今回は、2023年の灘中の入試の結果分析をしてみます。
いつものように浜学園の資料を参考にさせてもらっています。
今回は泣く子も黙る灘中学です。
まぁ、関西では他の中学を寄せ付けないほど別格です。
私が高校受験をするときに、灘高校の問題をチラ見することがありましたが、
まったく解ける気はしませんでした
ちらっと見るだけでそっ閉じするレベルの難易度。
解こうとする気力も最初からありません。
そんな雲の上の存在でしたね。
いまや自分の子どもたちが挑戦したいって思うところに至っているのが信じられない気持ちです。
長男は本人がそこまで勉強したくなく灘中を目指してなかったということもありますが、算数と理科は灘中で戦えるレベルにいたというのも不思議な気持ちです。
次男は文化祭に行って憧れてしまっていきたいと思っているようです。
だから長男が小4のことよりも勉強に対して前向きですね。
そんな雲の上の存在である灘中学。
2023年の問題を私も見てみましたが、、、
まぁ難しい
ということに尽きます。
ただ、決して解けないか?というと日々研鑽を積んでいけば解けないレベルではないのかなとも思いました(もちろん、時間内に不可能な問題はあります)。
というのも理由があります。
長男の受験が終わったあと、鉄緑会の入塾テストを受けることになりました。
受験終了から入塾テストまで2週間あったので、練習がてらに2023年のいろんな中学の算数を解くことにしました。
まぁ、1日3~5問程度ですけど。
その練習に2023の灘中学の試験も使いました。
受験というプレッシャーのかかっていない状態でしたが、
1日目の算数は8割ちょっと
2日目の算数は7割ちょっと
は解けていました。
まぁ、試験という極限状態のプレッシャーと時間制限がある中で解くこととは全く違いますが、落ち着いて解ける環境だと解けないレベルではないのかなと感じました。
浜学園でいうと、最高レベル特訓の算数およびマスター算数のC問題を9割以上解けるようなレベルであれば受かるレベルなのかなとも思います。
問題はそれを本番で発揮できるかなのですが。
さて、2023年の灘中学の結果分析をしていきましょう。
総論
受験者は一昨年112名減り、昨年更に27名減っていましたが、今年は昨年より107名増え、3年前に近づく受験者数730名(昨年623名、一昨年650名、3年前762名)でした。
2023年 | 2022年 | 2021年 | |
受験者 | 730名 | 623名 | 650名 |
合格者 | 281名 | 255名 | 227名 |
実質倍率 | 2.60倍 | 2.44倍 | 2.86倍 |
合格最低点 | 316点 | 297点 | 341点 |
合格者平均点 | 343.8点 | 328.1点 | 368.5点 |
やはりコロナが大きく影響した、2021年と2022年は関東を中心とする力試し受験組が減った影響も大きそうです。
合格者は一昨年より28名増えた昨年より更に26名増えた合格者数281名(昨年255名、一昨年227名)となり、実質倍率2.60倍(昨年2.44倍、一昨年2.86倍)は昨年よりは少し上がった結果となりました。
逆に、問題の難度は難しかった昨年よりはましになっており、500点満点中合格最低点(今年316点、昨年297点、一昨年341点)は昨年より19点高く、一昨年より25点低く、合格者平均点(今年343.8点、昨年328.1点、一昨年368.5点)も昨年より15.7点上がり、一昨年より24.7点低いほどよい難度の入試でした。
科目別に見ると、算数1日目の難度は昨年よりかなり点数がとりやすくなったようです(算数1日目の受験者平均得点率は今年が6割3分5厘、昨年が5割2分7厘、合格者平均得点率は今年が7割9分4厘、昨年が6割4分5厘)。
今年の各教科の受験者平均点と合格者平均点との差は昨年と同様に算数がはなれています(今年が国語9.6点、算数
28.3点、理科8.6点、昨年が国語10.8点、算数23.3点、理科9.5点)。
やはり今年の灘中入試も、算数でかなり差が開きます。
算数の実戦的な思考力と処理能力をより磨いてきた受験生は大変有利になる入試であったことは昨年と全く変わってません。
難関中学になればなるほど、国語や理科よりも算数で差が開きやすいです。算数が苦手だと難関校の合格は遠のきます。
という理由から、浜学園では算数を重要視しています。
また、私の家での算数の取り組み方も参考にしてください。
そして、算数が劇的に伸びる7つのルールも参考ください。
親が子を算数に対して前向きかどうかでも大きく変わってきます。
ぜひ参考にしてみてください。
灘中の国語分析結果
灘中は算数と国語が2つずつ2日間にわたって行われます。
それぞれ見ていきましょう。
1日目の国語
✅一日目での満点80点に対し合格者の平均点が55.5点でした。
過去5年間で最低であった昨年の57.5点を2点下回っています。
平均点は下がっているものの「難化」してはおらず、七割五分の点数、60点以上を獲得することを目指したいです
✅一日目の中核を成す設問は、漢字・語句表現についてのものです。
この分野に関しては、過去問に類似したものや、その焼き直しのような設問も多く出題されているという事実を踏まえて思考法を訓練する等の対策をすべきです。
✅今年は誤文訂正という形で同音異義語が出題されました。
基本的な出題があることも1日目の特徴であるため、日常の学習で基本的な設問を確実に解くことを心がけたいです。
✅昨年同様、熟語のしりとりという形でパズル題が出題されました。
このパターンの出題に対して、浜学園には、さまざまなオリジナル対策教材や、「オープン模試」・「プレ入試」・「入試練習」・「灘中予想問題」等、膨大な量の教材が存在しますので、それらを有効に使いながら強化することが望ましいですね。
ただし、近年は条件を把握することで解が絞られるようになっています。設問の条件と、そこから何を導けるか把握する手順を習慣づけることが大事ですね。
