今回は2024年1月26日時点での関西地方での合格実績を比較してみます。
関西は2024年1月13日、14日が中学受験の統一日とされ、その一週間でだいたいの中学校が試験を行います。
合格発表は翌日のところも多く、だいたいは3日以内で結果がわかります。
ぱぱりん将来の売り上げにかかわるので、各塾いずれも固唾をのんで結果を見守っていると思います。
どの中学にどれくらい合格したのか?は、塾の最大の広告にもなり、将来の入塾生数を占うものであるので非常に大事です。
また、親としては、その実績を入塾の判断材料としているので親にとっても大事な評価項目です。
そして何より、自分の子どもの成績と照らし合わせて志望校に入塾できるかどうかの判断材料にもなりえます。



各塾の合格実績の書き方を見ていると、どこに力を入れているかよくわかります。
合格実績のホームページを見るだけ、その塾のスタンスがわかったりします。
それでは、見ていきましょう。
なお、2023年の速報は以下の記事を参照ください。
【追記】2026年の最新実績と、数字の読み方(2026年7月)
【追記・2026年7月】この下にある比較表は、2024年1月時点の各塾発表値です。
当時の記録としてそのまま残し、2026年の最新値と、数字を読むときの注意点をここに追記します。
先に結論です。
- 合格者数は塾の一面であり、わが子の合格保証ではありません
- 公式数字は、年度・集計日・集計対象をそろえて読みます
- 重複合格、本科生・講座生・模試生の区分を確認します
- 大規模塾は絶対数が大きくなりやすいです
- 受験者数が分からない場合、合格率は計算できないので推測しません
- 学校別コースの実績と、塾全体の実績を混同しません
- 数字の裏側を見ることは、塾の価値を否定することではありません
2026年度・各塾公式発表の合格者数
各塾の公式発表から、灘・東大寺・洛南の3校を抜粋します。
| 塾 | 灘 | 東大寺 | 洛南 | 集計対象(公式注記の要旨) | 確認時点 |
| 浜学園 | 101 | 171 | 167(うち女子51) | 公開学力テスト・合否判定テスト・季節講習・各種イベントのみの参加者は含まない | 2026年7月・公式サイト |
| 希学園 | 41 | 82 | 54(うち女子23) | 講習・テストのみの参加生は塾生数に一切含まない | 2026年5月・公式サイト |
| 馬渕教室 | 77 | 104 | 39(うち女子12) | 馬渕教育グループ在籍生。講習会・テストのみの生徒は含まない | 2026年7月・公式サイト |
| 日能研 | 55 | 25 | 31 | 確認できない | 2026年5月・公式サイト |
| SAPIX小学部 | 35 | 10 | 3 | 確認できない | 2026年5月・公式サイト |
| 能開センター | 5 | 43 | 9 | 確認できない | 2026年5月・公式サイト |
| 四谷大塚 | 41 | 6 | 9 | 確認できない | 2026年5月・公式サイト |
| 早稲田アカデミー | 61 | 2 | 確認できない | 確認できない | 2026年5月・公式サイト |
| アップ教育企画 | 9 | 15 | 6 | 確認できない | 2026年5月・公式サイト |
| 希学園(首都圏) | 5 | 確認できない | 確認できない | 確認できない | 2026年5月・公式サイト |
表の注意です。
発表年度はいずれも2026年度で、集計日は塾ごとに異なります。不明のものは「確認できない」としています。
集計対象の条件が違う塾を、同じ土俵でそのまま順位付けはしません。最新・確定値は必ず各塾の公式サイトでご確認ください。
なお、灘中学校の公式発表では、2026年度の合格者は282名、うち近畿からは151名(兵庫65・大阪63・京都11・奈良9・滋賀3・和歌山0)です。
