今回は、教育費をできるだけかけたほうが良い3つの理由を解説していきたいと思います。
子どもの教育費ってバカにならないくらい高いのですが、時間は戻らないので、かけられるときにかけたいですね。
子どもが大学卒業までかかる費用は1,500~3,000万円はかかります。
それについては、詳しく別記事に記載しておりますので参考にしてください。
所得により子供手当が廃止されたり、扶養控除がなかったり、高校無償化対象外だったりと、現状、国からの支援はかなり乏しいです。
こんな状況ですが、
そんな状況でもわが子にはしっかりとした教育を受けてほしいと願っています。
当たり前ですが時間はもどりません。
さらに、こどもが小さいときっていうのはあっという間に過ぎ去っていきます。
あのときケチらずにお金をかけておけばよかったと悔やんでも元には戻れません。
そして、遅ければ遅いほど必要な経費はさらに掛かってしまいます。
『鉄は熱いうちに打て』とはいいますが、まさにその通りで、小さいときのほうがいろいろと教育しやすいのは間違いないです。
習慣づけも小さいころのほうがしやすいです。
では、なぜ教育費をかけるべきなのでしょうか?
あくまでも私個人の見解ですから賛否はあるでしょう。ちなみに、何も参考にしていません。私の考えをつらつら書いていきます。
結論から申し上げますと、
✅ 子孫の繁栄
✅ 職業選択の自由
✅ 優秀な友を得られる機会
となります。
それでは、それぞれ見ていきましょう。
? 中学受験を考えているすべての親御さん
? お子さんにどんな教育をしたらいいか悩んでいる親御さん
? 教育費なんてかけるべきではないと思っている親御さん
? 他の家庭の教育費に興味がある親御さん
子孫の繁栄
いきなり壮大なテーマです。
私が子供に教育費を費やす最も大きな理由が「子孫の繁栄」です。
もっとわかりやすい言葉でいうと、「自立して次につなげていく」ということです。
子育ての最終的なゴールは、
自立して生活できる経済力をつけること
であると思います。
もしこれが達成されないと、ずっと実家暮らしで親のすねかじりとなってしまい、親の立場からすると終わりのないコストと不安が常にのしかかります。
いつになったら自立してくれるのかしら?
30歳、40歳になっても自立しない子供がいる…時々、耳にする話だと思います。
こういう状態になると、学費のコストをはるかに超えるコストと不安が積もっていきます。
ただ、高学歴であっても親のすねかじりはいるはずだ!というご意見もあると思います。
しかし、やはり「率」は違います。
学歴が高くなるほど生涯年収は高くなりますし、年収が高いと自立して生活できることになります。
医学部卒で自立できずに実家暮らしは聞いたことがないです。
しっかりと教育を受けさせることで、経済的に自立できる率を高くできることは間違いないです。
経済的に自立できることで、さらに次世代を育むことができます。
親を超えた経済的余裕を獲得できれば、次の世代にさらに教育費をつぎ込む余裕が生まれます。
健全なループでリレーしていくことが理想的には可能となります。
親を超えてほしい
常々思っているのは、子供には私を超えた体験と経験をしてほしいと思っています。
医師の道はもちろん、起業するノウハウ、投資する意義などあらゆることを伝えるつもりです。
その結果として、私自身を超えて、私が到達できなかった先を見てきてほしいと思います。
さらには、孫もその教えを受け継いで発展していってほしいとさえ思っています。
いわば、自分を踏み台にして高いところに行ってほしい。
これに尽きます。
過去記事にも書きましたが、
私自身が見れなかった世界を、子供たちが開拓していく様子を想像するだけでワクワクします。
ただ、塾にまかせっきりにはしても、子供は伸びないです。
親が何も言わずとも勉強する子供さんもいるとは思いますが、かなりごく少数でしょう。
だいたいのお子さんは、飴と鞭を使いながら勉強させたりスポーツさせたりしていると思います。
塾や学校に完全に任せずに、親も気にかけている、一緒になってやってくれるという体験からそれが伝統になり、次の世代に引き継がれていくと思います。
私は親には勉強しろと言われたことがないんですよ。
だから、子供にも勉強しろって言いませんよ。
ときどき、成功者のなかに、「私は親に勉強しろと言われたことなく自主的に勉強して成功してきました。だから、自分の子供にも勉強しろとは言わないんですよ。わっはっは!」という人がいます。
数年後、、、
