【中学受験】地頭が良くはない子をどうやって得点できるようにするか?

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中学受験を始める前から「準備」が大事というお話

壮大なタイトルで恐縮です。

「勉強が得意ではない子をどうやって得点できるようにするか?」

という答えがない問題です。

まぁ三男のことなのですが、

「勉強が得意ではない子の戦略」

について書いてみたいと思います。

長男と次男は勉強が苦手ではなく、それなりに得点できています。

1を教えれば、少なくとも1は吸収してくれます。

塾の授業を1回聞けば、そこでほぼ理解して帰ってきます。

宿題でも特に引っかかることもなく問題を解けているので手があまりかかりません。

が、三男は上2人とは違い塾の授業だけで理解できているのか怪しく、勉強が得意ではないので戦略が悩ましいです。

正直なところ、公立中学でもいいとは思うのですが、上2人が私立中学に行く(予定)のに三男だけが公立中学というのは、劣等感を感じさせ自己肯定感がかなり下がってしまう可能性があります。

もちろん、私立中に受かっても長男や次男と比べて偏差値的に見劣りしてしまうと、どちらにせよ劣等感を感じてしまうかもしれませんが、スポーツ(野球)で頑張る余地があるので中学受験を撤退したり全落ちして公立中に行くよりはマシかもしれません。

決して公立中が悪いという意味ではなく、三男目線に立つと私立にいかないという選択肢は厳しいかなという考えです。

では、どうやって勉強が得意ではない子に得点させることができるのでしょうか?

めちゃくちゃな難題です。

「得点させる」の目標設定がまず難しいです。

偏差値50、つまり平均でいいのか、

偏差値55、つまり平均やや上なのか、

偏差値60、難関校を目指せるレベルなのか、

どこを目指すのか人それぞれですが、あまりに実力とかけ離れる目標だと逆効果で

ますます勉強が嫌いになる

という本末転倒な結果を生みかねません。

ポイントは、

勉強嫌いにさせずに勉強習慣を作り継続させることができるか

になりますが、リアルタイムで三男に実行中の方法について書いてみたいと思います。

さらには、それを踏まえた上で、

勉強が得意ではない子の戦略について

を書いてみたいと思います。

勉強する習慣づくりの大事さ

まず、

勉強嫌いにさせず勉強する習慣づくりはどのようにするのか?

については、小4から始めて身につけるのは困難です。

困難というか、小4からいきなり勉強を始めて中学受験でうまくいくというケースはまれでしょう。

できれば小学校就学前から毎日勉強する習慣をつけておくことが大事です。

ぱぱりん

歯磨きと同じように「勉強は毎日するもの」という感覚を身につけさせるのです。

「毎日勉強の習慣を身につけさせる方法」の最も簡単なツールは、

「くもん式」

でしょう。

くもんの良いところは、本屋で教材を吟味する必要もなく、くもんから与えられるものを淡々とこなすだけでよいです。

非常に簡単です。

教材としては、「算数/数学」と「国語」の二つがベターでしょう。

週2回で2教科で15,000円くらいしますが、毎日の勉強習慣をつけると考えたら教育投資としては良いと思います。

ただ、注意点があります。

それは、

子供任せにしない

という点です。

少なくとも、

宿題は親が丸つけをする

ということはしなくてはいけません。

そして、可能であれば、間違った問題をノートかコピー用紙に書き出して何回か解かせるということもすると進度が速くなるのでおすすめです。

というのも、同じ問題をくもん教室で何度も間違えると次に進ませてくれず、進度が遅くなります。

ぱぱりん

進度が遅いと同じところを何度も復習させられることになり飽きてしまいます。

ですから、親がある程度寄り添う必要があるでしょう。

ずっと寄り添う必要はなく、とっかかりだったり、間違えたところを復習することくらいで良いと思います。

そして、次に

とりあえず達成可能な目標を作る

ことが大事かと思います。

公文は、進度が明確で

「A100」や「G50」

などアルファベットで「学年」、後に続く数字でその学年での進度を表しているので立ち位置が明確です。

ですから、○月までにBを終えるように頑張ろうとか、今年はGまでに到達しようというように目標設定が容易です。

中学受験では、方程式を使えるようであると圧倒的に有利です。

方程式を知らなくても比で解けたりするのですが、方程式の概念は知っておいた方がよいでしょう。

計算問題や短い文章題でも方程式の概念を知っていたらすんなりと受け入れられる問題がでるからです。

ということは、

小4の入塾(小3の2月)までにG(中1範囲:一次方程式)、できれはH(中2範囲:連立方程式)

が一つの目標となるでしょう。

そこまで行かなくても

F(小6範囲:四則演算、小数・分数)

