2026年9月改定
はじめに|小5は、親が焦る一年
今回は、浜学園の小5で何を意識すべきかをまとめます。
先にお断りしておくと、講座・模試・クラス・受講資格の制度は年度や教室で変わります。この記事の制度情報は作業時点のものなので、最新は必ず浜学園公式で確認してください。我が家のやり方が全家庭の正解ではありませんが、参考になる部分も多いと思うのでぜひ読んでご活用いただければと思います。
小4の1年の回し方はこちらにまとめています。

小5になると、親は焦ります。
あと1年で小6。なのに、この状態で間に合うのか。
一方、子どもはまだ生まれて10年ほどです。時間の感覚がないのは当然で、だいたいのほほんとしています。
このギャップで、家の中に軋轢が生まれます。
そして小5には、小4にはなかった特徴があります。
小5の後半になると、真の実力が現れてきます。
算数では、中学受験の肝である「比」が登場します。食塩水、速さなど、比を使わないと解けない問題が出てきます。図形も複雑になります。
理科は、それまで知識が中心でしたが、後半から計算問題が入り、算数と連動して難しくなります。
国語は、文章の分量が増え、記述が増え、選択肢が増え、難しくなります。
だから、小4までの成績が「量」で作られていたのか、「力」で作られていたのかが、小5の後半で見えてきます。ここで親の焦りが強くなります。
親にできるのは、感情を入れないことだと思っています。
テストの結果に親が一喜一憂すると、子どもに伝染します。
結果が出たら、アナリストのように分析する。どの科目の、どの問題で落としたのか。それを次の結果に結びつけるにはどうすればいいか。そこを考えるのが、良い伴走だと思います。
子どもは、親の助言が得点に結びつくと「この人の言うことは当たる」と聞くようになります。逆に、精神論から入ると聞かなくなります。小5は、まだ親の言うことを聞いてくれる最後の年でもあります。
そのうえで、この記事の結論は一つです。
小5のゴールは、一回の最高成績ではなく、大崩れしにくい型を作ることです。
ただし、型の中身は、お子さんの今いる位置で変わります。公開学力テストで偏差値50前後の子と、60を超える子で、小5にやることは同じではありません。
そこでこの記事は、3つの層に分けて書きます。我が家の3兄弟が、ちょうど1人ずつ当てはまります。
まず全員に共通することを短く書き、そのあと層ごとに分けます。自分の層だけ読んでも成立するように書いています。
小4から小5で、全員に起こること
層に関係なく、小5になると起こることを先に書きます。
まず、宿題が増えます。
小4は、何も対策せずとも終わる量でした。小5は、全部は回らない週が出てきます。
次に、難しくなります。比、速さ、図形。解説を読んで「わかった」で終わる子が増えます。解説を読んだだけの問題は「できた」に数えません。自力で解けるまでが宿題です。
そして、夜が遅くなります。
我が家の教室では、小4は5時からだった授業が、小5から夜7時から9時過ぎまでになりました。帰宅すると9時半頃です。そこから復習、ご飯、お風呂、少しゲーム。気づけば11時近くになります。
ここは、子どもに任せていては回りません。親がコントロールする部分です。何を先にやるか、ゲームはいつまでか、何時に寝るか。小5はここが崩れ始める年なので、最初に決めておきます。
次男は小5のとき、帰宅したらすぐお風呂、少しゲームをして22時半に寝ていました。朝は7時半過ぎまで寝るので9時間です。眠いと授業が頭に入らず、宿題に時間がかかり、また眠くなる。この悪循環を避けるために、睡眠を先に確保しました。
もう一つ、塾のある日は遊ばせないことにしました。長男のときは7時開始になったのを喜んで、6時まで外で本気で遊んでから塾に行っていました。疲れて授業に集中できず、成績も落ちました。次男には同じ轍を踏ませず、塾のない日に目一杯遊ばせました。
問題のレベル感|テーマ問題・B問題・C問題
この記事では、層ごとに「どのレベルの問題までを確実にするか」を書きます。そのために、浜学園の問題の呼び方を先に整理します。
算数のマスター(通常授業)の問題は、テーマ問題、B問題、C問題に分かれています。テーマ問題が基礎、B問題が基礎からやや発展、C問題が発展から難問です。
公開学力テストの成績詳細では、各問題に難易度がA・B・Cで示されます。Aがテーマ問題のレベル、BがB問題からC問題のレベル、Cが最高レベル特訓から灘中合格特訓のレベルです。
ここで大事なのは、偏差値58近辺の学校でも、入試の中心はB問題だということです。だから塾からも、B問題をしっかり習得するようにと指示があります。
C問題が解けるかどうかは、その先の話です。どこまでを自分の子の「確実」にするかは、層で違います。ここから層ごとに分けます。
ボリュームゾーン(偏差値50近辺)|「授業がわかる」を作る一年
公開学力テストで偏差値50前後。クラスで言えば中位。宿題は出しているが、後半の難問は空欄。復習テストは取れる週と取れない週がある。
この層の小5の目標です。
偏差値50を安定して取り、55を目指す。そのために、授業を理解して、宿題を最後までやれる状態を作る。
順位を上げることが目標ではありません。順位は、これができれば後からついてきます。
どこまで解くか
マスターは、テーマ問題とB問題を確実にします。C問題は、今は解けなくてよいです。
B問題が入試の中心です。ここが自力で解けるようになることが、この層の小5の勉強のほとんどです。
復習テストから崩れる
この層で典型的なのは、復習テストから崩れることです。
復習テストは範囲が決まっています。それが取れないのは、授業の理解が及んでいないということです。宿題をやっても、直しが溜まっていきます。
授業を1回聞いて理解して、宿題を自力で解ける。これができるのは、常に偏差値60を取れている子です。偏差値50前後の子は、授業の半分は理解できていない。ノートは写しているが、頭には入っていない。三男を見ていて、そう思うようになりました。まず、そう想定することです。
このときにやることは、公開の対策ではありません。理解が及んでいないところを、親が教えるか、親が無理なら塾に相談する。それだけです。
浜学園の教育相談は随時・無料で受けられます。我が家は次男のときに初めて使いましたが、答案の分析から個別面談までしてもらえました。
国語を避けさせない
国語が苦手な子は、国語の宿題を避けます。後回しにして、時間がなくなって、慌てていい加減にやる。三男はまさにこれでした。
だから、この層では国語の優先順位を上げます。得意な算数を先にやりたがりますが、国語を先にやらせる。それだけで、いい加減にやる回数が減ります。
公開学力テストの過去問を使う
この層で、公開学力テストの点を早く動かす方法は一つです。公開の過去問を、テスト形式で解くことです。
同じ問題は出ませんが、大問1の計算と大問2の小問集合は、形を変えて似た問題が繰り返し出ます。同じ月と、次の月の過去問を1〜2年分、時間を計って解く。間違えた問題は1〜2週間後にもう一度、今度は短めの時間で。公開の直前に、間違えた問題だけ見直す。
初回が悪くても問題ありません。繰り返し間違えても怒らない。ここだけは守ります。

