今回は、浜学園の「公開偏差値表」について、最新の2026年度入試結果版をもとに説明します。学校別の一覧に加えて、学年別の見方と、うちの3兄弟の実体験も書いていきます。
ぱぱりんこの記事の数値は、浜学園発行「2026年度入試結果 小6公開学力テスト偏差値一覧表」(2026年7月15日確認)にもとづいています。
・浜学園の公開偏差値は「浜学園の受験生の中での位置」を示す数値です。母集団が違うため、他塾の偏差値と同じ物差しでは比べられません。
・「他塾より10前後低く見える」とよく言われますが、公式の換算ではなく、うちの体感です。
・A判定は合格可能性80%の目安であって、保証ではありません。うちは冠模試すべて合格判定からの不合格を経験しました。
・1回の数字ではなく、直近3回ほどの推移と科目別の中身で見るのが実用的です。
浜学園の公開偏差値とは
公開偏差値表は、浜学園で毎月実施される「公開学力テスト」の偏差値がもとになっています。
公開学力テストは、関西の中学受験専門塾である浜学園が月1回ペースで行っている実力テストです。
浜学園はその結果を、毎年「入試結果 小6公開学力テスト偏差値一覧表」としてまとめています。本記事では2026年度入試結果版(2026年4月12日付)を使用し、2026年7月15日に内容を確認しました。
ちなみに資料自体にも、この一覧はあくまで目安であり、正確な志望校決定には小6で実施される合否判定学力テストなど各種模試の結果を加味する必要がある、と明記されています。
A・B・C判定の意味
小学生だけど問答無用で判定されます。忖度はないです。
A判定:合格可能性80%以上
B判定:合格可能性70%以上
C判定:合格可能性60%以上
それ以外はD判定
浜学園の定義では、A判定の偏差値は「その値以上の受験生なら合格率が80%になる値」です。
裏を返せば、A判定に届いていても10人に2人は不合格になる計算です。ここは記事の後半で、うちの実体験も交えて書きます。
【2026年度入試結果】浜学園の学校別公開偏差値表
数値は原則として算数・国語・理科の3教科ベースです。コースが複数ある学校は判定コースの設定があるため、詳細は本章末尾のPDFをご確認ください。
関西男子最難関(7冠校)
| A判定 | B判定 | C判定 | |
| 灘 | 64 | 63 | 62 |
| 東大寺 | 61 | 59 | 57 |
| 西大和(男子) | 60 | 58 | 55 |
| 甲陽 | 59 | 57 | 55 |
| 洛南(併願男子) | 64 | 63 | 62 |
| 洛南(専願男子) | 58 | 55 | 52 |
| 星光 | 59 | 57 | 54 |
| 洛星 | 56 | 53 | 50 |
灘と洛南(併願)は、今年も別格です。
2025年度と比べると、西大和(男子)のC判定が53から55へ上がりました。甲陽はA判定59のままです。



甲陽は少子化と灘と同日程のため、偏差値が落ちてきたのでしょう。あくまで私見です。
関西女子最難関
| A判定 | B判定 | C判定 | |
| 洛南(女子併願) | 64 | 63 | 62 |
| 洛南(女子専願) | 62 | 61 | 59 |
| 西大和(女子) | 62 | 61 | 60 |
| 高槻(女子B日程) | 60 | 56 | 54 |
| 須磨学園(第3回) | 60 | 58 | 56 |
| 神戸女学院 | 56 | 54 | 52 |
| 四天王寺(医志) | 58 | 56 | 55 |
関西は女子校の募集枠が少なく、共学最難関の女子偏差値は男子より高くなります。洛南(女子併願)と西大和(女子)はその典型です。
須磨学園第3回と高槻(女子B日程)もA判定60で、非常に高い水準です。
大阪の難関校
| A判定 | B判定 | C判定 | |
| 高槻(A日程・男子) | 58 | 56 | 53 |
| 高槻(A日程・女子) | 57 | 55 | 53 |
