今回は、浜学園の「過去問への取り組み方」、とくに理科について私の家での例も含めて解説したいと思います。
のこり40日ちょっと。
ここからは過去問をしっかり解いていくことが重要になってきます。
これを書いている時点で、もう1月14日(関西統一試験日)まで40日ちょっととなりました。
どんな塾でもカリキュラムが終了し、レギュラーの授業で復習がメインになっています。
どのご家庭も、徐々に志望校の過去問を進めているころだと思います。
前回は、「総括と算数の過去問の仕方」と「国語」について解説させていただきました。
理科も各学校の特徴が出やすいのでしっかり対策していきましょう。
理科の過去問の取り組み方
理科は各学校の特徴が出やすい教科だと思いますが、一方で、実力がそのまま反映されやすい分野ともいえるでしょう。
つまり、勉強すればするほど、確実に得点できる分野とも言えます。
どの学校も記憶問題が結構出題されますので、勉強しているかどうか、記憶できているかどうかが問題となります。
逆に言えば、記憶してさえいれば大崩れにしにくい分野とも言えます。
みんなが記憶している問題を落としてしまうと、合格は遠のくとも言い換えられますね。
高得点を目指すならば、「計算問題」がポイントとなってくるでしょう。
「化学分野」「物理分野」の計算問題でどれだけ得点できるかで、算数や国語のウイークポイントを補えることにもなるでしょう。
計算問題は誰もが苦手ですし、問題が連続してそれぞれの結果が関連しあうので、芋づる式で失点してしまいます。
ところが、計算問題が強いとライバルと差を広げやすいとも言えます。
戦略としては、
✅暗記問題は確実に得点
✅計算問題は簡単な問題は確実に正解する
✅余裕があれば、難しめの計算問題に取り組む
という感じになります。
ただ、明らかなに時間内に解くことが難しい計算問題が紛れてきます。
激ムズ問題に時間を取られて最後の問題までたどりつけないとなると、いくら難しい問題に答えられたとしても合格点に満たないということにもなりかねません。
合格最高点も参考にしてみると、最高得点する子でも満点は取っていない。つまりは、捨て問を見抜く力が必要ということになります。
捨て問の見分け方については、
過去問を解いていく過程で身に着けていく
ことになります。
それでは、過去問の取り組み方についてみていきましょう。
制限時間を計って解く
実際の時間通りでもよいですが、できれば5分短縮が望ましいです。
国語の時と同じように制限時間より5分程度短く時間設定をしてみてください。
本番の緊張感を加味するとちょうど5分短くすることで実際の本番の状況に近づけます。
丸つけをした後で、
短くした5分でどのような見直しを行うか?
前回の反省を踏まえ、次はどう対処するのか?
を常に意識しておくとよいでしょう。
さらには、
捨て問をすんなり捨てることができたか?
解かないといけない計算問題を確実に得点できたか?
記憶問題をきちんと得点できたか?
が大事になります。
浜学園では、問題ごとに必須問題や捨て問を一覧に分けてくれているので、それを参考にしましょう。
問題の解く順番をはじめに決める
問題全体をざっと見た後、得意なものから手を付ける。
まずは、問題をざっと見渡して解く順番を決めましょう。
何年も解いていると、だんだんと傾向がわかってくるとも思います。
得意なものを解き始めて、解答用紙が埋まってくると精神的に落ち着いて次の問題に取り組むことができます。
また、解くのに行き詰ったときは、じっくりと考え込むことではなく後回しにすることが大事です。
また、時間配分を考えて、すべての問題に必ず手を付けましょう。
全部の問題を回答できなくても、全体を見渡して解ける問題は必ず手を付けましょう。
小問1~5までは難しくても6が簡単ということもあるようです。
途中の小問が難しくてもあきらめずに途中の小問もよく読んで解くようにしましょう。
6~7割とれることが目標
各年度の難易度にもよりますが、得点は最低でも6~7割とれることが目標です。
逆に言うと30~40%は落としてもよいということになります。
入試本番では、見たことのない問題が出題されることがあるので油断はできませんが、新しい問題が出ても6~7割とれるような訓練を過去問を通じて練習しておきましょう。
イメージとしては、
✅記憶問題や簡単な計算問題→5割取得
✅難しいけど解けそうな問題→1~2割
✅難しく合ってるかどうかわからない→1~2割
✅捨て問→1~2割
という感じになると思います。
自分の苦手分野をはっきりさせる
理科は4分野に分かれているので、自分の苦手分野をはっきりさせ、これからどのような勉強をすべきかよく考えていくことが大事です。
得意な分野を伸ばすより、苦手な分野をしっかりやるほうが伸びしろてきにも重要です。
得意な分野を突き詰めたとしても、激ムズ問題が出たら短いテスト時間では失点してしまうでしょう。
逆に苦手分野を学習して簡単な問題を確実に得点できるようになることのほうが、伸びしろが大きく点数的には伸びますね。
苦手分野は、まずはしっかりと記憶問題を復習して、余裕があったら計算問題に手を付けましょう。
また、ケアレスミスや計算ミス、文章の取り違えなどは少しずつ日ごろのテストから意識しましょう。
そして、間違えた理由や原因を突き止めて直していくことが大事です。
つまらない勘違いで理解できないということもよくあることなので、かならず講師に質問し本番までに疑問は解決しておきましょう。
まとめ
過去問の取り組み方を「理科」を中心に解説しました。
理科は、実力通りに点数が反映されやすい教科です。
6~7割を確実に得点できるようにしておきましょう。
まだ1か月以上残っていますので、苦手分野で基礎問題は確実に得点できるようにしておきましょう。
この時期に「理科」は確実に得点が伸びる分野と言ってもいいかもしれないですね。
お子さんへの建設的な声掛けで残り1か月ちょっとが劇的に変化するでしょう。
イライラや不安が募る時期でもありますが、精神的に支えながら進んでいきましょう。
また、邪やコロナなど感染予防には十分に留意していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
役立ち記事の紹介
最後に、お役立ち記事をご紹介します。
思うように点数が伸びずイライラすることもあると思います。
その時は、この記事を読んでみてください。イライラを抑える術を精神科医の立場から説明しています。
また、子供が気持ち的に参ってしまわないか注意は必要です。
精神的なサポートについては、過去記事を参照してください。精神科医としてアドバイスさせていただいております。
受験だけでなく、いろんなところで役立つ内容だと思います。
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