【中学受験】非優秀層の選択肢の少なさに気づく

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学校別の偏差値表を眺めていて三男が2年後に受験しそうな学校を想像していました。

ん!?

意外と学校が少ない…

ということに改めて気づきました。

下手すると、全滅からの公立中というルートを頭がよぎります。

誤解がないようにいうと、非優秀層=馬鹿という意味ではありません。

中学受験を目指している層の多くは、学校では優秀層にあたります。

ここでは「優秀層=浜学園の偏差値60以上」を想定しています。

長男も次男も志望校や併願校の選択には幸い悩みはありませんでした。

上位層であれば、いわゆる受験ルートはほぼ決まっています。

あえて影響があるとすれば

「住んでいる場所」

だけです。

例えば、灘、甲陽、星光を関西統一日初日に受験する場合は、

・統一日初日〜2日目午前:灘、甲陽、星光

・統一日2日目午後:西大和、須磨学園3回目、高槻B日程

・統一日3日目:洛南、東大寺、神戸大学附属(年によって日程バラツキあり)

・統一日4日目:六甲B日程、白陵後期

・統一日5日目以降:洛星後期

と大体のコースは固定化されています。

それぞれを自分の成績と住んでいる場所から通える範囲で選んでいくことになります。

例えば、灘なら、、、

こんな感じで、甲陽なら、、、

となり、星光なら、、、

といった感じです。

次男は現在進行中ではありますが、長男も次男も受験校はこのフローチャートに従って自然ときまりました。

さて、2年後を想像してみると、意外に受験校が少ないなということに気づきました(遅

4年生も終盤を迎え、三男の偏差値的には55くらいです。

3教科で良い時は60を出すときはあったものの、平均的には55前後かなというところです。

野球を辞めて勉強に全振りしたら、もうちょっと上がるのではないかという淡い期待もありますが、現実的には小6になって野球を辞めたとしても偏差値に大きな上振れはないかなと思います。

むしろ、下振れリスクを孕んでいます。

で、、、

偏差値55近辺でどのような受験コースがあるのか、向き合いたくない現実に向き合ってみました。

まず、灘はありえないとして、その他の6校、特に灘と日程が被る甲陽や星光にチャレンジしたと想定しましょう。

かなり、リスクが高いです。

甲陽や星光がボーダーな層は、その他の学校を選択するにあたって下手すると「全滅」というリスクが大きいです。

例えば、偏差値55の子が甲陽にチャレンジし、併願校も妥協しないとすると、、、

甲陽→西大和あるいは高槻B、須磨学園3回目→洛南、東大寺→白陵後期、六甲B日程→洛星後期

のような、どれもこれも偏差値が55以上になってしまいます。

非常に危険です。

かと言って、統一日3日目の洛南や東大寺を夙川、大阪桐蔭、帝塚山、開明に変えてもA判定が偏差値が55くらいなので、どう転ぶかわかりません。

最終的に全部残念になると駆け込みで統一日から1週間後の「滝川」しか残っていません。

ここまでくるとかなりの悲壮感が漂っているので偏差値が10高いとしても受かるかどうかわからなくなります。

メンタル崩壊、、、すら懸念されます。

ですから、偏差値55くらいの子にとって、7冠校を目指すのか目指すべきではないのか非常に悩ましい選択になるでしょう。

目指さない場合は、

・統一日初日から2日目にかけて須磨学園を3回受験(3回受験は加点あり)

・統一日初日に高槻、白陵を受け、2日目に淳心、明星、開明、清風南海

など偏差値55であれば、どれかには必ず受かりそうな学校を抑える戦略が練られます。

また、星光は初日だけですので、初日午後、2日目をうまく使えるので二日間入試がある甲陽よりも戦略を練りやすいです。

そう考えると、初日と2日目を縛られている甲陽は選択肢が狭まるので、ボーダー層にとっては厳しい選択となります。

問題を難しくしているのは、

統一日3日目以降の学校の難易度が異常に上がる

ということでしょう。

洛南や東大寺はもとより、統一日3日目以降は六甲、白陵はべらぼうに難易度が上がります。

そうです。

灘や甲陽、星光のガチ勢がこぞって受けにくる影響です。

そんな層と一緒に受験しますし、六甲や白陵受験時にはまだ灘の結果が出ていないので灘勢もガチって受験してきます。

雰囲気的に「受かるわけない」と感じてしまうでしょう。

ですから、実質的には初日、二日目で決めてしまわないと後がないという気持ちで受けなくてはいけなくなります。

そして、あることに気づきます。

「実際に進学できる人数と受験者数にミスマッチがるんじゃないか?」

という恐ろしいことです。

浜学園だけでいうと、小4の男子は2000人います(女子は1500人)。

希、日能研、馬渕、、、などを考えると中学受験を男子だけでも相当数いるでしょう。

それだけをカバーするほど中学校のキャパがあるんだろうか?と、、、。

特に、偏差値50以上に絞ると

「志望者数>>>入学定員」

となる感じがプンプンします。

実際はわかりませんが、おそらくそうなのでしょう。

そう考えると、偏差値55前後の戦略をミスれば全落ちリスクも考えておかないといけません。

ちなみに最近課金したGemini3 proに聞いてみました。

Q:近畿の私立中学校の男子の定員は?