| 清風(プレミアム最終選抜) | 53 | 51 | 50 |
| 清風南海(B入試) | 57 | 55 | 54 |
| 明星(午後特進) | 51 | 50 | 46 |
| 開明(後期) | 54 | 50 | 48 |
| 大阪桐蔭(L特別) | 55 | 49 | 45 |
高槻A日程は男女別の掲載になり、男子58・女子57です。
日程や特別コースによっては、7冠校に匹敵する難易度になっています。
兵庫の難関校
| A判定 | B判定 | C判定 | |
| 須磨学園(第1回) | 57 | 56 | 54 |
| 須磨学園(第2回) | 59 | 57 | 55 |
| 白陵(前期) | 54 | 52 | 50 |
| 六甲学院(A日程) | 53 | 50 | 49 |
| 夙川(第1回) | 54 | 52 | 50 |
| 淳心学院(前期A日程) | 50 | 47 | 45 |
須磨学園は第2回がA判定59まで上がっており、勢いが続いています。
京都・奈良の難関校
| A判定 | B判定 | C判定 | |
| 同志社 | 50 | 49 | 48 |
| 帝塚山(スーパー理系) | 51 | 48 | 47 |
| 奈良学園(B日程医進) | 54 | 52 | 50 |
| 立命館(後期) | 57 | 54 | 53 |
立命館(後期)が57まで上がっているのが目を引きます。同志社は例年どおり50前後です。
関西以外・前受校
| A判定 | B判定 | C判定 | |
| 海陽(特別給費) | 64 | 63 | 62 |
| 海陽(入試Ⅰ) | 53 | 51 | 48 |
| 北嶺(特待選抜) | 61 | 58 | 55 |
| 北嶺(一般) | 54 | 52 | 50 |
| 愛光(大阪会場等) | 57 | 56 | 55 |
| 愛光(本校) | 52 | 50 | 49 |
| 開成 | 63 | 62 | 61 |
| 麻布 | 60 | 59 | 58 |
海陽(特別給費)は64で、灘と同じ数字です。北嶺(特待選抜)も61と、かなり高くなっています。
北嶺・愛光・海陽は、関西からの前受校として受験する人が多い学校です。うちの長男も前受で北嶺と愛光を受験しました。
全学校・全日程の一覧は、こちらのPDFで確認できます。
他塾の偏差値と単純比較できない理由
まず、母集団が違います。公開学力テストの受験者は中学受験を前提とした浜学園生が中心で、上位層がかなり厚い集団です。
算出方法も独特です。浜学園は各教科の素点をそれぞれ偏差値に直し、志望校の入試配点で重みづけして判定用の偏差値を出しています(一覧表に算出方法として明記されています)。
ですので、単純な3教科合計点の偏差値とも少し意味が違います。



「他塾より10前後低く見える」とよく言われますし、うちの3兄弟を見てきた体感でも大きくは外れていません。ただしこれは公式の換算ではなく、あくまで私見です。
結局のところ、この表は「浜学園の受験生の中でどこにいるか」を示す数値として見るのが正確です。他塾の偏差値との読み替えは、目安以上のものにはなりません。
学年別・公開偏差値の見方
小4:数字より学習サイクル
小4の公開テストは範囲も広く、月ごとの上下がかなり大きい時期です。
1回の数字で一喜一憂して勉強量を増減させるのは典型的な失敗で、正直、私も長男のときにやりました。
この時期は偏差値そのものより、「テスト→直し→次の月」の学習サイクルを固めることが優先です。
小5:総合より科目別
小5になると、科目ごとの得意不得意がはっきり見えてきます。
総合偏差値が同じでも、算数が引っ張っているのか、国語が支えているのかで打ち手は全く違います。
うちでは総合は参考程度にして、科目別の偏差値を並べて見るようにしていました。
小6:冠模試・過去問と組み合わせる
小6になると、公開偏差値の役割は相対的に下がります。