まででも良いと思います。

次男も三男も5歳からくもんを始めましたが、

次男はH、三男はG

まで辿りつきました。

ただし、三男はGの途中で方程式には辿り着けず…

これが一つの目標なので、逆算して1年でどれくらい進めば良いかを考えると良いでしょう。

欲を言うと小6では難易度が高くなると平方根(ルート)を使えると図形が少し有利になるので、ルートを扱うI教材を目指すというのもありでしょう。

幼少期に自閉症的な傾向があった三男でも公文は習慣づけることができたので、根気強く対応すれば習慣づけることは多くのお子さんで可能でしょう。

繰り返しになりますが、子任せにして放置して習慣づくというのはありえない(天才を除く)ので、ある程度、親も労力を割くことは必要です。

労力を割くと言っても、

☑️ 丸をつける

☑️ 時間を計る

☑️ 間違った問題を抽出して繰り返し練習させる

くらいですから、仕事で疲れていたとしても10分くらいもあれば十分です。

可能であれば次に習いそうなところを予習できれば良いでしょうが、公文自体は予習を禁止している教室が多いと思うので予習はマストではないです。

ただ、全く新しいことを習う際は、時間がかかり教室で学習する時間もかなり長くなる可能性があります。

それがトラウマとなって「やりたくない」と言い出す可能性もあるので、あまりに新すぎる分野はあらかじめ教えておくのも良いでしょう。

深いところまで必要ありません。

Tips程度で良いと思います。

例えば、分数の足し算を行う際の「通分」などです。

親がある程度サポートしないと、なかなか進度が上がりません。

というのも、

同じことの繰り返し、同じプリントを何回もやらせれる

という賽の河原のような繰り返しが待ち受けています。

進度を上げるためには、いかに間違いを減らして教室の先生に

「習熟していて間違えない」

ことのアピールが必要です。

詳しくは、

こちらの記事を参照ください。

いかに効率よく進度を上げるかについて書いています。

と言っても裏技や近道は存在せず、地道な努力、コツコツ継続が主となります。

ぱぱりん

無駄を廃している公文式ですが、さらに効率よくやるチート技なんて存在せず、地道な継続が必要となります。

就学前からコツコツやる習慣をつけると、

「毎日決まった枚数をこなす」

というのが当たり前になってきます。

決まった枚数は可能な範囲で良いと思います。

「1日5枚ずつ、算数と国語で合わせて10枚」

くらいで十分だと思います。

あまりに多いと、何度が上がっていくたびにしんどくなってきて「脱落」に繋がるからです。

旅行に行った際も、イベントがあった際も

「どんな時でも継続する」

というところまでくるとかなり習慣づいたと言えるでしょう。

このようにして、

「勉強を習慣づけ、中学受験に繋げる」

ことが大事です。

その習慣づけの一番簡単なツールが公文なだけで、別の手段を使ってももちろん良いと思います。

中学受験は、好きな教科も嫌いな教科も勉強しなくてはなりません。

好きな教科だけで受験できるところはほとんどないでしょう。

また、記憶が必要な分野も多いので、淡々とこなしていく作業を習得するという意味でも公文はその前段階の練習としてうってつけなのです。

中学受験の前段階として公文の重要性は次の記事を参照ください。

もちろん、公文という苦痛な作業に耐えられない子も少なくないでしょう。

公文など頼らずとも学習することへ苦痛がない「学力先天的獲得層」は、公文は逆に勉強嫌いになりうるかもしれません。

親が

「この子は公文などいかずとも、中学受験でうまくやっていける」

と判断できるほど優秀だと見定められれば問題ないと思います。

ただ、現実的にはそんなに優秀層は存在するはずもなく見誤った場合の損失は大きいので、できれば幼少期から何らかの勉強習慣をつけるツール、できれば公文のように他者から評価されることのできるツールを使って勉強習慣をつけていくべきでしょう。

現実的には、

「公文くらいの繰り返しができない」=「中学受験に向いていない」

というケースが少なくないと思うので、中学受験の適性を見る上でも良いツールになるかもしれません。

繰り返しになりますが、

中学受験の勉強は楽しいものばかりではなく、苦痛を伴うことが多い

ので、そのリトマス試験紙として単純作業が極まった公文式は良いと思います。

勘違いしてはいけないのが、

くもんの進度が早ければ中学受験もうまくいくはず

という幻想は捨てるべきでしょう。

「うちの娘は、くもん数学がJ(高校)まで到達しているので中学受験は楽勝でしょ」

という認識は必ずしも当てはまりません。

むしろ、そのように楽観視して余裕を漕いでいると、気づいた時には手遅れということも相当あり得ます。

くもんは頭をそこまで使う必要がない「作業的な要素」が大きいので、中学受験の「思考力」を問われる問題とはまた別物なのです。

くもんはあくまでも勉強習慣を身につけるツールであって、学力を向上させるものではないという認識をしておくほうが良いでしょう。

ちなみに、次男はくもんHまで到達して小3の2月に入塾しましたが、公開学力テストの算数は苦戦しました。

もちろん、くもん算数数学で爆速な子で、すんなりと公開学力テストで高得点という場合もあるでしょうけど、一般的には別物と考えた方が良さそうです。

勉強が得意ではない子の中学受験戦略

「勉強が得意ではない」とは?

