中学受験は幼児期から何をする?小2までに作っておきたい公文・読書・学習習慣

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はじめに|小4から塾なら、それまで何もしなくていいのか?

中学受験を考え始めると、まず悩むのが、

「いつから準備を始めればいいのか」

ということだと思います。

関西の中学受験では、新小4、つまり小3の2月から浜学園などの進学塾に通い始めるご家庭が多いです。

では、それまでは何もしなくてもよいのか。

結論から言いますと、

塾は新小4からでよいと思います。
ただし、勉強する習慣まで新小4から作ろうとすると、かなりしんどいです。

これは長男で感じたことです。

長男は公文をせず、小2から浜学園に通いました。小2から塾に行くことで、塾の雰囲気や公開学力テストには早く慣れました。そこはメリットです。

ただ、勉強系の習い事をしていない状態から、いきなり浜学園に入ると、まず「勉強させる」こと自体が大変でした。

宿題をする。
丸つけをする。
直しをする。
次の授業までに復習する。

これが、子どもにとっても親にとっても、いきなり始まります。

そして、こちらは男の子3兄弟の家庭です。

一人を座らせたと思ったら、別の一人が消しゴムを分解している。
静かだと思ったら、プリントの裏に謎のキャラクターを描いている。
さらにもう一人は、なぜか床に寝ている。

(床に寝るな)

ぱぱりん

中学受験以前に、まず家庭内の秩序を保つところから始まります。

一方で、次男と三男は、長男での反省を踏まえて、公文である程度の学習習慣をつけてから新小4で浜学園に入る流れにしました。次男の入塾前の流れは、〖中学受験〗次男の成績を振り返る〜入塾まで〜にまとめています。