志望校が固まるほど、志望校別の冠模試や合否判定学力テスト、過去問の出来のほうが判断材料として重要になるからです。
公開偏差値は「立ち位置の定点観測」、冠模試と過去問は「本番への距離の測定」と分けて考えると整理しやすいです。
同じ偏差値でも中身は違う
総合偏差値が同じ55でも、その中身は子どもによって全く違います。
| 型 | 特徴 | 見るポイント |
| 算数型 | 算数が総合を押し上げる | 国語の失点源(記述か語彙か) |
| 国語型 | 国語が安定して支える | 算数の伸びしろと計算精度 |
| 安定型 | どの科目も大崩れしない | 上位問題への挑戦量 |
| 乱高下型 | 月ごとの上下が大きい | 単元ごとの穴と生活リズム |
| 時間不足型 | 後半の問題に手がつかない | 解く順番と捨て問の判断 |
| ケアレスミス型 | 実力より数点低く出る | ミスの種類の記録と見直し手順 |
うちの長男は、算数と理科が引っ張って国語が課題という「算数型」でした。
総合の数字だけ見ていると、この中身の違いが全部消えてしまいます。志望校の配点との相性を考えるうえでも、科目構成は必ず見るようにしてください。
3兄弟の実体験|同じ塾でも推移は別物
同じ家庭、同じ浜学園でも、3人の推移は驚くほど違いました。
長男(2023年受験組)
長男は公文をせず、そのまま浜学園に入りました。
算数と理科は食いつけるのに国語が全然、という典型的な理系型で、総合偏差値は国語に足を引っ張られる形でした。
灘志望ではなかったので、前受で北嶺と愛光を受験してから本命に向かいました。
中学入学後は中2から鉄緑会に通っています。小学生時代の科目バランスの偏りは中学以降も続くので、公開偏差値の「中身」は早めに把握しておいて損はありません。
次男(2026年受験組)
次男は公文を経て浜学園に入りました。
成績は浜学園内で2番手グループ(30〜40位あたり)につけ、小5終盤から小6にかけては灘中の冠模試ですべて合格判定が出ていました。
それでも、本番の灘中は不合格でした。
判定を「合格予約」のように読み替えていたのは、子どもではなく親の私です。この経験は次の章で書きます。
三男(2028年受験組)
三男も公文経験があり、現在も浜学園で勉強中です。
まだ受験学年ではないので、結果めいたことはここでは書きません。
意識しているのは2つだけです。兄2人の数字と比べないこと、そして月々の上下より学習サイクルを優先することです。
模試の判定が良くても、合格は保証されない
次男は、冠模試すべて合格判定からの灘中不合格でした。
A判定は「合格可能性80%」です。80%は高い数字ですが、5人に1人は落ちる数字でもあります。
数字としては理解していたつもりでした。それでも当事者になると「全部合格判定なら大丈夫だろう」と思ってしまうものです。期待で判定を読み替えていたのは、親の私でした。
だからこそ、公開偏差値・冠模試・過去問の3つを別々の物差しとして持っておくことをおすすめします。どれか1つが良くても、残りが揃わないうちは「まだ分からない」が正しい認識です。
公開偏差値だけでは足りない理由(学校別対策)
学校ごとに入試科目・配点・日程が違います。浜学園の判定用偏差値は配点で重みづけされていますが、それでも「その学校の問題との相性」までは測れません。
同じ偏差値帯でも、記述中心の学校と処理速度勝負の学校では、必要な対策が全く違うからです。
小6では、志望校別の冠模試・合否判定学力テストで「志望者の中での判定」を取り、過去問で出題形式との相性を確かめる。公開偏差値はその土台となる定点観測。この3点セットで見るのが実用的です。
そして最後は、偏差値ではなく本人の希望です。数字が届いていても、本人が行きたい学校でなければ意味がありません。ここは親が数字で押し切らないよう、私自身への戒めとして書いておきます。
親がやりがちな偏差値表の誤用
どれも私が実際にやったか、やりかけたものです。
1回の数字で志望校を上げ下げする:月ごとの上下は普通に起きます。複数回の推移で判断してください。
