はじめに|小5は「まだ小5」ではなく「もう小5」
今回は、浜学園の小5で何を意識すべきかをまとめます。
小5は、非常に難しい時期です。
小4ほど余裕はありません。
でも、小6ほど切羽詰まってもいません。
つまり、親が油断しやすい時期です。
「小6になったら本気出せばいい」
と思いがちです。
しかし、これはかなり危険です。
小6になると、思っている以上に時間がありません。
マスター。 最高レベル特訓。 日曜特訓。 公開学力テスト。 合否判定テスト。 志望校別特訓。 季節講習。 過去問。 冠模試。
名前を並べるだけで息切れします。
小6は「さあ、苦手をじっくり直そう」という時期ではなく、「次々に来るものをどう処理するか」の時期になります。
だから、小5でどこまで土台を作れるかが大事です。
小5は、受験の勝負が始まる前の勝負です。
ややこしいですが、本当にそうです。
我が家の次男も、小4では100傑が1回で、その他は悪い時に大きく下振れする感じでした。
小5になると少し安定してきました。
とはいえ、常に100傑というわけではありません。
平均すると150〜200位くらい。
このあたりから、
「上位を狙えるかもしれない」
という感覚が少し出てきました。
次男の小5時代の成績推移はこちらにまとめています。
小5は、親が一番
「まだ間に合うのか」
と不安になりやすい時期です。
でも、不安だからといって、親だけが前のめりになりすぎると、子どもは引きます。
親だけ先に灘の校門前まで走って行ってはいけません。
子どもはまだ家で宿題をしています。
この記事でわかること
この記事では、次の内容をまとめます。
- 小5で成績を安定させるために見るポイント
- 公開学力テストの見方
- マスター、最高レベル特訓算数、灘系講座の考え方
- 小5で国語を放置してはいけない理由
- 理科を得点源にする考え方
- 偏差値ごとの小5戦略
- 小5で使うなら候補になる参考書・問題集
- 小6に入る前に整えておきたいチェックリスト
小5は、地味です。
小6ほどドラマチックではありません。
小4ほど新鮮でもありません。
でも、ここで土台を作っておかないと、小6でかなり苦しくなります。
地味な時期ほど大事です。
地味な基礎工事をサボると、あとで家が傾きます。
親のメンタルも傾きます。
小5でまず大事なのは「成績の安定」
小4の成績は、かなり上下します。
国語で沈む。 算数で救われる。 理科がなぜか安定する。 翌月はその逆。
親のメンタルがジェットコースターです。
遊園地なら楽しいですが、公開学力テストでこれをやられると、親は無言になります。
小5では、この上下を少しずつ減らしたいです。
もちろん、毎回安定して好成績を取れる子ばかりではありません。
小5でも波はあります。
ただ、小4のように大きく崩れるのではなく、悪い時でも踏みとどまる力をつけたいです。
そのために見るべきなのは、点数や偏差値だけではありません。
- どの科目で崩れているのか
- 正答率の高い問題を落としていないか
- 同じ単元で何度も失点していないか
- 計算や漢字など、取れるはずの問題を落としていないか
- 時間配分で失敗していないか
ここを見ます。
小5で成績が安定しない場合、まずは「何が不安定なのか」を分けることが大事です。
全部を
「成績が悪い」
という袋に入れてしまうと、何をすればいいのかわからなくなります。
袋が大きすぎます。
親子で袋を持ったまま途方に暮れます。
小5の公開学力テストで見るべきこと
小5でも公開学力テストは軸になります。
ただし、小4と違って、単に偏差値を見るだけでは足りません。
小5では、次の3つを見たいです。
| 見るポイント | 理由 |
| 科目ごとの安定感 | 小6で1科目が沈むと総合点が崩れる |
| 正答率の高い問題 | 取りこぼしを減らすだけで順位が変わる |
| 苦手単元の固定化 | 小6まで放置するとかなり苦しい |
特に、同じミスを繰り返していないかは大事です。
毎回、割合で落とす。 毎回、図形で止まる。 毎回、国語の語句で失点する。 毎回、理科の天体で空を見上げる。
最後のは、ロマンはありますが点にはなりません。
公開学力テストは、受けるだけではもったいないです。
答案を見て、次の勉強に変える必要があります。
公開学力テストの得点方法については、こちらの記事もあわせて読んでいただくと理解しやすいと思います。
小5では、毎月の公開学力テストを「順位発表イベント」にしないことです。
順位だけ見て親が浮いたり沈んだりしても、成績は上がりません。
上がるのは家庭内の緊張感くらいです。
小5で受講を考える講座
小5の中心は、やはりマスターです。
算数、国語、理科。
社会を受けるかどうかは、志望校や地域によって変わります。
関西最難関の3科受験を考えるなら、まずは算国理をしっかり固めることになります。