この経験から思うのは、

幼児期〜小2までは、難しい受験勉強をする時期ではなく、机に向かう習慣を作る時期

ということです。

灘の算数を解く必要はありません。

最難関向け問題集をやり込む必要もありません。

それよりも、机に座る、鉛筆を持つ、毎日少しやる、間違えたら直す、短い文章を読む、親が横で見ている。

こういう地味なことの方が、あとから効いてきます。

地味でSNS映えはしません。

でも、中学受験の土台としてはかなり大事だと思います。


幼児期は「勉強」よりも「机に座る」ことから

幼児期にいきなり勉強らしい勉強をさせようとすると、だいたい失敗します。

親が、

「さあ、今から勉強するぞ」

と気合いを入れるほど、子どもは逃げます。

こちらの本気度を察知する能力だけは、なぜか非常に高いです。

まるで野生動物です。

ですから、この時期は、勉強を特別なイベントにしない方がよいと思います。

ご飯を食べる。
歯を磨く。
お風呂に入る。
少しだけプリントをする。

このくらいの感覚で十分です。

最初は5分でもよいです。10分座れたらかなり立派です。

幼児期にやることは、点つなぎ、迷路、ひらがなのなぞり書き、数を数える遊び、短い線を引く練習くらいでよいと思います。

我が家でも、公文を始めたときは、いきなり計算をゴリゴリやるわけではありませんでした。

最初は点と点を結ぶような教材です。

親としては正直、

「これ、意味あるの?」

と思います。

中学受験を考えている親からすると、もっとすごいことをしてほしいわけです。

立体図形とか。
場合の数とか。
灘の算数とか。

ところが目の前にあるのは、点つなぎ。

「え、点?」

となります。

ただ、この点つなぎにも意味があります。

鉛筆を持つ。
線を引く。
机に座る。
先生に見てもらう。
終わったら丸をもらう。

これが、子どもにとっては大事な経験になります。

幼児期から公文を始める意味については、過去にも〖中学受験〗幼児教育としての「公文式」の重要性で書いています。

特に鉛筆の持ち方は、あとから直すのが本当に大変です。

長男は公文をしておらず、鉛筆の持ち方をそこまで注意していなかったため、あとから修正するのに苦労しました。

一方、次男は公文の鉛筆やサポーターを使っていたためか、比較的きれいに字を書くようになりました。

中学受験では、字のきれいさも地味に大事です。

計算用紙がぐちゃぐちゃ。
数字の6と0が見分けられない。
自分で書いた式を自分で読み間違える。

こうなると、普通に失点します。

「なんで自分で書いた字を読み間違えるの?」

と親は思います。

子どもはだいたい、

「知らん」

です。

そうです。

知らんのです。

だからこそ、幼児期は難しい勉強よりも、鉛筆を持つ、机に座る、丁寧に書くという基本を作る時期だと思います。


公文を使うなら、目的は「先取り」よりも「型づくり」

我が家では、幼児期〜小2までの土台づくりとして公文を使いました。

公文の良いところは、毎日やる仕組みがあることです。

親がいちいち教材を選ばなくても、決められたプリントがあり、決められた枚数をこなします。

これはかなり大きいです。

親が本屋で、

「このドリルがいいのか」
「いや、こっちの方が中学受験向きなのか」
「レビューではこっちが良さそう」
「でも難しすぎるかも」

と迷走しなくて済みます。

もちろん、公文にも合う合わないがあります。

同じような問題を何度も繰り返すので、子どもによっては嫌がります。

親も、

「もうできてるから進ませてくれ」

と思うことがあります。

教室によっては、かなり慎重に進めるところもあります。

同じところを何度も繰り返す。

宿題を増やしてほしいと言っても、なかなか増やしてもらえない。

こうなると、公文が苦悶になります。

このあたりの公文の進度については、〖公文の進度を早める方法〗認定証やオブジェをゲットするためにでも詳しく書いています。

ただ、振り返ると、あの繰り返しにも意味はありました。

毎日やる。
決められた量をやる。
間違えたら直す。
できるまで繰り返す。
少しずつ進む。

この流れが、子どもにとってわかりやすいです。

A教材、B教材、C教材と進んでいくと、自分がどれくらい進んでいるかも見えます。

ドラクエのレベル上げみたいなものです。

子どもも嬉しい。

親も嬉しい。

「3学年先」とか見えてくると、親の方がテンション上がります。

ただし、ここで注意したいのは、進度そのものを目的にしないことです。

中学受験に向けて本当に欲しいのは、計算力だけではありません。

机に向かう力。
毎日やる力。
間違いを直す力。
文章を読む入口。
先生に見てもらう経験。

こういうものです。

公文はその型を作るには使いやすいと思います。


算数だけでなく国語もやっておいてよかった

中学受験というと、どうしても算数に目が向きます。

特に男子最難関を意識すると、算数は本当に大事です。

これは間違いありません。

逆に国語で、

「このときの主人公の気持ちを答えなさい」

と言われると、

「本人に聞いてくれ」

と思ってしまうタイプです。

しかし、長男で痛感しました。

国語力がないと、算数の文章題で苦労します。

長男は小1の終わりごろには、3桁×3桁の筆算ができるくらい、計算は進んでいました。

それなら浜学園の小2算数もある程度いけるだろうと思っていました。

ところが、現実はそんなに甘くありませんでした。

計算はできる。

でも、文章題の意味が取れない。

問題が何を聞いているのかわからない。

算数なのに、国語で止まる。