兄弟で比べる:同じ家庭・同じ塾でも推移は別物です。うちは長男・次男でも全く違いましたし、三男については兄2人の同時期の数字と比べないことを親のルールにしています。
総合偏差値だけを見る:同じ総合でも科目の中身が違えば、打ち手も違います。
A判定を合格保証と考える:80%は「5人に1人は落ちる」数字です。うちはこれを本番で経験しました。
良い月だけを基準にする:一番良かった月が「本当の実力」に見えてしまいますが、それは希望的観測です。
悪い月だけで可能性を決める:逆も同じです。悪い月だけを見て「無理だ」と決めるのも、判断としては雑です。
偏差値表は子どもの価値表ではありません。今の位置を知り、次にやることを決めるための道具です。
我が家の実践的な見方
最後に、うちで実際にやっていた見方をまとめます。
- 複数回の推移で見る:1回の数字では判断しません。目安として3回程度をひとまとまりに見ていました。
- 科目別に並べる:総合は参考程度。科目ごとの動きを見ます。
- 正答率表と突き合わせる:受験者正答率の高い問題の取りこぼしから潰します。
- 時間不足かどうかを分ける:解けなかったのか、届かなかったのかで対策は別物です。
- 小6は冠模試・過去問を主役に:公開偏差値は定点観測に役割を切り替えます。
よくある質問
- 浜学園の偏差値50は高いですか?
-
浜学園の受験生の中央値です。中学受験を前提とした母集団の真ん中なので、一般的な学力テストの50より上の学力帯にあたると我が家では感じていますが、公式な換算はありません。
- 浜学園の偏差値は他塾ではどのくらいですか?
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公式な換算は存在しません。我が家の体感では10前後低く見えますが、あくまで私見です。学校ごとの合格可能性(A・B・C判定)で見るのが確実です。
- 小4の偏差値は信用できますか?
-
位置の目安にはなりますが、月ごとの上下が大きい時期です。1回の数字より、数か月の推移と学習サイクルの定着を見てください。
- 何回分を見ればよいですか?
-
うちは目安として直近3回程度をひとまとまりで見ていました。必ず3回で判断できるという意味ではなく、複数回の推移で見ることが目的です。
- クラスと偏差値はどう関係しますか?
-
公開学力テストの成績がクラス替えの主な材料になります。詳細な基準は教室や学年で異なるため、通われている教室にご確認ください。
- A判定なら合格しますか?
-
合格可能性80%の目安であって、保証ではありません。うちは冠模試すべて合格判定からの不合格を経験しています。
- 最難関校を目指す場合、公開偏差値以外に何を見ますか?
-
志望校別の冠模試・合否判定学力テスト、過去問との相性、科目配点、入試日程です。公開偏差値は立ち位置の定点観測として使います。
- 兄弟で同じ偏差値でも結果が違うのはなぜですか?
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総合が同じでも、科目構成・安定度・志望校との相性が違うからです。うちの3人も推移はばらばらでした。
まとめ
浜学園の公開偏差値は、浜学園の受験生の中での位置を示す、精度の高い定点観測です。
ただし他塾との公式な換算はできず、A判定も保証ではありません。うちは冠模試すべて合格判定からの不合格も経験しました。
1回の数字ではなく複数回の推移と科目別の中身で見て、小6以降は冠模試・過去問と組み合わせてください。
数字は道具です。子どもの価値表にしないことだけは、親側の仕事として守りたいところです。
では、公開学力テストで実際にどう得点を伸ばすか。答案のどこを見て何を直すかは、こちらの記事にまとめています。













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