放置してたらめちゃくちゃ成績悪くてビビったわ。
今(中学校3年生)から頑張っても内申点が厳しいから、いろいろ大変やわ…
と、放置していた結果、取返しがつかない事態になっていたケースがありました。これは実際にあった先輩の話なんですけどね。
失われた時は戻りません。
結局、塾だけでなく家庭教師やら特別授業やらでかなりの費用がかさんでしまいます。
これは、一例ですが、時間は巻き戻せないので、「鉄は熱いうちに打て」の精神で小さい時から勉強する習慣をつけていくのがベターです。スポーツも一緒ですよね。
いずれにせよ、自分を超えてその先に行ってほしいという気持ちが大事です。
ただ、過剰な期待はプレッシャーとなり、押しつぶされてしまうので注意が必要です。
子供の適性を見ながら、ちょっと背伸びしたら届く目標設定をしながら進めていきましょう。
サラリーマン的な「退屈な作業を繰り返す日々」は自分の代で終わらせ、次の代には「新たなことに挑戦していける」ような土台を作ることが大事ですね。
自分で何かを変えなければ、自分の子孫は代々「退屈な作業を繰り返す日々」で終わってしまいかねません。
親も努力が必要
自分を超えてもらうためにも、親自身もそれなりの努力が必要です。
教育費を稼ぐだけでなく、そばにいてノウハウを余すことなく伝えていくことが大事だと思っています。
私自身、長男が塾の問題でわからないところがあれば一緒に考えますし、次男と三男の公文の丸つけもします。
土日に時間があるときは、長男の浜学園のテキストをおさがりとして使用し、次男に教えていたりします。
スポーツ選手の父親が熱心にスポーツを子供に指導しているのと同じようにとはいきませんが、勉強もある程度は、そばで見てあげることは大事ですね。
そばで見てあげることで、適性もある程度わかってきます。
勉強が向いているのか向いていないのか、どの教科が得意なのか不得意なのか、そばで見ているからこそわかることがたくさんあります。
仕事で疲れている、イライラする、眠いなどなど妨害する言い訳はたくさんありますが、時間はあっという間に過ぎ去っていくので大事にしていきたいです。
(注:決して私ができているわけではないのですが、努力目標としています。)
子供に親を超えて新しい未来を開拓してほしいという気持ちとそばで見守っていく努力の結果、子供が新しいステージに進んでいける可能性がある。
職業選択の自由
勉強すればするほど、職業選択の自由の幅が広がります。
これは真実だと思います。
「学生のころもっと勉強しておけばよかった」
誰しも一度は感じたことがあると思います。
それは、勉強してたら「もっといい職業、いい仕事につけたかも」と思うからだと思います。
このことは、子供のころにはなかなか気づけません。
気づくまで親がサポートしていく必要があります。
そのためにもいろいろなことを経験させて、まずはなりたい職業を漠然とでもいいので思い描かせておくと進めやすいです。
好きなことを伸ばせてあげることが大事ですが、好きなことに出会わせることが難しいです。
「好きこそ物の上手なれ」というように、好きなことに専念していくと、それに付随してさまざまなことを学んでいきます。
昆虫の捕まえ方や昆虫の生態などいろんなことを図鑑で学ぼうとする過程で、文字を読むことはもちろん、生息する地域から地理や虫によっても成長する過程が異なることなどの生物学的なことを学んでいくことになります。
そして、中学校見学会などで生物部の研究しているところを見ると、子供は俄然として勉強する気になってきています。
次男がこのパターンで、ある中学の見学会で生物部の活動している様子を見てその中学に行きたいというようになりました。
何か興味を持つことを一緒に見つけてあげて、勉強するきっかけにし、発展させていくことでいろいろな職業に出会えます。
親も知らないような職業を知るきっかけにもなります。
興味を持って勉強させるように導くと、さまざまな職業があることに気づき選択肢が広がる
勉強しないとなれない職業がある
大人になってから、医師や弁護士を志しても難しくなります。
なりたい職業が具体的に決まっていなくても、勉強をしていればある程度大きくなってからも方向転換が効きます。
なりたい職業が見つかってから勉強を開始するというのもアリだとは思いますが、今まで勉強をしたことがない、あまりしてこなかった状態から、勉強をするという環境に変化させるのは非常に大きなエネルギーが要ります。
ですから、小さい時から少しずつ勉強する習慣は身につけて維持しておく方が賢明だと思います。