一科目だけ難関レベルの子
この層には、算数だけ難関レベルで、全体は50前後という子もいます。三男がそうです。
この場合、強い方をさらに伸ばすより、沈んでいる科目を平均まで上げた方が、全体の偏差値は早く動きます。算数が65で国語が45なら、次に手を入れるのは国語です。
三男の小5(2028年組・進行中)
三男は、この層の真ん中から小5を始めました。
小4のときは、本人いわく「授業でノートを写しているだけ」でした。宿題の後半の難問は解いていませんでした。
算数は比較的取れる子で、小4の終わりに最高レベル特訓算数の受講資格を得ました。ただ国語が悪く、3教科では55あるかないか。全体で見れば、この層です。
家庭では、公開学力テストの算数は「取れる問題を確実に、難しい問題は早めに諦める」という作戦で臨ませてきました。どの大問をどこまで解くかまで決めています。これで偏差値50は越えられます。
小5になって、授業が理解できるようになり、宿題を最後までやれるようになってきました。SクラスはB問題までで構わないのですが、C問題まで自力で解くようになりました。小5になって週1の野球塾はやめましたが、少年野球は続けています。朝は野球の基礎トレのあと、登校まで塾の宿題をしています。3兄弟で唯一、自分から朝に勉強する子です。
塾の宿題で詰まっていそうなら、そばで教えます。長男や次男が家庭教師のように教えることもあります。兄が教えるのを反発せず受け入れて吸収しようとするのが、三男のよいところです。
それでも7月まで、宿題の後半の難問は放置していました。私も「今のレベルで解ける問題を確実に」と、それでよいとしていました。
転機は7月です。浜学園の先生から電話があり、そこで先生から話をもらって、本人の取り組みが変わりました。今は難問まで全問やるようになっています。
同じ頃、本人の口から出た一言で、野球との時間の使い方も変わりました。成長を感じた一方で、少し切なくもなりました。
そして7月のクラス発表で、Vクラスに上がりました。公開の失点を復習テストが補ってくれた形で、指先がかかっただけです。半年前まで台形の面積を「上底足す下底かける円周率」と本気で答えていた子です。期待はしていませんでしたが、少しはしてしまいます。
結論はまだ書けません。うまくいったことも迷いも、事実が積み上がった分だけ記録に残していきます。
三男の小5は現在進行形です。毎月の公開学力テストの結果と、7月の電話で先生から具体的に何を言われたか、そのあと家庭で何を変えたかは、成績記録の部屋の「三男の記録」に書いていきます。