各塾の合格者数を単純に足していくと、学校の公表数を上回ることがあります。
集計対象の違いや、地域・提携グループの範囲の違いが重なるためで、合算が合わないこと自体が不正を意味するわけではありません。
2026年の数字を塾ごとに細かく追った考察は、以下の記事にまとめています。
合格者数と受験者数は別の話
合格者数だけでは、合格率は分かりません。
受験者数や在籍数が公式に公表されていない場合、率は計算できないので推測しません。
率を公表している塾もありますが、その場合も「誰を分母にした率か」が塾ごとに違うので、対象が同じかを確認してから比べます。
重複合格の仕組み
関西の中学入試は統一日から約1週間に日程が集中し、1人が複数校を受験するのが普通です。
1人が複数校に合格すると、合格者数は学校をまたいで重複します。これは入試日程の仕組みによるもので、重複自体は不正でも水増しでもありません。
同じ学校の複数日程やコースをどう数えるかは、塾の公式説明がある場合だけ分かります。説明がない塾については推測しません。
本科生・講座生・模試生
「塾生」の定義は塾ごとに違います。
公式注記が確認できたのは、浜学園(テスト・講習・イベントのみの参加者は含まない)、希学園(講習・テストのみの参加生は含まない)、馬渕教室(グループ在籍生のみ。講習会・テストのみは含まない)です。
注記が確認できない塾について、外部生や模試生の扱いを推測で分類することはしません。上の表には確認できた範囲だけを注記しています。
塾の規模と母集団
大規模塾と小規模塾を、絶対数だけで順位付けはできません。
母集団・校舎数・地域・志望校層が違うからです。
長男の2023年組のとき、浜学園の小6は男子が1700人前後、女子が1300人前後いました。母集団が大きいほど合格者の絶対数は大きくなりやすく、同時に、模試の順位が本番の立ち位置の目安になりやすいという面もあります。
学校別特訓・コース実績の見方
灘コースなど学校別特訓の実績は、受講資格・在籍校・外部生の扱い・集計範囲が公式に確認できる場合だけ比較に使えます。
塾全体の実績と、特定講座の実績を混ぜて読まないようにします。
合格実績で分かること・分からないこと
分かる可能性があるのは、その塾が多くの合格者を出している学校、教材・講座・データの蓄積、母集団の規模です。
分からないのは、わが子の合格率、授業との相性、質問のしやすさ、通塾負担、費用、本人が続けられるかどうかです。
ここから先は、実績ではなく家庭ごとの確認事項になります。
各塾の比較
各塾の合格実績を最難関中学から順に見ていきましょう。
男子最難関中学の合格実績
関西での男子最難関といえば、灘、東大寺、洛南、甲陽、西大和、星光、洛星の7つと言われています。
以下の表は2024年1月26日の各塾ホームページより抜粋しています。
()内は昨年との実績との比較です。
| 浜学園 | 希学園 | 日能研 | SAPIX | 馬渕 | |
| 灘 | 111(+19) | 53(-11) | 41(-11) | 33(+3) | 58(-2) |
| 東大寺 | 156(+7) | 64(-22) | 54(+16) | 11(-10) | 84(-28) |
| 洛南 | 140(+3) | 60(±0) | 36(-8) | 6(+1) | 35(-11) |
| 甲陽 | 88(+6) | 41(-16) | 34(-2) | 13(+2) | 30(+2) |
| 西大和 | 244(-14) | 108(-21) | 115(+10) | 53(-5) | 119(-23) |
| 星光 | 100(+2) | 39(+7) | 34(+6) | 3(-6) | 53(-9) |
| 洛星 | 90(+4) | 14(-13) | 18(-5) | 7(+1) | – |
数を見ると、圧倒的に「浜学園」ということになります。



