はじめに|小4の浜学園は、子どものテストであり親のメンタルテストでもある
今回は、浜学園に入ってから小4の終わりまでに何を意識しておけばよいのかをまとめたいと思います。
浜学園に入ると、いきなり世界が変わります。
復習テスト。 公開学力テスト。 クラス替え。 宿題。 最高レベル特訓算数。 100傑。 偏差値。
もう、単語だけで圧があります。
初めての保護者からすると、浜学園のシステムを理解するだけでもなかなか大変です。
親の脳内で処理待ちの行列ができます。追いつきません…
子どもは案外ケロッとしているのに、親だけが公開学力テストの成績表を見て白目になっている。
中学受験あるあるだと思います。
我が家の次男も、新小4で浜学園に入った最初のころは、公開学力テストで3000人弱中900〜1000位くらいでした。
最初から圧倒的にできたわけではありません。
このあたりの実際の成績推移は、こちらの記事にまとめています。
だから、最初の公開学力テストで思ったより点数が取れなくても、すぐに
「うちの子、中学受験に向いていないのでは?」
と判断しなくて大丈夫です。
親はすぐ極端に考えます。
ちょっと悪いと「もう無理かも」。
ちょっと良いと「灘いけるかも」。
感情の振れ幅が大きすぎます。
小4の目的は、いきなり完成形になることではありません。
浜学園の生活に慣れること。 公開学力テストの見方を覚えること。 家庭学習の型を作ること。 そして、子どもに
「自分もやれば少しずつ伸びるかもしれない」
と思わせることです。
小4は、受験生活のフォーム作りです。
野球で言えば、いきなりホームランを狙う前に、まずバットをちゃんと持つ時期です。
バットを逆に持ったまま甲子園を目指してはいけません。
いや、たまに逆でも打つ天才がいるのかもしれませんが、我が家にはいませんでした。
この記事でわかること
この記事では、次の内容をまとめます。
- 小4で浜学園の生活に慣れるためにやること
- 公開学力テストで親が見るべきポイント
- 復習テストと公開学力テストの違い
- 最高レベル特訓算数をどう考えるか
- 偏差値ごとの小4戦略
- 小4で使うなら候補になる参考書・問題集
- 小4の終わりまでに作っておきたい家庭学習の型
- 有料記事へつなげるならどこを具体化するとよいか
「浜学園に入ったけれど、何をどう見ればいいのかわからない」
という方に向けて、できるだけ現実的に書きます。
理想論だけなら簡単です。
毎日復習して、全部解き直して、国語も算数も理科も完璧にして、子どもは笑顔で机に向かう。
そんな家庭があるなら、ぜひ取材させてください。
我が家は、プリントはなくなるし、親は焦るし、子どもは遊びたいし、現実はもう少し泥くさいです。
小4の公開学力テストは、点数や偏差値だけを見ると親の心がかなり揺れます。
ただ、本当に大事なのは「どの問題を落としたか」です。
有料記事では、次男が新小4で900〜1000位台だったころに、公開学力テスト後に実際にどこを見ていたのか、家庭でどう声をかけていたのかをもう少し具体的に書いています。
「最初の公開で沈んだけど、まだ間に合うのか?」
と不安な方は、参考になる部分があると思います。
有料会員では成績の詳細などが読めますので、ぜひ参考にしてみてください。
小4でまず大事なのは「毎日勉強する習慣」
小4で一番大事なのは、難しい問題を解くことではありません。
まずは、毎日勉強する習慣です。
中学受験は、気合いで乗り切るものではありません。
もちろん、最後は気合いも必要です。
でも、小4の段階から毎日
「今日こそ本気出せ!」
と親が叫んでいたら、親の声帯が先に不合格になります。
小4で作りたいのは、気合いではなく習慣です。
朝に計算をする。 学校から帰ったら塾の宿題をする。 間違えた問題を直す。 テストを受けたら見直す。
こういう当たり前を、できるだけ淡々とできるようにしておきたいです。
公文式をやっていた家庭なら、毎日学習の習慣はかなり役に立つと思います。
我が家でも、公文式は「毎日勉強する筋肉」を作る意味で大きかったです。
ただし、公文だけで浜学園に完全対応できるわけではありません。
公文は計算や基礎学習には強いです。
でも、浜学園の公開学力テストでは、図形、条件整理、推理、文章題、理科の知識なども出てきます。
公文は強い武器です。
ただ、万能包丁ではありません。
難しい文章題も図形問題も全部切れるわけではありません。
小4前半は「浜学園の使い方」を覚える時期