難関(偏差値55〜60)|「悪い月」を減らす一年
公開学力テストで58前後。ただし月によって55を割り込み、良い月は60を超える。復習テストは取れる。クラスはSとVを行ったり来たり。
この層の小5の目標です。
55を割る月を減らす。
最高点を伸ばすことではありません。小5で見たいのは、悪い月にどこまで下がるか、その下限が上がっているかです。
どこまで解くか
マスターはB問題だけでなく、C問題まできっちり解きます。C問題を解けるかどうかが、60を超える月と55を割る月の差になります。
そして、偏差値58以上の学校を目指すなら、最高レベル特訓算数に必死に喰らいつきます。
最高レベル特訓算数の受講資格は、公開学力テストで偏差値58以上です。算数1教科で58以上か、3教科で58以上か、どちらかで判定されます。開講は算数が小4〜小6、国語が小5〜小6、理科が小6です。基準や名称は年度で変わるため、公式の最新情報を確認してください。
この層の子は、資格の境目にいます。取れたり取れなかったりします。我が家の教室では、小4の最レはWebで2時間でしたが、小5は通学で週1回、夕方から夜まで約3時間半でした。問題も難しくなり、宿題も復習テストもあります。
喰らいつくというのは、授業→宿題→直しまで完走することです。授業を受けるだけになっていたら、資格があっても点にはなりません。
「復習テストは取れるのに公開が取れない」
この層で最も多いパターンです。
これは悪い状態ではありません。定着はできています。足りないのは、範囲なしの初見の問題への対応、時間配分、複数の単元が混ざった問題への対応です。勉強不足ではなく「使い方」の問題であることが多い。
だから、公開が悪かったときは「成績が悪い」で止めずに、どの科目の、どの問題で落としたかを見ます。
資料は、3日後に出る成績詳細です。問題ごとの正答率と難易度が載っています。正答率が高い問題、難易度Aの問題を落としていれば、それはケアレスミスか読み落としです。難易度Cの問題を落としているなら、今は落としてよい問題です。
これを親がやります。子どもは順位を見て終わります。