これは低学年ではかなり起こりやすいと思います。

計算ができると、親はつい「算数が得意」と思います。

でも、塾の算数は計算だけではありません。

文章を読む。
条件を整理する。
何を求めるのか考える。
図を書く。
式にする。
答えの意味を確認する。

この流れが必要です。

つまり、算数の皮をかぶった国語です。

いや、国語の皮をかぶった算数かもしれません。

どちらにしても、国語力は必要です。

その意味で、次男と三男には公文国語もやらせてよかったと思っています。

公文国語は、中学受験国語そのものではありません。

長文読解や記述対策は別に必要です。

ただ、短い文章を読み、設問に答える習慣がつくことは大きいです。

公文から塾へつなげる理由については、〖中学受験〗まず公文式で始めてから塾へ行くべき理由でも書いています。

読書が好きな子なら自然に文章に触れます。

でも、読書が好きではない子もいます。

特に男の子は、放っておくと本ではなくボールを持って外に行きます。

あるいはゲーム機を持ってどこかへ消えます。

そのような子にとって、公文国語は「文章に触れる仕組み」として使いやすいです。

算数だけではなく国語もやる。

これは、小2までの準備としてはかなり意味があったと思います。


公文は親の丸つけまで含めて公文

ここはかなり大事です。

公文は、子どもが勝手にやって勝手に伸びる魔法の教材ではありません。

もちろん、自走できる子もいます。

でも、幼児〜低学年では親の関わりがかなり必要です。

我が家で意識していたのは、

時間を測る
親が丸つけをする
公文に行く前に間違い直しをする

という流れです。

この流れは、〖公文の進度を早める方法〗認定証やオブジェをゲットするためにでも書いています。

まず、時間を測る。

公文のテストには制限時間があります。

正解すればよいだけではなく、ある程度の速さも必要です。

もちろん、幼児や低学年に「早く!早く!」と言いすぎると、字が爆発します。

数字が謎の生物になります。

6なのか0なのか、本人にもわからなくなります。

なので、最初は記録するくらいでよいと思います。

「今日は何分だったね」

「昨日より少し早かったね」

「でも字は丁寧に書こうね」

このくらいです。

次に、親が丸つけをする。

これが大変です。

仕事で疲れて帰ってきて、ご飯を食べて、お風呂に入れて、寝かしつけもある。

そこで子どもが言います。

「丸つけして」

親のHPは赤ゲージ(=ほぼゼロ)です。

しかも男の子3兄弟だと、丸つけしている横で誰かが消しゴムのカスを集め、誰かが鉛筆を剣にし、誰かがプリントの上に肘をつく。

丸つけ以前に、まず机の上の治安を守る必要があります。

でも、ここで丸つけを後回しにすると、公文の効果が落ちます。

間違えたまま放置されるからです。

丸つけせずに公文教室へ持っていくと、教室で間違い直しだけで時間が終わることがあります。

せっかく教室に行っているのに、直しだけで終了。

これはもったいないです。

さらに、丸つけして終わりでもありません。

間違えた問題は、その場で直す。

もう一度間違えるなら、計算ミスなのか、字が雑なのか、問題の意味がわかっていないのかを一緒に見ます。

親の役割は、怒ることではありません。

間違いを放置しない仕組みを作ることです。

この流れは、小4以降の塾学習にもそのままつながります。

塾でも結局、解く、丸つけする、直す、原因を見る、もう一度解く。

この繰り返しです。


公文なしでも大丈夫。大事なのは教材名ではない

ここまで公文の話を書いてきましたが、公文をしていないと中学受験に不利だと言いたいわけではありません。

公文は便利です。

でも、公文が絶対ではありません。

公文が合わない子もいます。

同じ作業の繰り返しが苦手な子もいます。

教室の先生と合わないこともあります。

親が丸つけまで回らない家庭もあります。

その場合は、市販教材でもよいと思います。

大事なのは教材名ではありません。

毎日少しでもやる仕組みがあるかどうかです

市販の計算ドリルでもよいです。

ひらがなや漢字のドリルでもよいです。

音読でもよいです。

短い読解問題でもよいです。

迷路や点つなぎでもよいです。

図鑑や科学漫画でもよいです。

大事なのは、短時間でよいので続けることです。

そして、親が丸つけをして、間違えたところを直す流れを作ること。

これができれば、公文でなくても土台は作れます。

「公文をやっていないからもう遅い」

ではありません。

小2までに大事なのは、公文の有無ではなく、勉強が生活の中に少し入っているかどうかです。


小1〜小2はリビング学習がかなり使いやすい

小1〜小2になると、少しずつ学習らしいことができるようになります。

足し算、引き算、繰り上がり、繰り下がり。

低学年から浜学園などに通う場合は、九九も早めに覚えておいた方が楽です。

長男も小1のころには、九九や3桁×3桁の筆算まで進んでいました。

ただし、九九を覚えたから中学受験準備が完成するわけではありません。

小1〜小2で大事なのは、毎日続ける力です

我が家では、リビング学習、というよりダイニングテーブル学習を重視しました。

子ども部屋に立派な学習机を置いても、低学年の子が一人で集中して勉強するのはなかなか難しいです。

もちろん、できる子もいます。

でも、我が家の男子たちは、放っておくとだいたい何か別のことをしています。

鉛筆を削っている。

消しゴムを分解している。

プリントの端に謎のキャラクターを描いている。

そして、なぜか床に寝ている。

(床に寝るな)

