今回は、「入試前の具体的な国語の勉強法」について説明したいと思います。
入試まで2か月ちょっととなりました。
今回の内容は、浜学園の冬期志望校別進学説明会を参考にさせてもらっています。
「算数」と比較して「国語」は得意な子と不得意な子で得点差が開きにくいと言われています。
しかし、算数は得意でも国語が圧倒的に不出来であると合格は遠のきます。
「算数は得意でも国語が苦手」というお子さんでも、国語は「合格者平均点」とは言わずも、「受験者平均」くらいは確保しておきたいところです。
私の長男も「算数は得意でも国語が苦手」です。
いくら算数が得意でも、本番で算数が思った以上に解けないということも十分にあり得ます。
その場合、国語に大きな不安があると合格は遠のきますし、そもそもテスト本番中の精神的動揺が大きくなります。
算数で得点を稼ぐはずが、1番からわからない…どうしよう(焦り)
という具合に、算数で本来の力が出せなくなるということになりかねません。
可能であれば、
国語は平均くらいとれてそうだから、得意の算数がいまいちでもなんとかなる
と思っていると、精神的にも落ち着けます。
今回は、
✅基本姿勢
✅具体的に何をして追い込み体制を築くか
について解説したいと思います。
基本姿勢
入試まで約2か月となったこの時点でも、特に今までと異なった勉強方法を考える必要はない
浜学園冬期志望校別進学説明会より
国語に関しては、語句や漢字などの知識問題以外は、「絞り込み」ができにくい分野ですから日々の姿勢を崩さないことが重要です。
基本的には従来通り、現在塾で受講している講座の復習や宿題を軸とすべきです。
本番が2か月前に差し迫っている状況では、志望校別の特訓講座が重要視されますが、日々の通常授業もおろそかにせずにこなしていく必要があります。
すべてを消化できない場合は、重要問題だけは必ずこなすようにしましょう。
長男の場合は、通常授業のテキストにおける宿題は、「重要問題」と講師の先生が選んだ問題を中心にしています。
時間があれば、全部やってみるという形です。
「あれを削ろう、これもへらそう」などと後ろ向きの発送が最も危険と言われています。
かなり限られた時間の中で、膨大な課題、宿題を何とかこなしていくという姿勢が大事になってきます。
最後まであきらめないという気持ちを養えますね。
基本スタイルは変えずに、重要問題を中心に必死にこなしていく
つぎに、具体的な方法を見ていきましょう
具体的に何をするか
2か月も切ってくると、いろいろと消化できていない焦りから精神的にも空回りして勉強が思った以上に捗らないということが多々あります。
焦っても時間を浪費するだけですので、できれば親御さんが何をすべきかスケジュールを立ててあげるとよいでしょう。
この分野はある程度できるからカットして、記述問題に力を入れていこう。
などと具体的に示してあげるとより効果的です。
スケジュールの立て方については、別記事も参考にしてください。
過去問
制限時間よりも5分程度短く設定をし、第一志望校の過去問は、最低過去後5年分を古いものから順に一当たりしておくべきである。
本番では自宅や塾での過去問するよりも時間が短く感じてしまうでしょう。
特に、本番で国語は1発目であることも多く、まだ頭の中が「ふわふわ」した状態である可能性があります。
そこで、
過去問の練習は制限時間より5分短く設定する
ことが重要です。
短くした5分でどのような見直しを行うか、前回の反省を踏まえ、次はどう対処するか常に意識しておかなければならない。
5分より短く解く練習を積み重ねることで、のこり5分をどのような見直しをすればよいのかをあらかじめ訓練することができます。
つまり、
自分がよく間違えるパターン
を見つけ出し、のこり5分でそこを重点的に見直しするのです。
テストにおけるルーチンを決めておくと、心を穏やかに保つことができます。
ルーチンを決めておかないと、のこり5分であたふたしてしまい、本来見直しで気づくべきことも見落としてしまいます。
具体的には、
「理由を問われているのに、答えが『~だから』などと答えていない」
「『適切でないことを選べ』なのに、何度か適切なほうを選んでしまう」
などです。
ちょっとしたことで合否が大きく変わってしまいます。
ルーチン化することで取りこぼしが少なくなるので、できる限りルーチン化しましょう。
弱点分野補強
さまざまなテキストの問題や、テストで失点している設問、すなわち弱点分野を自分自身で自覚できているだろうか