国語を後回しにしない
この層で怖いのも、国語です。
算数が好きな子、理科が好きな子、理系男子。このあたりは国語を後回しにします。我が家もそうでした。親が理系だと「いや、筆者の気持ちとか知らんがな」となります。
でも国語は、算数の問題文を読む力、理科の条件を整理する力、全部に関わります。小5後半で国語が難しくなると、ここが波の主因になります。
国語が苦手な子は、宿題を避けます。後回しにして、慌てていい加減にやります。だから、国語の優先順位を上げる。やり方を変えるより先に、順番を変えます。
長男の小5(2023年組)
長男の小5は、公開学力テストが58前後。月によって55を割り、良い月は60を超える。まさにこの層でした。
クラスはSとVを行ったり来たり。往復はしていましたが、最レの資格はずっと保てていました。目安として、Vは3教科で偏差値58以上、Sは55以上のイメージです。
算数と理科は好きなので、時間をかけて宿題をしていました。国語はイヤイヤでした。国語をどう教えたらいいのか、親もわかりませんでした。小5の後半に何をしたかは、長男の記事に書いています。
塾のある日も外で遊んでいました。宿題はイヤイヤで、テストは良い時と悪い時のばらつきが激しい状態でした。家庭では無理に管理を強めず、継続だけは切らさない方針にしました。
変化が出たのは小5の終わり頃です。目標が見え始めてから取り組む姿勢が変わり、小6では宿題も自分からするようになりました。
今の結論は「小5の途中の姿だけで判断しなくてよかった」に尽きます。小5の途中で変わらなくても、小5の終わりに変わる子もいます。
長男の公開学力テストの推移と、SとVを往復していた時期に家庭で何を見ていたかは、こちらに書いています。長男の成績記事を読む
最難関(偏差値60以上)|合否にこだわる一年
公開学力テストで60以上。100傑に入る月がある。最レの資格はある。灘などの最難関を目指している。
この層の小5の目標です。
灘中合格特訓の資格を維持し、灘中チャレンジテストで勝ちに行く。そして小6に入る前に、穴をなくす。
最レと灘中合格特訓
算数の最高レベル特訓は必須です。ここは迷わなくてよいと思います。マスターはC問題まで当然として、最レの宿題と直しまで完走します。
国語の最高レベル特訓は任意です。無理に取らなくてよいです。
次男は小5になる際に国語最レの資格があり、浜学園に相談したところ「国語の最レは特殊なので、得意でも受けない方が良い」と言われて見送りました。その後、本人が「受けたい」と言い出したので、Webで受講しました。結局、小6の夏前に消化不良でやめています。国語最レは、本人の希望と消化できるかで決めればよい講座です。
そして、灘を考えるなら、灘中合格特訓です。
灘中合格特訓(小5)の受講資格は、公開学力テストで全体60位以内です。3か月に1回取れば継続できます。名称・実施形態は我が家が受けた当時のものなので、公式で確認してください。
次男は小5の春にこの資格を得ました。ここが転機でした。それまで「灘は雲の上」だったのが、「目指してみてもいいのかも」に変わりました。
ただ、初めて受けた日は「むちゃくちゃ難しくて、授業が早くてついていけなかった」と帰ってきました。慣れて授業に追いつけるようになるまで、しばらくかかりました。
灘中合格特訓で落ちこぼれずに追いつけるか。これが、灘を目指せるかどうかの一つの基準だと思います。
灘中チャレンジテストは「試合」
小5には、灘中チャレンジテストがあります。これは科目差を測るための模試ではありません。トップ層の中で今どこにいるかを知る場であり、日々の鍛錬の成果が出るかどうかの試合です。
だから、合否にこだわって受けます。毎回、勝ちに行く。
次男は、小5の第1回は真ん中くらいで、とても合格レベルではありませんでした。第2回の11月は、あと1点で合格判定を逃しました。
1点で落ちる。本番でも同じことが起こります。この試合で1点の重さを知れたのは、小5のうちだったからよかったと思っています。その日、家でどう話したかは次男の記録に書いています。

穴をなくす
この層で成績を揺らすのは、たいてい一科目です。我が家は国語でした。
次男は小4では100傑が1回で、小5になって平均150〜200位に安定してきました。ただし常に100傑ではなく、算数・理科は安定、国語が良い月と悪い月で全体を揺らすタイプでした。順位の運命を国語が握っている状態が、小5の間ずっと続きました。
理科が支えでした。国語が沈んだ月に理科がカバーする。この形が作れると、下限が上がります。ただし、得点源でも単元の穴は放置しません。小5のうちに潰しておける穴は、小5で潰します。
そして、小5の間にやっていたことで、小6に効いたものが二つあります。
一つは、テストの復習をその日にやることです。次男は公開の解答を問題用紙に書いて帰り、その日のうちに間違い直しをしていました。
もう一つは、宿題をタイマーで解くことです。時間を決めて解く習慣が、小5の後半の公開で時間が足りなくなったときに効きました。
次男の小5は、毎月の公開学力テストごとに「国語が沈んだ月・支えた月」を記録しています。灘中合格特訓の資格を取った日、初回でついていけなかった話、チャレンジテストで1点届かなかった日に家でどう話したかは、成績記録の部屋の「次男の記録」(小5前半〜本番前夜)で読めます。次男の記録を読む
市販問題集|この層だけ
マスター、最レ、直し、復習、睡眠。これが回ってからの話です。マスターや最レの宿題に時間がかかっていて他の教材をやる時間がないなら、この層としてはかなり厳しいと思っておいた方がよいです。
中学への算数・ステップアップ演習

