鉄緑会のカリキュラム|中学編(中1〜中3の英語・数学)【2026年度・大阪校】

鉄緑会の中学3年間で、英語と数学をどこまで、どんな順番で進むのか。どのくらい大変なのか。

長男は中1から中3まで英語・数学の2科目で、次男は中1から英語だけで通っています。鉄緑会大阪校の2026年度の入会説明会資料・教材カリキュラム資料と、2人の3年間の記録をもとにまとめました。

先に結論

  • 英語:中1で中学英文法を一通り終え、中2から長文読解が主役に。中3で高校英文法へ
  • 数学:中1の1年で中学3年分を終え、中2・中3の2年で高校数学(数学I・A・II・B)の全範囲へ
  • 難しさの山:中1は正直やさしい。中2で一気に難しくなる(別の塾かと思うほど)
  • 宿題:1日あたり中1で30分、中2で45〜60分、中3で60分が目安。中学受験のころの10分の1くらいの感覚
  • 学校との関係:中1・中2は学校と進度がずれて両立が大変。中3で重なってきて、互いに補い合う形になる
目次

中学3年間の流れ

学年英語数学
中1英語基礎講座 Basic
be動詞から関係代名詞まで、中学英文法を一通り
数学基礎講座 代数/幾何
中学数学を1年で(一部は高校範囲も)
中2英語基礎講座 Intermediate
中学英文法の完成と、長文読解の開始
数学基礎講座 I
高校数学(数学I・A・II・B)の全範囲を、中2・中3の2年かけて
中3英語基礎講座 Advanced
高校英文法を体系的に。英作文・長文・リスニングも本格化
数学基礎講座 II
(中2から続けて)

教材やカリキュラムの進度は、どのクラスでも同じです。上位クラスだから先に進む、ということはありません。

長男が中1のときの保護者会では、数学の進み方を「中1で中学3年分、中2で高1、中3で高2、高1で高3レベル、高2で東大・京大レベルの問題、高3で入試対策」と説明されました。英語は「簡単な文法は中1で終えてしまう。その先は、最終的に東大の英語で合格レベル以上になるカリキュラム」とのことでした。

英語:中1で中学英文法を終える

中1の授業の中身

中1の教材は「英語基礎講座 Basic」。毎週1つの単元を扱い、3週ごとに「まとめ」の回があります。

  • 続き物のストーリー(スキット)を、毎週音源で聞く
  • その週の文法の解説と、音読用の例文
  • 「重要例文」を毎週10題。発音練習と暗唱を徹底
  • 口頭練習と発音練習
  • 授業中の演習と、宿題の演習
  • 英作文の提出課題(添削して返却)

3時間の授業は、重要例文の口頭チェックとテスト(20分)→ 宿題の解説(10分)→ 復習テスト(10分)→ テキストの解説(100分)→ 授業中の演習と解説(40分)、という流れです。授業の前後には、直しや追試、質問受けの居残りがあります。

中1の英語は「鬼スピード」

数学は算数の延長なので食らいつけますが、英語はほぼゼロからのスタートです。長男は幼稚園から小4の冬まで近所の英語教室に週1回通っていましたが、そんなもの無意味かというくらいのスピードで進みました。1学期の期末で三単現と命令文、10月の時点で不定詞まで終わり、中2の文法分野はほぼ終わっていました。

「重要例文」のテストは、1か所でも間違えると不合格です。長男はここを最低限もやらず、毎回不合格でした(笑)。

中2から、長文が主役になる

中1は単文中心・文法中心の世界でした。中2からは、文法を一通り終えていることを前提に、長文が課されます。

宿題の長文はA・B・Cの3段階。A問題は全訳が必要で、B問題には解答がついていません。過去完了、関係代名詞、It is 〜 that 構文などが散りばめられていて、関係代名詞の省略や、名詞を後ろから説明する形が次々に出てきます。「正確に訳す」のが大変そうでした。テーマも会話文から科学、小説まで幅広く、リスニング音源もついています。

中3は、文法や構文を網羅的に確認しながら、長文と英作文の演習を繰り返します。

説明会で聞いた、英語の特徴

入会説明会では、英語は「実力がそのまま得点になりやすい。その点が数学と違う」という話がありました。

我が家の方針は、中学の間の英語は「平均〜やや上で十分」です。単語・熟語・文法・構文がある一定のラインを越えれば、得点は安定します。今は平均でも、知識がたまってくると追いつく科目だと考えています。

3か月ごとに届く定期報告書に、何が書かれているのか。中2の英語編はこちらです。

数学:中2から高校数学に入る

中1の授業の中身

中1の教材は「数学基礎講座 代数/幾何」。解説と例題・練習問題のテキストと、宿題用の問題集の2冊です。中学数学のうち大学入試に必要なことに絞り、一部は高校の範囲も扱います。

3時間の授業は、宿題のチェックと解説(20分)→ 復習テスト(20分)→ テキストの授業(50分)→ 計算テスト(10分)→ テキストの授業(80分)、という流れです。ノートは、講義・練習・宿題・間違い直しの4種類を作るよう指導されます。

中1でつまずきやすいのは「証明の書き方」

中1の数学は、長男いわく「非常に簡単な内容」でした。1年で中学3年分を進みますが、負担感はなかったようです。

点を落としたのは、幾何の証明です。途中の説明や答案の書き方まで厳しく採点され、「仮定より」が抜けていたり、図形の記号を対応する順に書いていなかったりすると、細かく2点ずつ引かれます。長男も証明に入ったころ、「仮定より」が抜けまくって失点していました。

