小4の三男が理科で月の分野の勉強を始めたところでした。
授業を聞いても全く理解していない様子でしたので、とりあえず教えることになりました。
この分野でぶち当たる問題は、
「月の南中時間」
です。

写真にあるように、
・満月の南中時刻は?
から始まって、
・満月の月の出の時間は?
・上弦の月は12時にどこの方角に見えますか?
などの問題に躓きます。
「ただ単に、覚えればいいだけやん」
といって、ひたすら裏紙に書かせて覚えさせていました。

こんな感じです。
ただ、何回書いても次の日には
「新月の南中時刻は…ごぜ…ん…0時?」
と「午前」なのか「午後」なのかしっかりと覚えてくれません。
なんでこんなことも覚えられないんだろうか?
と心配になりますし、
「いい加減に覚えろよ!」
と言ってしまいます。
ただ、あと100回書かせたとして1年後に覚えているでしょうか?
答えは「覚えてない」でしょう。
単純な暗記ほど記憶に残らないことはありません。
そこで、、、
単純に覚えろというのはやめて記憶に残りやすい教え方に変えました。
つまり、
満月は午後0時に南中したらお昼に満月が見えるってことになっちゃうので午後0時に南中するわけない。だから満月は午前0時に南中する。満月は夜に見えるでしょ?だから午前0時。
あるいは、
新月は見えない月なので、12時すなわち午後0時に南中するのよ。昼間に月は見えないでしょ。
と教えるようにしたら、「午前」と「午後」の間違いは無くなりました。
どうやって満ち欠けしていくかは、地球を中心とした月の公転する図から判断すべきでしょうが、これはまだ難しいので、
「三日月は3だから右の方が光って見える(光っている部分が3という数字の形に見える9」
というような具合で覚えるようにしました。
時間については、新月か満月の時間さえ分かれば、主要な月の南中時間は3時間毎に進んでいくので簡単にわかると思います。
24時間で1周360度だから90度は6時間
ということさえ覚えれば、先に挙げた南中時刻と合わせて、月の出や入りの時間は簡単に計算されます。
ただ単に
「覚えろ!」
ではなくて、ちょっとしたことで
「わかった!」
になることを思い知りました。
自然と見ただけで覚えてしまうお子さんも少なくないかと思いますし、最初から噛み砕いてわかりやすく教えられる親御さんもいると思いますが、本当にちょっとした工夫で「理解できる」に繋がるんだと思った事例です。
ちょっとした工夫で、永遠と続く
「なんで覚えてないの?何回もやったでしょ」
という輪廻から脱却できることもあります。
ちょっとした工夫をサボっていた自分に反省します。
もちろん、記憶しか仕方がない問題はたくさんあります。
理科で言えば、植物や動物の分類とか「何の卵でしょう?」みたいなやつです。
正直なところ、つまらない問題ですが、実物は体験できないもののインターネットで検索はできるので一つずつ検索して見せるようにはしています。
自分でも検索はできるようになってきますので、そこまで到達するまでやって見せるしかないと思います。
たった一手間、ほんの一工夫でだいぶ変わってしまうのだなと感じた出来事を記録しました。
当然、こうしても忘れてしまうかもしれませんが、また思い出した時により記憶に残りやすいのは「工夫した方」でしょう。
まぁ成績が良くない子ほど、小さな積み上げを大事にしないといけません。
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