塾で「速さ」を習ったら、この本の「速さ」を1日1問。塾の教材に出ていない問題が紛れていて、それが公開で出ます。問題はやや古いので、位置づけは基礎の補強です。
国語の塾技100

次男は小5で1日1技ずつ、1周しました。国語の成績が明確に上がったかは正直わかりません。
ふくしま式「本当の語彙力」

次男は完走しました。合う子と合わない子がいると思います。


全層共通|小5のうちに整えておくこと
できなかった問題を残す
層を問わず、小5で一番小6の役に立つのがこれです。
次男は、模試や宿題で解けなかった問題を集めて「できなかった問題集」を作っていました。テスト前に解き直していました。
形式は何でもいいです。記録するのは、科目・単元・ミスの種類・自力で再現できたか。それだけです。
親は忘れます。子どもも忘れます。だから残す。それだけです。
志望校をぼんやり考えておく
小5で志望校を決める必要はありません。ただ、ぼんやり考え始める時期です。
特に日程です。関西の統一日から始まる数日間で、どの学校をどの順に受けるか。前受けをするか。本命の合格発表の前に、併願校の判断が要る学校もあります。
長男も次男も、小4で考えていた学校と小6の志望校は違いました。決めるのは小6です。小5は、日程と併願の組み方を眺めておく程度でよいと思います。
偏差値50〜55の層は、偏差値表を見ると学校が少なく感じます。三男の受験校を想像したとき、私もそう思いました。でも、学校名でなく入試回・コース・科目数まで分解すると、選択肢は増えます。同じ学校でも日程で難度も形式も違います。ここは別の記事に書いています。