小4の前半は、まず浜学園のリズムに慣れることが大事です。
授業を受ける。 宿題をする。 復習テストを受ける。 公開学力テストを受ける。 成績表を見る。 親が沈む。 子どもは意外と元気。
この流れです。
ここで大事なのは、最初から完璧を求めないことです。
小4の最初は、親も子も浜学園の使い方がわかっていません。
宿題はどれくらい丁寧にやればいいのか。 復習テストで何点くらい取れていればいいのか。 公開学力テストの順位をどこまで気にするべきか。 最高レベル特訓算数は取るべきなのか。
最初から全部わかる家庭は少ないと思います。
なので、小4前半は、まず1週間の流れを固定することをおすすめします。
| タイミング | やること |
|---|---|
| 授業翌日 | 授業内容の確認、宿題に着手 |
| 塾のない日 | 宿題、間違い直し、計算・漢字 |
| 復習テスト前 | 間違えた問題をもう一度確認 |
| 公開学力テスト前 | 計算、語句、理科知識、過去のミス確認 |
| テスト後 | 点数より、どの問題を落としたかを見る |
小4では、親の関与は必要です。
まだ自走は難しいです。
ただし、親が全部抱え込むと、親の方が先に燃え尽きます。
親が浜学園に入塾しているわけではありません。
でも、気持ちとしてはほぼ入塾しています。
むしろ月謝を払っているぶん、親の方が真剣です。
復習テストと公開学力テストは見方が違う
浜学園に入ると、復習テストと公開学力テストがあります。
この2つは、同じ「テスト」でも見方が違います。
復習テストは、授業内容の確認です。
授業を聞いて、宿題をして、復習をすれば、比較的点数に結びつきやすいです。
一方で、公開学力テストは違います。
範囲が広い。 時間が限られている。 初見対応が必要。 正答率の高い問題を落とすと順位が大きく動く。
小4の公開学力テストは、問題そのものが小6ほど難しくない分、1問のミスがかなり響きます。
親は偏差値を見ます。
見ますよね。
見ないふりをしても見ます。
そして、ため息をつきます。
でも、ため息で上がるのは成績ではなく、家庭内の湿度くらいです。
公開学力テストで本当に見たいのは、次の項目です。
| 見るポイント | 確認すること |
| 正答率の高い問題 | みんなが取る問題を落としていないか |
| 計算ミス | 雑さ、見直し不足、時間不足のどれか |
| 時間配分 | 後半に白紙が多くないか |
| 国語の語句 | 知識で落としていないか |
| 理科の基本 | 暗記不足か、読み取り不足か |
| 同じ単元のミス | 毎回同じところで落としていないか |
公開学力テストの得点方法については、こちらの記事も参考になると思います。
また、復習テストと公開学力テストの重要性はこちらにも書いています。
小4では、難問を取ることより、まず落としてはいけない問題を落とさないことが大事です。
「みんなが取る問題を取る」
これだけで、順位はかなり安定します。
小4の算数は、塾の宿題+余力があれば追加教材
小4の算数は、まずマスターの宿題と復習をきちんとやることが中心です。
ただし、公開学力テストで得点するという意味では、推理・推論・条件整理に慣れておくことも大事です。
次男の小4時代の記事でも触れていますが、浜学園の公開学力テストでは、普段の授業であまり扱わないような推理・推論系の問題が出ることがあります。
余力がある場合は、東京出版の「中学への算数」系の問題集、特にプラスワン問題集などで、少し難しめの問題に触れておくのは有効だと思います。
関連する記事はこちらです。
ただし、ここで大事なのは、やりすぎないことです。
問題集を買った瞬間、親は賢くなった気がします。
でも、賢くなったのは本棚です。
子どもはまだ1問も解いていません。
問題集は目的を決めて使うことが大事です。
- 公開学力テストの推理・推論に慣れたい
- 図形や条件整理の幅を広げたい
- 余力があるので発展問題に触れたい
- 小5以降に向けて算数の体力をつけたい
こういう目的があるなら使う価値があります。
逆に、マスターの宿題も復習も回っていないのに問題集を増やすと、親子で沈みます。
沈没船です。
最高レベル特訓算数をどう考えるか
小4で最難関を考える場合、最高レベル特訓算数を受講するかどうかは大きなテーマになります。
最高レベル特訓算数。
名前からして強いです。
最高。 レベル。 特訓。 算数。
漢字の圧がすごい。