中2で、別の塾かと思うほど難しくなる

中2で高校数学(数学I・A)に入ると、難易度がぐっと上がります。

宿題の問題集は、Aが標準、Bがやや難、Cが難問の3段階。中1まではほぼ初見で解けていた長男も、中2のB・Cは初見では解けず、解答を見て解き直す問題が出てきました。

特に幾何の証明です。問題に図がほとんどなく、文章だけで書かれています。文章を読んで自分で図を描き、答案を書く。解答が大学ノート2ページにわたる証明もありました。

中3は三角関数から始まり、12月の時点で微分が終わって積分に入っていました。

説明会で聞いた、数学の特徴

  • 基本の計算を、すらすら解けるようにすること
  • 答案をしっかり書くこと
  • 大学入試の数学は1問の配点が大きい(東大で1問20点、京大で30点)。当たると高得点が取れる、ギャンブル的なところがある科目

数学の定期報告書(中2)はこちらです。

学校の授業との関係

中学の間は、鉄緑会と学校の進度がそろっていません。長男の学校との関係はこうでした。

  • 中1・中2:学校が先行。学校は中1の1月から数学I・Aを始めていて、中2の鉄緑会の数学は「復習」のような位置づけ
  • 中3:やや鉄緑会が先行。お互いの範囲が重なってきて、補い合う形に

中1・中2は、学校と鉄緑会の中身が「ねじれの位置」にあって関連が薄いので、両立はやや大変です。学校によって、鉄緑会より先に進むところも、後から追いかけるところもあります。

入会のときの電話では、「学校の数学の進度が鉄緑会と同じなので、負担を減らしたいなら、数学は取らずに英語だけでもいい」と勧められました。ついていけないから、という意味ではなく、両方こなす負担を考えての助言です。結局、長男は2科目で始めましたが、学校の進み方を見て科目を選ぶという考え方は参考になると思います。

宿題の量と、1週間の過ごし方

「鉄緑会はとんでもない量の宿題が出る」と思われがちですが、我が家の感覚では、中学受験のころの10分の1くらいです。

  • 中1:1日30分かければ終わる
  • 中2:1日45〜60分
  • 中3:1日60分

ただ、難易度は学年ごとに上がるので、真面目にやればそれなりに時間はかかります。逆に、これが1日1時間以上かかるなら、鉄緑会が今の力に対してオーバースペックになっているのかもしれません。

長男の中1のころは、平日は部活から帰って1時間ほど鉄緑会と学校の宿題、日曜に鉄緑会の宿題を2時間ほど、という感じでした。中2のころは、宿題の7〜8割を土日で終え、平日は残りと解き直しをしていました。学校の宿題は学校で済ませ、家では鉄緑会の宿題だけ、という形で回していました。

英語だけ受講している次男は、今のところ、あまり負担に感じていない様子です。数学を取っていないことも大きいと思います。

テストで、学年の中の立ち位置が分かる

  • 復習テスト:毎週。前の週の内容から出題。クラスごとの順位が出る
  • 計算テスト(数学):既に習った範囲から6〜10題
  • 総復習テスト:英語は4週ごと、数学は単元ごと。学年順位・クラス内順位・偏差値、得点分布、成績優秀者の名前が載った結果報告書が配られる
  • 定期報告書:3か月ごとに郵送。出欠、宿題の提出状況、テストの結果、講師のコメント。家に届くので隠しようがありません
  • 校内模試:年2回。この点数でクラスが決まる

季節講習は「予習」が前提

通常の授業は、授業を受けて宿題で復習する形なので、予習はいりません。一方、夏・冬・春の講習は、配られたテキストを事前に解いてから授業に臨むスタイルです。しかも解答がついていないので、自力で考えるしかありません。

講習はA講習(見直し)とB講習(発展)に分かれていて、長男は中1のとき講師に勧められてB講習を取りました。中2の冬期講習の英語は、長文・英作文・文法問題と盛りだくさんで、大学入試レベルと言ってもいいくらいの内容でした。

講習は必須ではありません。中学の間は、通常授業についていけていれば、講習まで出なくてもいいと考えています。講習の金額は、費用の記事にまとめています。

入会前にやっておいてよかったこと

長男は、中1の春休みに「チャート式 体系数学1 代数編」を終わらせてから入会しました。そのおかげで、最初の1か月で鉄緑会についていけないということはありませんでした。

この先(高校編)

高1からは、英語は「英語発展講座」、数学は「数学発展講座」に進み、1月からは理系向けに数IIIと化学が始まります。高校の3年間は、別の記事にまとめる予定です。

次に読む

通わせるかどうかを考えているなら、まず入会選抜試験から。算数・国語の中身と、兄弟2人の手応えです。

そもそも中1から通う必要があるのか。英数で通った長男と、英語だけにした次男で、答えが分かれました。

通い始めてからの一番の山場は、年2回の校内模試です。

🧵 テストの速報や、記事にする前の日々のあれこれは、Threadsで先に書いています。

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この記事を書いた人

⭐︎中規模病院で勤務医をしています。
⭐︎子供は男の子が3人いて、遊び、ふざけ、いたずらでカオスな毎日を送っています。
⭐︎子どもの中学受験を通じて、子育てや受験に関しての情報発信を行なっています。
⭐︎好きな教科:算数、理科、数学、物理、化学とゴリゴリな理系マッチョです。

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