親から本人へ
小5は、親が全問を教える状態から、本人へ渡し始める年です。
親が整えるのは、講座と模試の量、寝る時間、教材の置き場。一緒にやるのは、テスト後にどの問題で落としたかを見ること。本人に渡すのは、自己採点、宿題のどれからやるかの選択、直しの実行。
完全放任も、完全管理も、目標ではありません。次男の国語最レのように「本人が受けたいと言った」を判断の軸に置けるようになると、小6がだいぶ楽になります。
小5の1年の流れ
固定の日付は書きません。年度・教室で違うからです。
- 春:増えた宿題に夜の時間を合わせ直す。追加教材は増やさない
- 初夏:公開2〜3回分の成績詳細を見て、どの問題で落としているかの傾向をつかむ
- 夏:季節講習の直しまで回す。できなかった問題を残す
- 秋:比・理科の計算・国語の難化で真の実力が出る時期。ここで沈んでも、原因を科目と問題で分けて1つずつ。講座・模試の取捨
- 冬〜小6前:できなかった問題を棚卸しして、小6へ持ち越す課題を1〜2個に絞る。小6内容の先取りはしない
我が家の転機で言うと、次男は小5の春の灘中合格特訓の資格でした。長男は小5の終わり頃に姿勢が変わりました。三男は7月の電話でした。
3人とも、転機の時期も中身も違いました。兄のコピーは、だいたい機能しません。
小5終了チェックリスト
- 夜の時間割(復習・ご飯・風呂・就寝)が決まっていて、守れている
- 自分の層で決めた問題(ボリュームゾーン:テーマ問題とB問題/難関・最難関:C問題まで)を自力で解けている
- 解説を読んだだけを「できた」に数えていない
- 公開の成績詳細で、どの問題で落としたかを親が見ている
- できなかった問題が残っている
- 国語を後回しにしていない
- 受けている講座を、授業→宿題→直しまで完走できている
- 志望校の候補と日程を眺め始めている
- 本人に渡した役割が増えている
- 小6へ持ち越す課題が1〜2個に絞れている
全部できていなくても、失敗ではありません。できていない項目が「小6へ持ち越す課題」の候補です。
小5でやらなくてよいこと
- 毎回の最高偏差値更新、毎回の100傑
- 自分の層に関係ない講座や模試への焦り
- 偏差値だけでの学校決定、一回の不振での進路決定
- 講座の全部受講、模試の大量受験、問題集の大量追加
- 小6内容や過去問の早すぎる先取り
- 親の全問指導
- 睡眠・遊びの全廃
- 兄弟のコピー
- 「小6で急に仕上がる」と期待して放置
よくある質問(FAQ)
Q. 小5で最優先は何ですか?
A. どの層でも、増えた宿題が回る夜の時間割と、自分の層で決めた問題を自力で解けることです。講座や教材はその後です。
Q. 偏差値50前後です。最レは目指すべきですか?
A. 今は視野に入れなくてよいです。テーマ問題とB問題を確実にして復習テストを安定させることが先で、資格はその結果として近づいてきます。
Q. 復習テストは取れるのに公開が取れません。
A. 定着はできています。成績詳細で、正答率の高い問題を落としていないか、時間切れで後半が空欄になっていないかを見ます。
Q. 復習テストから崩れています。
A. 理解が及んでいないサインです。公開の対策より先に、親が教えるか、塾に相談します。教育相談は随時・無料です。
Q. 小5後半から急に成績が落ちました。
A. 比・理科の計算・国語の難化で、真の実力が出る時期です。原因を科目と問題で分けて、1つずつ埋めます。1回で判断しません。
Q. 最レの資格の境目にいます。
A. 資格は算数1教科か3教科で偏差値58以上です。C問題まで解けているか、最レの宿題と直しまで完走しているかを見てください。ここが55を割る月と60を超える月の差になります。
Q. 国語の最レは受けるべきですか?
A. 任意です。我が家は塾の助言で見送り、本人の希望でWebで受け、消化不良でやめました。本人の希望と消化できるかで決めてください。
Q. 灘中チャレンジテストはどう受ければいいですか?
A. 試合です。合否にこだわって、毎回勝ちに行きます。次男は第2回で1点差で落ちました。その1点の重さを小5で知れたのはよかったと思っています。
Q. 小5の成績で志望校を決めていいですか?
A. 決めるのは小6です。小5は候補と日程を眺めておく時期です。長男も次男も、小4の志望校と小6の志望校は違いました。
Q. 遊ぶ時間は残していいですか?
A. 残してください。次男は小5でも塾のない日は日が暮れるまで外で野球をしていました。小6になると自然になくなります。小6になるまでは目一杯遊ばせてよいと思います。
まとめ|小5は、小6で戦うための型を作る一年
小5のゴールは、一回の最高成績ではなく、大崩れしにくい型です。
ただし、型の中身は層で違います。
- ボリュームゾーン(50近辺):授業を理解して宿題を最後までやれる状態を作り、テーマ問題とB問題を確実にする。50を安定させ、55を目指す
- 難関(55〜60):C問題まで解き、最レに喰らいつく。55を割る月を減らす。国語を後回しにしない
- 最難関(60以上):灘中合格特訓の資格を維持し、チャレンジテストで勝ちに行く。小6前に穴をなくす
共通するのは、夜の時間を親が決めること、できなかった問題を残すこと、志望校は眺めておくこと、本人へ役割を渡すこと。
そして、兄弟でも回し方は違うこと、小5の途中の姿だけで判断しないことを、親が知っておく。
3人を育ててきて、今の結論はこうです。そばで見てあげること。観察するだけで、その子の能力や特徴はわかります。それに応じて親が対応するだけです。「こうなりなさい」と型にはめるのはやめた方がよい。それぞれの子に型があって、それを最大限大きくするのが親の役目だと思っています。
小5は、まだ間に合います。ただし、何もしなくても小6で急に仕上がるわけではありません。ここで少しずつ積んでおくことが、最後に効きます。
クラスが落ちたときの受け止め方、夏期講習の位置づけ、社会を受講するかどうかは、別の記事で書きます。
この記事では層ごとの「型」を書きました。実際にどう推移したか、その時親が何を考えていたかは、兄弟別に読めます。長男の記録、次男の記録(小5前半〜本番前夜)、三男の記録(小5進行中)。自分の層に近い兄弟から読んでください。



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