さて、本題に入っていきましょう。

勉強が得意ではない子の中学受験の戦略

についてです。

「勉強が得意ではない」=「学力が低い」=「地頭が良くない」

と言い換えられます。

どうやって「勉強が得意ではない」と見抜けるかどうかですが、親が勉強がある程度できないと判断は難しいかもしれません。

「自分よりできない」

と感じる場合に「地頭が良くないのではないか?」と思いますから、そもそも親自身が勉強ができないと「勉強が得意かどうか」の判断ができないことになります。

「なんでこんなこともわからないのだろう」

と感じる場合も「学力が低いのではないか?」と疑うので、一度ならず、何度も思うことがあれば怪しいサインとなります。

自分は勉強が得意ではない、自分の地頭が良くないと感じる親の場合は、塾のテストが判断材料になります。

決して、学校のカラーテストができるかどうかは判断材料にしないでください。

また、公文の進度も当てにはなりません。

公文の進度が3年先以上進んでいたとしても、地頭の良さには1対1対応しませんので注意が必要です。

「小3で公文のH(中2)まで進んでいる」

とは言っても、必ずしも中学受験の問題が解けるわけではないのです。

もちろん、解ける子はいるでしょうけど、公文の進度のみで「地頭の良さは測れない」ということを覚えておくことは大事です。

塾のテスト、特に算数の文章題や図形の問題がヒントを出してもピンときていない顔をするようであれば「地頭が良くない」サインとなりえます。

・計算用紙を整理して使いこなせない

・授業中ノートを写してはいるが、宿題をやるときに苦戦している

などもサインの一つと言えるでしょう。

ただ、小4段階ですと精神年齢が幼い子は、文章の意味するところを理解できず得点できてないということもありえますし、その場合は精神年齢とともに文章が意図するところを理解できるようになるので得点は上がってくるかもしれません。

しかし、そのような場合はレアと考える方が安全です。

「精神年齢が上がっても文章題が解けないだろう」として対応する方が、楽観視して時間がある程度経過して手遅れに気づくより良いからです。

地頭が良くない子の受験戦略

さて、地頭が良くないであろう三男のことを想定しながら受験戦略について書いていみたいと思います。

三男は、長男、次男という存在のおかげもあり、公文式を利用して勉強習慣は何とか身につきました。

兄たちもやっているので、当然、自分もやらなくてはいけないという精神が自然と身についた感じもします。

5歳から初めて、特に大きな反抗もなく公文はほぼ毎日コツコツ続けることができました。

まぁ、ここで「そもそも勉強の適性があったんじゃないか?」と思われるかもしれませんが、実際に勉強を教えていて「何でこんなこともわからないのだろう」ということが多発しています。

特にわからない文章題をかなり丁寧に説明しているのですが、ピンときていない顔をずっとされます。

長男と次男では起こらなかった現象です。

精神年齢が極端に低いというのもあるかもしれませんが、このまま放置すると小6の頃には取り返しがつかなくなると予想しています。

勉強が得意ではない子の具体的な戦略

では、どのように戦略を立てるか?

具体的に書くと、

まずは小4の段階で、

☑️ クラス分けに重要となるテストで平均点を取らせる

ことが大事です。

浜学園で言うと月1回行われる「公開学力テスト」です。

他の塾でも「クラス分けテスト」と呼ばれる実力テストがそれに当たります。

このクラス分けテストで、平均未満を取り続けると

「自分はバカだ」

という劣等感を植え付け根付かせてしまい、小5以降に挽回不可能になります。

ですから、小4の段階で、少なくとも1回は平均をとることが大事です。

「自分でも平均は取れる」

という感覚は1回でも取っておくことは大事です。

「平均」を目指す

では、どうやって「平均をとるか」です。

偏差値50を目指すことと同じですが、塾のテキストだけを勉強していてもなかなか難しいです。

特に下位クラスだと、塾のテキストを全てやるわけではなく、宿題も上位クラスの2分の1や3分の1だったり、復習テストの内容も簡単だったりするので、上位クラスや中位クラスとの差は開く一方で挽回できる可能性はどんどん小さくなっていきます。

ぱぱりん

4年生の1年間を放置すると上位クラスはもちろん、中位クラスとも埋めがたい差が生じます。

よくSNSで

「4年生の学力が、そのまま6年生の成績に結びつく」

「4年生の成績が、6年生の立ち位置になる」

と言われる理由が

「上位クラスとは勉強量も内容も異なるので、どんどん差が広がっていくから差を埋められない」

ということです。

ですから、4年生で下位クラスからスタートした場合、早めにどこかでテコ入れしないと小6まで平均未満で推移することになります。

まさに「6年生で頑張って一発逆転は妄想」となります。

ということで、ポイントは、

公開学力テストなどのクラス替えテストで平均以上を取らせる

ことが大事です。

「取らせる」と書いたのは、まさに親の働きかけが必要になるからです。

その方法は、

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この記事を書いた人

⭐︎中規模病院で勤務医をしています。
⭐︎子供は男の子が3人いて、遊び、ふざけ、いたずらでカオスな毎日を送っています。
⭐︎子どもの中学受験を通じて、子育てや受験に関しての情報発信を行なっています。
⭐︎好きな教科:算数、理科、数学、物理、化学とゴリゴリな理系マッチョです。

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