中学受験したものの成績が悪く、いわゆる「深海魚」になってしまったら「自己肯定感」は喪失するのでしょうか?
Twitter(?)でもたびたび話題ですよね。
では、
進学校で成績『深海魚』になったら自己肯定感が低下した学生生活を送ることになるのでしょうか?
学歴コンプレックスまで拗らせるのでしょうか?
そう考えるのは一側面しか見えてない大人の意見だと思います。
以下は私自身の体験談です。
僕は地元の公立中学から公立進学高校に行ったわけですが、高校1年生の1学期は好成績だったものの、その後はナイアガラの滝の如く成績は落ちて、いわゆる「深海魚」となりました。
当然、2年生3学期の校内実力テストで400人中370位という悲惨な結果でした。
ただ自己肯定感が低かったのか?というと全然そんなことはありませんでした。
3年の夏まで続けた部活、
中心メンバーとして進めた文化祭、
休み時間は小学生のようにみんなでサッカー、
そして休日は徹夜で麻雀。
人数が足りないからと言って、関西将棋会館に行って将棋大会にも出てました。
成績は低かったけど、むちゃくちゃ充実している感じはありました。
そして何より『俺はやったらできる』という謎の自信。
今はやってないけど、やったらナリタブライアンの如く第4コーナーから末脚素晴らしくみんなを抜き去ってしまうだろうという妄想を抱きがちでした。
でも、現実は中2の終わりの段階で、数学は好きだったけど他はボロボロ。
当然、塾には行っておらず自分がどれだけやばいのかわからない状態。
そして両親は高卒というのもあり、勉強しろとは一切言われなかった状態でした。
ただ「おまえはやったらできるだろう」という信頼は感じていました。
めちゃくちゃ根拠はないのですが。
さすがに3年生になる春休みから自分で勉強を始めて最初の校内実力テストでは30位までアップ。
現役で京大行けるかなっていうところまで行ったけど甘くはなく一浪で京大へ。
今思うと親からの謎の信頼感『おまえはやったらできるはずだ』が大きかったのかもしれないです。
まぁ、僕自身の特殊性はあるのかもしれないですが、成績がどん底でも全然自己肯定感が否定されることはありませんでした。
もし親に『おまえは深海魚だ』と言われたり思われたりしていたら、自己肯定感は低くなっていたのかもしれません。
今もし、お子さんが深海魚だとしても、自己肯定感を否定するようなことを言動に出さない方がいいでしょう。
あれだけ大変な中学受験を勝ち抜いてきたのだから、信頼してあげることも大事だと思います。
信頼してもらっていると感じるといつしか走り出す深海魚もいるはずです。
親が『深海魚』と烙印を押すと真の深海魚となってしまいます。
勉強以外で自己肯定感を保ち学生生活を送っていれば、優しく見守りながら適度に背中を押す感じがいいのでしょう。
あ、私ですか?親としての不出来を反省しています。
コメント