の9月から過去問を始めました。
ほとんどは、浜学園の過去問特訓でこなしました。木曜日の学校帰りにそのまま塾へ行き、17時から21時まで。算数が2週、国語と理科が1週ずつで、1回に1教科です。
家でもできるのですが、塾の方が緊張感を持って解けると本人と話して、通うことにしました。
11月からは土曜日を「過去問の日」に
最高レベル特訓は11月まで受けてやめました。
灘中志望以外は、受講するより過去問に集中すべき、という講師の先生の助言があったからです。
空いた土曜日を「過去問の日」にして、午前中に算数・国語・理科を本番どおりの時間で解きました。答案は講師に提出して、赤ペンで返してもらいます。
第一志望は、最終的に8年分やりました。12月22日には8年分が終わっていました。
受験直前は、本当に時間がありません。第一志望の過去問は、12月までには終えておく方がいいと思います。
過去問は比較的取れていた
長男は、過去問では比較的得点できていて、自信をつけていた様子でした。
おそらく、過去問特訓以外の授業で、似たような問題をやったことがあったからだと思います。
前受け校・併願校は1年分
前受けの北嶺と愛光は、過去問を1年分だけやって臨みました。
それでも北嶺の本番では、理科の問題冊子を自分でバラバラにしてしまい、大問を探して2分くらいロスしたそうです(笑)
愛光では、過去問が合格最低点プラス10点だったので本人は弱気になっていました。ところが、3教科受験は点数を4分の5倍して判定することを、私たちは忘れていました。



過去問の点数を見る前に、判定方法まで要項を読んでおくこと。これは本当に大事です。


長男が偏差値40から難関中に届くまでの成績の推移は、こちらに書いています。


最難関(公開偏差値60以上)の過去問=次男の場合
次男の志望校の赤本には、20年分の過去問が載っていました。
入試は2日制で、算数と国語は1年で2回分あります。20年分を小6になってからこなすのは厳しいので、小5の1月に一番古い2005年から始めました。
最初は1日に1つ。算数60分をきっちり時計で測って解き、復習に1時間くらいかかっていました。


ただ、小6になってからは、古い年度を2年分ほどやったところで止まりました。
時間がなかったのと、まだ習っていない範囲があったからです。再開したのは、夏休みの終わりでした。
今振り返ると、小5から始めたこと自体は良かったのですが、もっとやればよかったと思っています。
塾の方針と、私の意見
浜学園の過去問特訓で扱うのは、直近の4〜6年分です。
9月に、塾から過去問の年数について指示がありました。当初20年分を予定していた私には、想像していたのとかなり違う内容でした。


次男はその指示に従って進めましたが、最難関を目指すなら、過去問はできるだけ多く取り掛かった方が良いと私は思っています。
過去問ほど良い材料はありません。ここは浜学園と私の意見の違うところです。
ただし、7年以上前の問題は、テキストでやり尽くします。その意味では、古い過去問をやっても「見たことある」となることが多いです。
冠模試と過去問は別物
次男は小6になって、冠模試では全て合格判定でした。
それなのに、過去問では2023年度までは合格最低点付近をうろうろしていました。模試との差があって、本当に合格は大変だなと感じていました。
冠模試は、あくまでも模試です。本番で趣向が変わったら、なかなか対応できない時があります。
過去問の点数が伸びない時期に塾へ相談したこと、そこから点数がどう動いたかは、有料記事に書いています。




過去問特訓は塾で受けるのがおすすめ
過去問は家で解くこともできますが、私は塾で受ける方がおすすめです。
お金がかかる、一度に全部できない(週1回1〜2科目)というデメリットはあります。
それよりも、時間を延ばせない、採点基準を示してもらえる、ライバルに囲まれて緊張感がある、解説講義を受けられる、というメリットの方が大きいと思います。
併願・前受けの過去問
併願校の洛南は、灘中の合格発表を見てから、併願から専願に切り替えられる仕組みがあります。切り替えるかどうかは、事前に決めておいた方が慌てません。
前受けの海陽特別給費は、次男いわく「灘よりも難しい」。問題がかなり特殊なので、過去問で一度は形式を見ておくことをおすすめします。
次男の小5春から本番前夜までの記録は、成績記録の部屋にまとめています。
まとめ
- ボリュームゾーンは小6の9〜10月から。第一志望8年分、併願・抑え校は1〜2年分。届かなければ解き直して自信をつける
- 難関は9月から。塾の過去問特訓を軸に、第一志望は12月までに8年分
- 最難関は小5から触り始め、できるだけ多く。ただし古い年度はテキストで見た問題が多い
- 制限時間は5分短く。採点はできる部分を子ども自身で。直しは「できなかった問題集」
- 目標は最初は合格最低点、最終的には合格者平均点
国語と理科の過去問の取り組み方は、それぞれ別の記事にしています。




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思うように点数が伸びずイライラする時や、子どもが気持ち的に参ってしまいそうな時は、精神科医の立場から書いたこちらの記事もどうぞ。













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