リビング学習なら、親の目が届きます。

親が横でブログを書いていてもよいです。

家事をしていてもよいです。

親が近くにいるだけで、子どもは多少がんばります。

多少です。

過度な期待は禁物です。

でも、この多少が大事です。

兄弟がいる場合は、一人が勉強を始めると、他の兄弟も「あ、自分もやらなきゃ」という雰囲気になります。

これも意外と大きいです。

小2までにリビングで勉強する流れができていると、小3以降の入塾準備にもつながりやすいと思います。


小2で塾に入れるか、公文で待つか

小2になると、中学受験をかなり意識し始める家庭も出てきます。

低学年から進学塾に入れるべきか。

それとも、公文や家庭学習で小3まで待つべきか。

これは悩ましいところです。

我が家の長男は、小2から浜学園に通いました。

低学年から進学塾に通うメリットはあります。

塾の雰囲気に早く慣れます。

復習テストにも慣れます。

公開学力テストにも慣れます。

親も中学受験の流れを早く理解できます。

これは大きいです。

一方で、親のサポートはかなり必要です。

宿題を見る。

復習テストの準備をする。

公開学力テストの結果を見る。

間違えた問題を復習する。

子どものモチベーションを保つ。

これを小2からやるのは、なかなか大変です。

長男のときは、計算はできても、国語や文章題で苦労しました。

宿題をさせるのも大変でした。

親もイライラする。

子どもも反抗する。

中学受験が本格化する前から、家庭内で小さな受験戦争が始まります。

一方、次男と三男では、長男の経験を踏まえて、公文で土台を作ってから新小4で浜学園に入る流れを選びました。

一人目は親もわからないまま突き進みます。

二人目以降は、親も少し学習します。

親も反復学習です。

小2で塾に入ることが悪いわけではありません。

合う子には合います。

ただ、低学年から塾に入れるかどうかを考える前に、毎日机に向かえるか、文章を読むことに抵抗がないか、間違い直しを嫌がらないかは見ておいた方がよいと思います。


まとめ|幼児期〜小2は中学受験の「土台づくり」

幼児期〜小2までは、受験勉強をゴリゴリやる時期ではないと思います。

もちろん、できる子はどんどん進めばよいです。

でも、普通の子にとって大事なのは、まず勉強を生活の一部にすることです。

机に座る。

鉛筆を持つ。

毎日少しやる。

親が丸つけする。

間違えたら直す。

短い文章を読む。

リビングで勉強する。

このあたりです。

我が家では、長男は公文なしで小2から浜学園に入りました。

その経験から、次男と三男は公文で学習習慣を作ってから新小4入塾を目指しました。

この流れがすべての家庭に正解とは思いません。

ただ、我が家としてはかなり現実的だったと思っています。

中学受験の本格スタートは小4からです。

でも、小4から急に勉強の体力をつけようとすると、親子ともにしんどいです。

だからこそ、幼児期〜小2では、派手な先取りよりも、地味な土台づくり。

ここを意識しておくと、新小4のスタートがかなり違ってくると思います。

ここまで読んで、

「では、小3では具体的に何をすればいいのか」

と思った方は、次の記事で小3〜新小4入塾前の準備について詳しくまとめます。

小3は、公文や家庭学習から進学塾へ橋渡しする大事な時期です。

ここで何をするかで、新小4の入り方がかなり変わってきます。

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この記事を書いた人

⭐︎中規模病院で勤務医をしています。
⭐︎子供は男の子が3人いて、遊び、ふざけ、いたずらでカオスな毎日を送っています。
⭐︎子どもの中学受験を通じて、子育てや受験に関しての情報発信を行なっています。
⭐︎好きな教科:算数、理科、数学、物理、化学とゴリゴリな理系マッチョです。

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