7つ全ての中学校で浜学園が圧倒的に1位でした。
*1/26時点で馬渕の洛星が不明なので暫定です
ただ、総受験者数までは不明ですから合格率はわからないです。
関西で最難関を目指すのであれば、数の面から言えば「浜学園」がよいでしょう。
というのも、数が多いと単純に、
✅蓄積されたデータが多い
✅子どもの立ち位置がわかりやすい(合格できる可能性がわかりやすい)
✅試験本番の日に友達が多く、模試と似たような感覚で受験できる(可能性がある)
という利点があるからです。
合格数と合格率も挙げている「希学園」も最難関を目指す塾として挙げられます。
希学園の合格実績のホームページを見ると、「合格実績に対しての考え」まで載せているので塾としての自信がうかがえます。
ある意味、数で勝てないので「率」に拘っていると言えなくはないですが。
女子最難関中学の合格実績
関西の女子中学受験は学校が少ないので熾烈です。
西大和や洛南など男子よりも枠が少ないため、男子よりも女子のほうが必要偏差値が高くなっています。
最近では、女子の中学受験比率も高まっているのか、浜学園や希学園では女子の成績を個別で載せています。
| 浜学園 | 希学園 | 日能研 | SAPIX | 馬渕 | |
| 西大和(女子のみ) | 35(-7) | 24(+1) | 不明 | 不明 | 19 |
| 洛南(女子のみ) | 40(+9) | 22(-1) | 不明 | 不明 | 13 |
| 神戸女学院 | 42(-5) | 42(-3) | 34(+7) | 9(±0) | 19(+5) |
| 四天王寺 | 108(-10) | 49(-1) | 60(+8) | 7(+1) | 102(+13) |
| 四天王寺(医志) | ? | 19(+2) | 不明 | 不明 | 不明 |
| 高槻中(女子のみ) | 86(+1) | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |



わかる限り、女子も数では浜学園が一番でした。
長男が通っていた2023年浜学園では、小6の時で、
男子が1700人前後、女子が1300人前後
でした。
今年は全部で何人なのか分かりませんが、女子も相当数浜学園に在籍していると思います。
男子よりも枠が少ない最難関を争うので熾烈になりますね。
今後は、少子化も伴ってくるので、
✅男子校が共学になる
✅共学校の女子枠が増える
などが考えられますね。
そうなると男子も激化してきますね。
難関中学の合格実績
難関中学のレベルもどんどん上がってきています。
コロナ禍での授業の在り方、少子化などが影響しているのか私立中学の受験生は年々増加しています。



どの中学も工夫を凝らしており魅力的になってきています。
| 浜学園 | 希学園 | 日能研 | SAPIX | 馬渕 | |
| 六甲学院 | 117(+4) | 53(-4) | 60(-2) | 10(+6) | 不明 |
| 須磨学園 | 170(+7) | 38(±0) | 83(-9) | 9(+2) | 不明 |
| 白陵 | 93(+7) | 不明 | 80(-3) | 不明 | 不明 |
| 高槻 | 247(+19) | 104(-6) | 102(-3) | 28(+3) | 不明 |
| 神戸大学附属 | 不明 | 不明 | 52(+3) | 8(-2) | 不明 |
| 清風 | 336(+24) | 不明 | 114(-13) | 3(-6) | 不明 |
| 清風南海 | 227(+44) | 不明 | 53(+18) | 11(+3) | 不明 |
難関中学も浜学園が強いですね。



難関中学の受験生だけでなく最難関中学の受験生が複数合格しているので、浜学園では数が多くなっている可能性はあり得ます。
ただ、2023年受験をした私の長男は六甲や神戸大学附属にも申し込んでいたのですが、浜学園からは数稼ぎの受験はお願いしていないとのことで受験しませんでした。
これは意外で、実績稼ぎのために受験してほしいと言われるかと思っていました。
しかし、第一志望に合格したならば、塾の実績稼ぎのために受験しなくてもいいですとのことでした。