そのうえで、算数が得意、あるいは最難関を目指すなら、最高レベル特訓算数をどうするかがテーマになります。
小5の最高レベル特訓算数は、小4よりも重くなります。
問題も難しくなります。 宿題もあります。 復習テストもあります。 理解できない問題も出てきます。
ここで大事なのは、全部を完璧にしようとしすぎないことです。
もちろん、できるなら全部やった方がいいです。
しかし、現実には時間も体力も限られています。
予定表だけ見ると、いけそうに見えます。
小5で講座を増やす場合は、必ず「復習時間」までセットで考えた方がいいです。
授業を受けるだけなら、理解した気になります。
でも、テストで解けるかは別です。
親も同じです。
ダイエット本を読んだだけでは痩せません。
私はそこだけは自信を持って言えます。
灘系の模試・講座は「現実を知る場」として使う
小5で上位層が意識するものに、灘中チャレンジテストや灘中日本一模試などの学校別・冠系のテストがあります。
小5の段階で、最難関との差を知ることは大事です。
ただし、ここでも結果を重く受け止めすぎないことです。
小5の冠系テストは、かなり難しいです。
本番に近い難度の問題が出るため、算数がかなり厳しいこともあります。
冠模試は、良ければ自信にする。
悪ければ課題を見つける。
これくらいでよいと思います。
小5でA判定が出ないから終わり、ではありません。
逆に、小5で良かったから合格確定、でもありません。
中学受験はそんなに甘くありません。
灘中合格特訓などの講座は、年度や学年によって受講資格が決められています。
必ず浜学園公式の最新情報を確認してください。
親が資格条件を見てスマホを握りしめる気持ちはわかります。
でも、資格はゴールではありません。
そこから消化できるかどうかが大事です。
小5で国語を放置してはいけない
小5で一番怖いのは、国語を放置することです。
算数が好きな子。 理科が好きな子。 理系男子。
このあたりは、国語を後回しにしがちです。
我が家もそうでした。
算数や理科は、できた・できないがわかりやすいです。
答えがはっきりしています。 解法も見えます。
一方で、国語は曖昧に感じます。
「なんでこれが答えなの?」
となります。
親が理系だと、
「いや、筆者の気持ちとか知らんがな」
となります。
でも、中学受験では国語力がかなり大事です。
国語は国語だけの問題ではありません。
算数の問題文を読む力。 理科の条件を整理する力。 社会の資料を読む力。
全部に関わります。
小6になると、国語をじっくり育てる時間は少なくなります。
日曜特訓。 合否判定。 志望校別。 過去問。 冠模試。
次々に来ます。
だから、小5で国語の土台を作っておきたいです。
国語が苦手な場合は、まず何が原因かを分けます。
| 苦手の中身 | 対策 |
| 語彙が弱い | 毎日少しずつ語彙・慣用句 |
| 漢字で落とす | 毎週固定で確認 |
| 本文が読めない | 短めの文章で根拠探し |
| 選択肢で迷う | 間違い選択肢の理由を確認 |
| 記述が書けない | 模範解答との差を見る |
「国語が苦手」だけでは対策できません。
国語が苦手、という巨大な袋に全部入れてしまうと、対策がぼやけます。
語彙なのか。 読解なのか。 記述なのか。 選択肢なのか。
ここを分けるだけでも、やることが見えてきます。
ブログ内には、国語の塾技100を進めた感想の記事もあります。
国語が苦手な場合、こうした教材を使うかどうかも、子どもの状況に合わせて考えるとよいと思います。
理科は得点源にできると強い
小5の理科は、ただ覚えるだけではなく、理解して使う力が必要になってきます。
生物、植物、天体、物理、化学。
単元ごとに得意不得意が出やすいです。
理科は、得点源にできるとかなり強いです。
特に3科受験では、理科が安定していると総合点を支えます。
次男も、理科が安定して国語の下振れをカバーしていた時期がありました。
国語が沈んだ時に理科が支える。
算数が少しミスした時に理科で踏みとどまる。
こういう形が作れると、成績が安定しやすくなります。
ただし、理科は単元ごとの穴が出やすいです。
天体が苦手。 電気が苦手。 水溶液が苦手。 植物が苦手。
苦手単元を放置すると、小6の模試で突然刺さります。
刺さるというか、えぐられます。
小5のうちから、公開学力テストや復習テストで落とした単元をメモしておくと、小6で役立ちます。
親は忘れます。
子どもも忘れます。
家庭内で忘却の連携プレーが起こります。
だから、トイレの壁やリビングのどこかに残しておくことが大事です。
小5でおすすめする家庭学習の考え方
小5では、勉強量を増やすよりも、勉強の質を上げたいです。
もちろん、量も必要です。
でも、ただ時間をかければいいわけではありません。
小5で意識したいのは、次の4つです。
- 復習テストの間違いを放置しない
- 公開学力テストの正答率を見る
- 苦手単元をメモしておく