弱点分野やよく間違える設問などしっかりと把握しておくことが大事です。
間違いやすい設問ノートをつくると把握しやすいです。
それらを集めたノートを作成しテストの直前朝に見直すなどすると非常に有効です。
別記事でもノートの作成方法を記載していますので参考にしてください。
それでは、分野ごとに見ていきましょう
文章読解
文章読解は、文章の分類によって
✅ 文学的文章
✅ 説明的文章
✅ 韻文
に分けられます。
さらに、設問の分類によって、
指示語
副詞・接続詞の空欄補充
理由
心情
情景
段落分け
乱文整序
同内容言い換え表現
対義表現
主題・要旨
に分けられます。
どの分野のどのような設問が苦手なのか把握し、重点的に練習をこなしておきましょう。
記述問題
難関中学ほど、「記述問題」が増えて、採点ポイントを大幅に外すと大きな失点をしかねません。
上に挙げた「文章読解」で取り上げた事柄について記すものや、「語句」関連の説明題、「短文作り」など失点しやすい「設問」について把握しておきましょう。
弱点を把握することで重点的に訓練をすることができます。
特に記述問題は、最初は書くのが苦手で解けなくても、訓練によりある程度は書けるようになってきます。
まず、「書く」ということへの苦手意識をなくすことが大事です。
そのためには、「訓練」を積み重ねていく必要があります。
のこり60日でも十分に間に合うので繰り返し「書く」ことで苦手意識を取り除きましょう。
ポイントとしては、
✅ 記述分の文末表現で点を落とさない(~という理由、~ということ)
✅ 制限文字の最低でも8割は記述する
ということは大事です。
ポイントを外さずに、記述内容に組み込むことも重要です。
いくらたくさん書いてもポイントを外していては、得点は得られません。
また、読者としての想像や感想を書いてはいけません。
あくまでも、問題文から筆者の考えや主人公などの心情を読み解くことが必要です。
うちの長男もそうでしたが、主人公や作者の心情を勝手に想像して答えてしまうと悲惨な結果になります。
あくまでも
文脈から読み取って答える
ことが大事です。
語句
語句は落とせない問題が多いです。
慣れ親しんだ問題集で日々確認していくことが大事です。
具体的には、
熟語
ことわざ・慣用句
和語
誤字・誤表現訂正
外来語
漢字パズル
です。
毎日、決まった量だけ復習するということでもよいでしょう。
文法
文法が良く出題されている中学校は要チェックです。
基本的に、
「の」・「ない」・「れる/られる」の識別
など、出題される内容がほぼ定まているので、それらの確認を徹底しておきましょう。
私の長男の場合
私の長男の場合、国語が圧倒的に苦手でしたので、国語は志望校の入試で良くでてくる「記述問題」を中心に特訓していました。
6年生の夏までは国語の偏差値がなかなか上がらないため、発想を切り替えて、志望校でかなり多く出題される記述問題にシフトさせました。
一般的な塾のテストは採点のしやすさから「記述問題」より「選択問題」が多いのですが、本番の試験は記述問題が多いところがあります。
長男の志望校は、選択問題が圧倒的に少なく記述問題だけですので、夏ぐらいから記述問題を重点的に行うようにしました。
夏までは、塾の宿題に加えて「読みテク」という問題集を少しずつこなしていました。
なかなか最初は進まなくて、「大問1の問1だけ」というふうに少しずつこなしていました。
夏休みは、塾の宿題とテストの間違い直しなどを中心に記述問題に力を置くようにしていました。
結果として、それが奏功して徐々に得点をとれるようになってきました。
記述力がついたことで、選択問題でも得点できるようになってきました。
何事も根気よく続けることが成功への一歩となりますね。
まとめ
ウィークポイントを発見するための材料としては、これまで受けてきたテストや模試が適している。
時間を無駄にしない方法は、過去にやってきたテストや模試を復習することです。
どんなところで得点を失っているかパターンがわかってきます。
テストや模試を取っておいてファイリングしておくと、こういった土壇場の復習に役立ちます。
整理の仕方については別記事で記載していますので、参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。
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