まぁまぁ良識的だなとおもいました。
浜学園の合格実績
浜学園(左)と希学園(右)の合格実績をホームページから抜粋してみました。




ちなみに2022年までの実績は以下になります。
☑ 灘中合格者数は2022年は96名で、18年連続37回目の日本一を達成。
☑ 甲陽中学合格者は97名で、12年連続日本一達成。
☑ 星光中合格者数は、113名で5年連続日本一達成。
☑ 東大寺中は150名(5年連続日本一達成)、西大和中は234名(13年連続日本一達成)。
☑ 洛南中は147名(14年連続日本一達成)、洛星中は89名。
☑ 男子最難関中(灘、東大寺、洛南、西大和、甲陽、星光、洛星の7校)の合格者数は合計926名(募集人員合計1495名の61.9%)を占める。



上記のように、男子最難関中学だけではなく、神戸女学院、須磨学園などなど女子の難関中学も幅広くカバーしています。
まずは資料請求だけでもしてみてください。↓をクリックすると浜学園のHPに飛びます。
過去記事もぜひ参考にしてみてください。
【追記】3兄弟の家庭で、実績をどう使ったか
【追記・2026年7月】うちが合格実績を参考にしたのは、塾を選ぶ入口の場面です。
長男(2023年組)のとき、志望校層の合格者と母集団が多いことを理由の一つに浜学園を選びました。詳しい塾選びの基準は別記事に分けています。
一方で、実績だけでは決めなかった場面もあります。
通塾の負担、費用、本人の性格との相性は、実績の数字からは分からないからです。
そして、うちは、模試や講座の受講資格が揃っていても、本番の結果まで保証されるわけではないことも経験しています。
塾の実績はあくまで塾の数字です。子どもの結果を塾の数字に結びつけて責めることも、笑いの材料にすることもしません。
【追記】塾選びに使うチェックリスト
- 発表年度と集計日を確認したか
- 集計対象(本科生・講座生・模試生)の注記を確認したか
- 受験者数・母集団が分かるかを確認したか(不明なら率で比べない)
- 学校別コースの実績と全体実績を区別したか
- 塾の地域・校舎数・志望校層を確認したか
- 授業・宿題・質問のしやすさを体験で確認したか
- 通塾経路・帰宅時間・費用の総額を確認したか
- 本人との相性を最後に確認したか
塾選び全体の考え方は、専門の記事に分けています。
よくある質問(FAQ)
Q. 合格者数は重複していますか?
1人が複数校に合格すると学校をまたいで重複します。入試日程上の仕組みで、不正ではありません。
Q. 合格者数と合格率は違いますか?
違います。率は受験者数(分母)が分からないと計算できません。
Q. 受験者数が分からなくても比較できますか?
絶対数と集計条件の比較はできますが、率の比較はできません。分からないものは推測しません。
Q. 本科生と講座生は同じですか?
違います。塾ごとに「塾生」の定義が異なるので、公式注記を確認します。
Q. 実績が多い塾が一番よいですか?
一面では重要ですが、母集団・地域・集計条件が違うため、それだけでは決められません。
Q. 小規模塾は不利ですか?
絶対数では不利に見えますが、個別性や負担調整など別の強みがあります。
Q. 学校別特訓の実績はどう見ますか?
受講資格・集計範囲が公式に確認できる場合だけ使い、全体実績と混ぜません。
Q. 最新年度はいつ時点の数字ですか?
この記事の追記表は2026年度入試の各塾公式発表(2026年5〜7月確認)です。確定値は公式でご確認ください。
Q. 合格実績だけで塾を決めますか?
決めません。授業・質問・通塾・費用・本人との相性を合わせて判断します。
まとめ
- 合格者数は「表」、集計条件は「裏」。両方読んで初めて比較になります
- 受験者数が不明なら合格率は出しません。推測もしません
- 重複合格・塾生の定義・母集団の違いは、不正ではなく前提条件です
- 実績で分かるのは塾の蓄積と母集団。わが子の合否は分かりません
- 数字の読み方が分かれば、公式発表だけで家庭の判断材料は揃います















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