A:共学校は推定となるものの9,000名くらいとなります。

そして、中学受験者数はどうでしょうか?

Q:男子は9,000人ちょっと推定されます。

この値が正しいとすると、全員が進学できるものではないことがわかります。

そう考えると、容易にアンマッチが起こりうると想定しておいた方がよさそうです。

勝負する場合は「寮のある学校」も選択肢として考えておいた方が良いかもしれません。

寮のある学校は前受校が多いので、行くことができる学校として1つは確保しておくと精神的なゆとりはあるでしょう。

問題は「寮」を子が許容するかどうかです。

基本的に私は「中学生で寮」はちょっとやりすぎかなと感じているので、選択肢には入れていません。

ですから、前受校を受験するにしてもあくまでも練習として考えています。

子供の多くは、ゲームが禁止で勉強を強要されるような監獄、、、いや寮は嫌厭するでしょう。

寮肯定派には申し訳ないですが、一般的には中学生で親元を離れて寮生活をしたいという子供はレアでしょう。

「子供が寮に行きたいと言っている」という人もいるかもしれませんが、心理的には「そう言わせている」と考えていいかもしれません。

あるいは、6年間禁欲な寮生活への想像力が欠けているか。

もちろん、親よりも友達と生活する寮に憧れる子がいるということは否定しませんが、あくまでもレアでしょう。

ということで「寮」は最善の解決策ともなりえません。

果たして、小6の今頃に偏差値55をキープできているかどうかもわかりません。

偏差値50以下だってこともありえます。

正直なところ、偏差値55〜45は容易にブレます。

特に浜学園の公開学力テストや合否判定テストは難しく上位層を基準としているので、中位層〜下位層にとっては偏差値をうまく表せているのかどうか怪しいと感じる時があります。

では、偏差値50以下に落ち着いたとして、どのように学校を選べば良いか。

こうなると7冠校は当然諦めないといけませんが、中学受験をしたことがない人でも少しは名前を知っている学校は諦めないといけないかもしれません。

現実的には、過去問をやらせてみて相性が良いと子が感じる無理のない学校を見栄を張らず選んでいくことが最善かどうかわからないですがベターかと思います。

当然ながら「大学附属中学校」に入学させてエスカレーターを選ぶのでも良いでしょう。

ただ、それなら全部諦めて高校受験で逆転!という選択肢は厳しいと想定しています。

中学受験で伸び悩んでいる子が高校受験までの3年間で著しく伸びるのか?

中学受験をしていないけど優秀な子はたくさんいる中で、内申点をうまく取れるのか?

と考える必要はあると思います。

特に中学受験をしていないだけで目立たなかった優秀層が高校受験になって頭角を表すということはよくあることだと思います。

ということで、偏差値50以下で落ち着いたのならば、やはり合格を確実に狙える学校を中心に固めていくしかないでしょう。

全落ちからの公立中は回避したいものです。

もう一つの選択肢としては

「中学受験撤退」

でしょう。

そうです。

受験する前に「撤退」です。

全落ちして傷をつけるより早めに諦めて高校受験に備えるというのもアリかもしれません。

しかし、辞めるにしても相当なお金や時間をかけているので、簡単ではないでしょう。

かなりの勇気が要ります。

現時点では考えたくない選択肢です。

安易に三男の偏差値帯でも志望校は自然と決まるだろうとぼんやりと考えていました。

が、現実はそう甘くはありません。

2回も受験を親として経験していると小5からの2年間はあっという間です。

戦略をある程度練っていないと、気づいた時には手遅れということも十分ありえます。

それどころか、戦略を練っていても思い通りになんかいくわけないと考えておいて、プランAだけではなくBやCを想定しておくことが肝要です。

もちろん、分厚く戦略を練りすぎて子供を追い詰めてしまうのは本末転倒なので加減は難しいです。

まぁ、ぼーっと無戦略で過ごして良いのは超優秀層だけでしょう。

いわゆる「全教科ゼロ組」みたいな層です。

つまりは、大部分(99.5%)は戦略を練っておかないといけないということになると思います。

そう考えると、2年後も今と同様に、いやそれ以上に悩ましい日々を送っていることでしょう。

結論から言うと

「どの偏差値帯もそれぞれの苦悩がある」

ということに尽きます。

一度中学受験の道に足を踏み入れてしまった以上は、なかなか後戻り(=損切り)はできないので、最初から覚悟が必要ということでしょう。

それを知るのは小6の12月なのですが、、、

次男のことを考えると胃がいたくなる上に、三男のことも考えると過呼吸気味になりますが、いろんなことを想定して覚悟していきたいと思います。

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この記事を書いた人

⭐︎中規模病院で勤務医をしています。
⭐︎子供は男の子が3人いて、遊び、ふざけ、いたずらでカオスな毎日を送っています。
⭐︎子どもの中学受験を通じて、子育てや受験に関しての情報発信を行なっています。
⭐︎好きな教科:算数、理科、数学、物理、化学とゴリゴリな理系マッチョです。

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