✅この学校を志望する者は、今の内から、日常生活の中に「外来語」・「ことわざ」・「慣用的表現」・「多義語」等を採り入れ、自然な形で身につけるようにしたいです。
一問一答式の意味の暗記ではなく、用法の把握や似た形式の語を集めてみるなどの思考を伴う形で学ぶことが肝要です。
灘中入試において、これら語句の分野は思考を伴う形で出題されるものだと考えておくことが大事です。
✅その他、一日目について言えば、本年度をふくめ、ほとんどの年に俳句が出題されています。
しかし俳句の解釈を問うものではなく、与えられた情報を掴むことが鍵となる出題です。浜学園の講習会の教材である「韻文猛特訓」を活用して、情報の掴み方を訓練したいですね。
2日目の国語
✅二日目は、満点が120点に対して合格者の平均点が70.6点と、昨年とほぼ同じでした。
かつては硬質な内容が書かれた論理的な文章が多かったが、近年は比較的読みやすい部類の文章が出題されています。
しかし文章テーマは年によって様々であるため、文章ジャンル・テーマを絞った学習は禁物です。
✅二日目の設問は、「漢字書き取り問題」9問を除いて、全19問と例年並みである。
内訳は「記号選択問題」2問、「抜き出し問題」3問、「記述問題」14問で、「(字数制限のない)記述問題」が大半を占めていました。
✅本年度の詩は、年齢を重ねた作者が他者の言葉をきっかけにして自分が忘れていたものを掴みなおすものであり、老いや死といった灘中の定番ともいえるテーマです。
例年同様に自分が経験したことのない境遇に対する想像力・心情把握力が求められています。
✅二日間の全体で、受験者平均点が116.5点、合格者平均点が126.0点と、例年にない低さでした。
各平均の差が10点程度と例年通りであることから受験者間の出来、不出来の差はそれなりに大きかったのではないかと思われます。
灘中の算数分析結果
国語と同様、算数は2日間にわたって2回テストがあります。
✅1日目については、昨年と比べると易問が出題されました。
結果として、受験者の平均点は10点、合格者の平均点は15点ほど上昇し、一昨年と比べるとほぼ同じ数値でした。
✅2日目については、受験者,合格者の平均点とも昨年,一昨年とほぼ同じ数値でした。
受験者と合格者の平均点は2日間の合計で30点近く離れており、実力差が出るテストであった。
1日目と2日目で狙いの違いははっきりしています。
1日目では迅速な判断力と正確な処理能力、2日目では思考力と類推力を問う構成となっています。
1日目は、1枚目は数論・文章題,2枚目は図形の構成で、図形分野からの出題が約半分を占めており、平面,立体を問わず、図形問題に対するセンスを磨いておくことが大切です。
立体図形の切断や展開図を用いた問題は頻出単元であり、日頃からの訓練が必要です。
用いる解法を的確に素早く判断する力が求められるので、各解法に精通しておくことが重要です。
書き出して考える力も大切ではあるが、本質を捉えて解く力がより求められているので、普段から作業的な取り組みよりも本質を見抜く力を大切にしたいですね。
1日目は答えのみを書いていく形式で、ミスでの失点の有無が合否を分けるポイントにもなっています。
2日目はほとんど全てが誘導形式となっており、誘導に沿った規則性の発見や、論理展開を行う問題が多く出題されます。
複雑な条件設定の中、1つ1つの指示に従いつつ細心の注意を払って解き進める必要があります。
今年は大問1が取り組み易かったが、ミスなく正解まで辿り着いたかが重要でありました。
近年では、作図を必要とする問題が出題されていることが多く、今年も大問4において図を描かせる問題が出題されました。
また過去に出題された問題をアレンジされた出題もあり、過去問への取り組みも重要です。
また1日目と違い、考え方を書かせる出題が多く、日頃から解き方を書く習慣をつけておきたいです。
自由発想やひらめきだけに頼らない確実な論理構築力が要求されているので、普段の学習においても、問題を解く過程を重視し、丁寧な作業や論理的な思考によって解答を導き出すことが大切です。
浜学園のマスターコースや最高レベル特訓は、授業の内容を理解し、目的意識をもって課題に取り組むことで、多様な解法を辿り、そして実践していく場となります。
また、資格を要するが、灘中合格特訓を受講することで、鍛錬をさらに積み重ねていくことができます。
これらでしっかりとした土台を築き、夏からの志望校別特訓につなげていくことが肝要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
さすが、灘中。
浜学園の分析もかなり細部にわたるものでした。
ほかの中学とも比較しても力の入れ方の違いがわかります。
それだけブランド力、実績、要求される実力が桁違いだということがわかります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
浜学園の公開テストで高得点を取る方法も公開しています。
ご参考にしていただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも参考にしていただければ幸いです。
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☑ 灘中合格者数は2023年は92名で、19年連続38回目の日本一を達成。
☑ 甲陽中学合格者は83名で、13年連続日本一達成。
☑ 星光中合格者数は、100名で6年連続日本一達成。
☑ 東大寺中は150名(6年連続日本一達成)、西大和中は261名(14年連続日本一達成)。
☑ 洛南中は137名(15年連続日本一達成)、洛星中は88名。
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