- 国語・理科の知識を毎日少しずつ積む
特に、苦手単元のメモは大事です。
我が家は「復習ノート」を作成しました。
間違った問題を集めて、問題(表)と答え(裏)を貼り付けたノートです。
ノートでも、スプレッドシートでも、手帳でも何でもいいです。
「どの単元で落としたか」
を残しておくと、小6で役に立ちます。
小5で苦手単元を見える化しておくと、小6で
「何からやればいいのかわからない」
という状態を少し防げます。
小6になってから全部発掘するのは大変です。
偏差値ごとの小5戦略
偏差値50前後
まずは基礎を固めます。
マスターの復習テストで取れているか。 公開学力テストで正答率の高い問題を落としていないか。 計算、漢字、語句、理科の基本知識を落としていないか。
ここを見ます。
小5で基礎が不安定なまま小6に入ると、かなりしんどいです。
小6は新しいことも復習も志望校対策も一気に来ます。
基礎の穴を埋めるなら小5です。
偏差値55〜60
難関校を現実的に考える層です。
大事なのは、得意科目を作ることです。
算数で引っ張るのか。 理科で安定させるのか。 国語を底上げするのか。
得意科目があると、悪い時にも踏みとどまれます。
国語が沈んでも理科が支える。 算数で上位を取って総合順位を保つ。
こういう形が作れると強いです。
偏差値60〜65
最難関を意識し始める層です。
ただし、この層は油断も危険です。
「このまま行けば大丈夫では?」
と思いがちですが、小6になると周囲も仕上げてきます。
この層は、弱点科目を放置しないことが大事です。
特に国語です。
国語は静かにしていますが、最後にちゃんと存在感を出してきます。
偏差値65以上
最難関、灘、東大寺、洛南、西大和などを本格的に考える層です。
この層は、通常授業だけでなく、最レ、灘系講座、冠模試などをどう使うかが大事になります。
いかに「ついていけるか」がポイントになります。
小5で使うなら候補になる参考書・問題集
小5で使う問題集は、子どもの状態によります。
まずは塾の宿題と復習が中心です。
そのうえで、余力がある場合に候補になるものを挙げます。
中学への算数
算数が得意で、最難関を目指す場合は候補になります。

ブログでも、おすすめ問題集として中学への算数を紹介しています。
ただし、全員に必要ではありません。
小5でマスターや最レが回っていないのに追加すると、かなりしんどいです。
やるなら、問題を絞って使うのが現実的だと思います。
国語の塾技100など国語系教材
国語が苦手な場合は、知識や読解の型を整理する教材を使うのもありです。

ただし、国語は教材を買えば伸びるわけではありません。
どこでつまずいているかを見て、そこに合う使い方をすることが大事です。
理科の知識整理系教材
浜学園のテキストや復習テストをまず大事にするだけで良いでしょう。
追加教材は、あくまで補助です。
主役を増やしすぎると、頭が混乱します。
小5の終わりまでのチェックリスト
小5の終わりまでに、次の状態を目指したいです。
- 公開学力テストで大崩れしにくくなっている
- マスターの復習が回っている
- 最レを受けるなら、復習まで含めて消化できている
- 国語を完全に放置していない
- 理科の得意・不得意単元が見えている
- 苦手単元のメモがある
- 志望校との距離を少しずつ把握している
- 小6で受ける講座の見通しがある
- 子どもが勉強だけで壊れていない
小5でも、遊びは大事です。
小学生が外で遊ぶ時間は、小学生の時しかありません。
当たり前ですが、本当にそうです。
小6になると、自然と遊ぶ時間は減ります。
だから、小5までは、勉強と両立できる範囲で遊ばせてよいと思います。
もちろん、毎日遊び倒して宿題ゼロは違います。
それはただの楽園です。
受験生の楽園は、だいたい後で請求書が来ます。
まとめ|小5は、小6で戦うための準備期間
小5は派手ではありません。
小6のように本番が近いわけでもありません。
小4のように新鮮でもありません。
でも、小5は本当に大事です。
ここで成績を安定させる。 国語を放置しない。 算数の応用力を磨く。 理科を得点源にする。 志望校との距離を知る。
これが小6で効いてきます。
無料記事では、小5の大きな流れを書きました。
有料記事では、次男の小5公開学力テストの実際の推移、灘中チャレンジテストや灘中日本一模試前後の家庭内の空気、国語対策で何をしたか、親がどこまで関わったかをもう少し具体的に書いています。
小5は、まだ間に合います。
ただし、何もしなくても小6で急に仕上がるわけではありません。
ここで少しずつ積んでおくことが、最後に効きます。
有料記事も読んでいただけると嬉しいです。
月300円なら、親の不安が少しだけ言語化されるかもしれません。
たぶん。





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