浜学園公式でも、最高レベル特訓算数は最難関中受験算数への第一歩となる講座として位置づけられています。
算数が好きな子、得意な子、最難関を考える子にとっては良い刺激になります。
ただし、受ければ自動的に算数が伸びるわけではありません。
授業を受ける。 宿題をする。 復習テストを受ける。 間違い直しをする。 もう一度解く。
ここまでやって、初めて意味があります。
受講するだけなら、鍛えられるのは親の財布です。
財布の最高レベル特訓です。
小4で大事なのは、最レを取るか取らないかより、受けた講座を消化できるかです。
マスターが回っていない。 復習テストが崩れている。 公開学力テストで基本を落としている。
この状態で講座だけ増やしても、子どもがしんどくなります。
講座は足し算ですが、時間と体力は有限です。
ここを忘れないようにしたいです。
また、灘中合格特訓は受講資格がかなり厳しい講座です。
学年や年度によって条件は変わる可能性があるため、必ず浜学園公式の最新情報を確認してください。
親が勝手に盛り上がって、子どもより先に灘の校門前まで走っていかないことも大事です。
子どもはまだ家で宿題をしています。
小4で国語をどうするか
小4の国語は、放置しすぎないことが大事です。
算数が好きな子ほど、国語を後回しにしがちです。
我が家もそうでした。
算数はできた、できないがわかりやすいです。
理科も比較的、知っている、知らないが見えます。
でも国語は、親からすると曖昧に見えます。
「筆者の気持ち?」
「いや、筆者に聞いてください」
となります。
でも、中学受験では国語力がかなり大事です。
国語は国語だけの問題ではありません。
算数の問題文を読む力。 理科の条件を整理する力。 社会の資料を読む力。
全部に関わります。
小4では、国語を完璧に仕上げる必要はありません。
ただし、次のような基本は大事です。
- 漢字を毎週きちんと覚える
- 語句を少しずつ増やす
- 指示語が何を指すか確認する
- 接続語に注意する
- 選択肢をなんとなくで選ばない
- 本文に戻って根拠を探す
国語は急に伸びにくいです。
小6になってから、
「よし、国語を本気でやろう」
と思っても、時間がありません。
小4・小5のうちに少しずつ積む方がいいです。
地味です。
国語は地味です。
でも、地味なものほど後で効きます。
筋トレと同じです。
腹筋1回で腹筋は割れません。
語彙1日で国語も割れません。
いや、国語の平均点だけは割れなくていいですが。
理科は「好き」にしておくと後で助かる
小4の理科は、まだ本格的な入試問題というより、理科に興味を持てるかどうかも大事だと思います。
理科は、好きな子はかなり伸びます。
生物、植物、天体、電気、力学、化学。
中学受験の理科は、知識も計算も考察もあります。
後半になるとかなり重くなります。
だからこそ、小4のうちに
「理科っておもしろい」
と思える体験があると強いです。
図鑑、サバイバルシリーズ、実験、天体観察、植物観察など、遊びの延長で理科に触れるのも良いと思います。
ブログ内でも、サバイバルシリーズや図鑑MOVE、天体望遠鏡などの記事があります。
小4の理科は、いきなり詰め込みすぎなくてよいと思います。
ただし、授業で習った基本知識はその都度覚える。
公開学力テストで落とした知識は確認する。
このくらいはやっておきたいです。
理科は後で得点源になります。
理科が安定すると、国語がドボンした時に助けてくれます。
国語がドボンする前提で話すのもどうかと思いますが、現実には起こります。
偏差値ごとに小4で考えること
小4の偏差値はかなり揺れます。
1回の結果で決めつけない方がいいです。
ただし、目安として考えることはあります。
偏差値40台
まずは、平均点を目指します。
マスターの復習テスト、計算、漢字、理科の基本知識を固めます。
公開学力テストで正答率の高い問題を落としている場合、難問ではなく基本問題の取りこぼしを減らすことが最優先です。
この時期に
「自分でも平均は取れる」
と思える経験は大事です。
いきなり最難関の話ばかりすると、親子ともにしんどくなります。
階段は1段ずつです。
たまに親だけエレベーターに乗ろうとしますが、子どもは階段です。
偏差値50台
伸びる余地が大きいです。
正答率の高い問題を落とさないだけで、偏差値は上がりやすいです。
科目ごとの凸凹を見ます。
算数が強いのか。 国語が足を引っ張っているのか。 理科で支えているのか。
ここを分けて考えます。
「全科目を同じように上げる」
