今回は、浜学園の「過去問への取り組み方」、とくに国語について私の家での例も含めて解説したいと思います。
のこり40日ちょっと。
ここからは過去問をしっかり解いていくことが重要になってきます。
これを書いている時点で、もう1月14日(関西統一試験日)まで40日ちょっととなりました。
どんな塾でもカリキュラムが終了し、レギュラーの授業で復習がメインになっています。
どのご家庭も、徐々に志望校の過去問を進めているころだと思います。
前回は、「総括と算数の過去問の仕方」について解説させていただきました。
国語は各学校の特徴が出やすいのでしっかり対策していきましょう。
国語の過去問の取り組み方
受験本番の国語って塾の定期テストでは、正確に計れない部分が大きいと思います。
定期テストでは、丸つけの手間などから「選択問題」がメインになっていると思います。
しかし、本番の国語の試験は記述がメインの学校が多いと思います。
つまり、
と思います。
選択肢問題が中心の塾の定期テストがすぐれないからと言って、必ずしも本番で点数が伸びないとは限りませんし、逆も成り立ちます。
それでは、国語の過去問の取り組み方について解説します。
制限時間を計って解く
実際の時間通りでもよいですが、できれば5分短縮が望ましいです。
制限時間より5分程度短く時間設定をしてみてください。
本番の緊張感を加味するとちょうど5分短くすることで実際の本番の状況に近づけます。
丸つけをした後で、
短くした5分でどのような見直しを行うか?
前回の反省を踏まえ、次はどう対処するのか?
を常に意識しておくと、回数を重ねるごとにコツをつかんできます。
とにかく解答欄を埋め尽くす
抜き出し・記述問題・漢字の読み書きなど答えは必ず埋め尽くすことが大事です。
空欄だと必ずゼロ点ですが、何か書くとラッキーパンチが当たるかもしれませんし、部分点がもらえることだってあります。
とにかく、
空欄は残さず答えは必ず埋め尽くす
ことが大事です。
過去問は採点した後が肝要
✅記号選択:本文中に正解の根拠を求める
✅抜き出し:正解がどこにあるのか探し、その妥当性を理解する
✅記述問題:模範解答が本文中のどの言葉を使っているのか確認する
✅漢字:間違えた漢字は必ず練習する
✅語句:間違えた語句は完璧に覚え、必要に応じて「知識系の問題集」で復習しておく
✅文章:難解だと感じた文章(特に論説文)は、水戸の語句にすべて線を引き、辞書で意味を確認したうえで、再度通読する。
地道ですが、上の作業が大事になってきます。
記号選択問題では、「思い込み」に注意しないといけません。
物語文では、主人公に感情移入しすぎて、「主人公の気持ち」を聞かれているのに「感情移入した自分のお気持ち」を答えがちになってしまいます。
そうではなく、
文章の流れ、記述から登場人物がどのように考えたか
ということを読み解くことが大事です。
長男もそうなのですが、勝手に自分のお気持ちから選択肢を選びがちです。
ここを注意していくと選択肢問題でも得点できるようになってくると思います。
また、選択肢ごとに
合っている部分、間違っている部分を明確に判断できるかどうか
がポイントですよね。
必ず、選択肢ごとにあっている部分は〇、間違っている部分(記述がない部分)は×などと目印していきましょう。
記述問題では、
落としてはいけないポイントを落としていないか
が大事です。
大事なポイントが少しでもかけていれば、部分点が狙えます。
問題文で聞かれていることに対して、必ずポイントを抜き出せる訓練をしていくことが大事です。
それができたら苦労しないのですが、ポイントを見つけ出す訓練は根気よくしていくと徐々に身についてきます。
可能であれば、親御さんが同じ文章を読んで、どうやってポイントを見つけられるか実体験してからお子さんに教えていくことが理想です。
親御さんが難しい場合は、塾の講師にお願いしていくことになります。
なりふり構っていられないので、借りられる助けはどんどん借りていきましょう。
漢字や語句は、
同じ問題は2度と出ないから復習はしない
という感じだと足元をすくわれます。
間違えた漢字や語句は、5回くらいは書く。
さらに、同じような問題を問題集で復習する。
地道な復習が実を結びます。
確かに同じ問題は出ないかもしれませんが、問題を作っている先生はほぼ固定だと思われますので、似たような問題は出る可能性が高いです。
一見、無駄と思われる作業も一つ一つが合格に結びつきます。
特に語句や漢字は、文章中にも出てきますので、覚えているかいないかで問題を解くスピードも変わってきますし、理解度にも影響を及ぼします。
私の長男は、1日の終わりに「語句マスター1500」と呼ばれる浜学園の語句問題集をやるようにしています。
1500問のうち、ほとんどが無駄になるでしょうが、その中でも1~2個でるだけでより合格に近づく可能性があります。
1~2点が大事な勝負になりますので、暗記で得点できる部分は落とさないようにしたいですね
採点基準
✅抜き出し問題は、模範解答以外は不可
✅漢字は「トメ・ハネ・ハライ・二重書き・画数違い・送りがな」に注意する
✅記述問題については、後述するポイントふまえて減点法で採点する
どうやったら得点できるか、また、減点されるかをしっかり把握する必要があります。
特に記述問題の減点ポイントは理解しておく必要があります。
☑模範解答とほぼ同じ場合は満点。模範解答と全然違う答案はゼロ点。
☑制限字数の8割に満たない答案はゼロ点(例えば、40字以内であれば32字)
☑模範解答中のキーワードを使ってはいるが、内容面や表現面でおかしなものは2点減点。
☑誤字が一つにつき1点減点。
☑文末表現ミスは1点減点。
☑文末の句点抜けも1点減点。
これらを頭に入れておくだけで、不用意な失点を防げるでしょう。
過去問を自分なりに分析する
第一志望はできれば5年分、可能であれば8年以上の過去問をやることが大事です。
出題傾向を知っておくだけで、当日慌てないようになります。
✅傾向
✅難易度
✅分量
これらはしっかり把握しておきましょう。
まとめ
過去問の取り組み方を「国語」を中心に解説しました。
国語はある程度やっていれば、いくら苦手でも差がつきにくい分野です。
記述問題は数をこなしていくことで徐々に自信がついてきます。
多くのお子さんが記述が苦手だと思いますが、訓練である程度得点できるようになります。
あと40日ちょっとでも十分に習得可能と思います。あきらめずに頑張っていきましょう。
次回は、理科について解説します。
のこり40日ちょっととなり、いよいよラストスパートですね。一緒に頑張っていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
役立ち記事の紹介
最後に、お役立ち記事をご紹介します。
思うように点数が伸びずイライラすることもあると思います。
その時は、この記事を読んでみてください。イライラを抑える術を精神科医の立場から説明しています。
また、子供が気持ち的に参ってしまわないか注意は必要です。
精神的なサポートについては、過去記事を参照してください。精神科医としてアドバイスさせていただいております。
受験だけでなく、いろんなところで役立つ内容だと思います。
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