勉強を諦めてしまうと、「俺は勉強がダメだから」という思考になって職業を選択できる幅が一気に狭まります。
今はなりたい職業がなくても、勉強をコツコツ継続できる環境を維持することで、いざなりたい職業が見つかった時に役立つ。勉強を継続することで職業選択の幅が広がる。
小さいころから勉強することで将来の職業選択の幅が広がる
優秀な友を得られる機会が多い
優秀な母集団に囲まれると、プラスの刺激が多くなるのは間違い無いです。
優秀な友達が周囲にいると、いろんな刺激を受け、それがモチベーションとなり更なるイノベーションに繋がりますね。
これは私の実体験から言えることですが、
公立中学は、いろんな環境の家庭の子がおり、よく無い誘惑も多々あります。
私の周りでも、喫煙、バイク、喧嘩が日常茶飯事でした。塾に行って勉強しているほうがレアでした。
まぁ、いろんな環境があるという社会勉強にはなりましたね。
その環境下で、もくもくと勉強するというのは簡単ではありませんでした。
ただ、私の場合、いわゆる不良とも比較的仲良く過ごしていたから、その環境が苦痛ではありませんでしたが。
高校は、公立高校でしたが進学校に進学できました。
中学とは変わって、優秀な子が大多数を占める環境でしたので、いい刺激をたくさん受けました。
そして、全体的にいい大学に行こう!という雰囲気はありました。
今でも仲が良い友人は高校、大学がほとんどで、中学時代からの付き合いは無くなってしまいました。
やはり、上位層と付き合うと、有益な情報が多いです。
基本的に「騙す」という概念もないですし、お互いに高め合うという気持ちが強くなります。
私立中学からだと6年間も中学受験を突破してきた優秀な友達と切磋琢磨していけるので、その繋がりは強固だと感じます。
必ずしも、中学受験が正解だとはいえませんが、中学受験をさせる動機を上記のような理由です。
気の合う優秀な友達たちと切磋琢磨し、未来を開拓していってほしい
と思っています。
そのためにもできるだけサポートしていきたいと思っています。
そして、
私は常々、子供たちに私自身を踏み台にして、私自身を超えていってほしい。
と思っています。
私自身が見れなかった世界を、子供たちが開拓していく様子を想像するだけでワクワクします。
できる限りの援助はしていきたいと思います。
まとめ
✅ 子孫の繁栄
✅ 職業選択の自由
✅ 優秀な友を得られる機会
価値観はそれぞれ違うので、私個人の意見として参考にしていただければ幸いです。
私自身は、医師になれてよかったと思っており、仕事も苦痛ではありません。趣味化している感じすらあります。
子供に絶対医師になってほしいとは思いませんが、目指しても損はない職業だと思います。
社会的地位、収入、やりがい、どれも担保されている職業です。
しかし、AIの台頭、ロボットの参入が見込まれ、人口減少真っ只中にある子供の時代には、医師という職業にあまり旨味はないかもしれません。
ただ、勉強していれば医師にならずとも、優秀な友達から刺激を受けながら、なりたい職業が見つかっていくこともあり得ます。
また、心がけているのは、
興味があることを一緒に発見してあげて、それを勉強するきっかけにしてあげることです。
仕事などしんどいことも多いですが、小さい時に親も頑張っておくと後々楽になります。
大きくなってからの軌道修正はめちゃくちゃ大変です。
いまはFIREを目指して貯蓄、投資をしているご家庭も多いと思いますが、私としては、子供への投資が一番大事なことだと思います。
子供への投資は、お金はかかりますし、株よりも投資したリターンが不透明です。
ですが、子供に投資しない限り、自分が味わっている閉塞したサラリーマン生活を繰り返してしまいかねません。
自分自身で何かを変えて、子供の未来を広げていければと思っています。
最後までお読みいただいありがとうございました。
少しでも参考になれば嬉しいです。
役立ち記事の紹介
最後に、お役立ち記事をご紹介します。
思うように点数が伸びずイライラすることもあると思います。
その時は、この記事を読んでみてください。イライラを抑える術を精神科医の立場から説明しています。
また、子供が気持ち的に参ってしまわないか注意は必要です。
精神的なサポートについては、過去記事を参照してください。精神科医としてアドバイスさせていただいております。
受験だけでなく、いろんなところで役立つ内容だと思います。
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