というのは理想ですが、実際には得意不得意があります。
得意科目を伸ばすのか、苦手科目を底上げするのか。
小4から少しずつ考えたいところです。
偏差値60前後
上位クラスや100傑を意識できる位置です。
ただし、小4では1問のミスで大きく動きます。
難問に手を出すより、まず安定感です。
「取れる問題を取り切る」
これを徹底します。
小4で100傑に入る経験があると、子どもにとって自信になります。
ただし、親がそれで調子に乗りすぎないことも大事です。
親が先に合格発表まで走っていくと、子どもが置いていかれます。
偏差値65以上
最難関、灘、東大寺、洛南、西大和などを少しずつ意識する層です。
この層は、最高レベル特訓算数や灘中合格特訓などを考えることもあると思います。
ただし、上には上がいます。
本当にいます。
小学生なのに、算数の処理速度が業務用コピー機みたいな子がいます。
そこで折れないことも大事です。
小4で上位にいることは素晴らしいです。
でも、それで最後まで決まるわけではありません。
小4の好成績は、自信にする。
でも、油断しない。
このくらいが良いと思います。
小4で使うなら候補になる参考書・問題集
小4で使う参考書・問題集は、やみくもに増やさない方がいいです。
まずは塾の宿題と復習が中心です。
そのうえで、余力がある場合に候補になるものを挙げます。
中学への算数・プラスワン問題集
算数が得意、あるいは最難関を目指す場合、余力があればおすすめです。
特に推理・推論・条件整理に触れられる点が良いと思います。
ただし、全員が必ずやる必要はありません。
塾の宿題が回っていない状態で追加すると、親子で苦しくなります。
サバイバルシリーズ・図鑑MOVE
理科への興味づけとして良いです。
「受験のために読ませる」よりも、子どもが面白がって読むことが大事です。
義務感で読む本は、だいたい頭に入りません。
親が読めと言った本より、子どもが自分で選んだ本の方が強いこともあります。
クロスセクションキューブなど図形教材
立体図形が苦手な子には、実物を使うのもありだと思います。

頭の中だけで立体を回すのが苦手な子はいます。
大人でも苦手な人はいます。
私も、家具の組み立て説明書を読むとたまに宇宙を感じます。
図形は手を動かすと理解しやすいことがあります。
小4の終わりまでのチェックリスト
小4の終わりまでに、次の状態を目指したいです。
- 塾の宿題を回すリズムがある
- 復習テストの間違い直しをしている
- 公開学力テストを受けっぱなしにしていない
- 正答率の高い問題を落としたら原因を見ている
- 計算・漢字・語句を継続している
- 理科の基本知識を少しずつ固めている
- 算数の推理・条件整理に少し慣れている
- 親が偏差値だけで怒らない
- 子どもが勉強を完全に嫌いになっていない
最後が一番大事かもしれません。
小4で燃え尽きたら、小5・小6が地獄になります。
小4は、まだ遊んでいいです。
外で遊ぶ。 友達と遊ぶ。 家でだらだらする。
そういう時間も必要です。
小学生ですから。
受験生である前に、小学生です。
まとめ|小4は、受験生活のフォーム作り
小4は、浜学園の生活に慣れる時期です。
公開学力テストで落ち込むこともあります。
復習テストが思ったより取れないこともあります。
宿題が回らず、親が白目になることもあります。
でも、小4はまだ始まりです。
小4のゴールは、完成することではありません。
浜学園の生活に慣れる。 家庭学習の型を作る。 公開学力テストの見方を知る。 取れる問題を落とさない。 1回でも成功体験を作る。
これができれば、かなり良い小4だと思います。
無料記事では、小4の大きな流れを書きました。
有料記事では、次男が新小4で900〜1000位台だったころに、公開学力テスト後にどこを見ていたのか、家庭でどのように声をかけたのか、どのタイミングで算数の追加教材を使ったのかを、もう少し具体的に書いています。
無料記事だけでも道筋はわかるようにしています。
ただ、成績表の見方や家庭での修正は、かなり個別性が強いです。
そこまで見たい方は、有料記事も読んでいただけると嬉しいです。
有料会員では成績の詳細などが読めますので、ぜひ参考にしてみてください。
読んでいただけると、単純なので喜びます。
親の単純さも、中学受験には必要です。





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