もう3日目の朝です。
この日も受験校の直前講座があるために最寄りの浜学園に向かいます。
1時間前くらいに無事に起きて次男も起こし準備をします。
少し過去問を解いてホテルを後にしました。
次男を浜学園に送り届け、近くのベンチで待つことにしました。
今回は塾の中で待つことはできないようで、親は各々待ちやすいところで待ちます。
その際に、塾の配慮で子と親に親がどこで待っているかわかるようにメモを渡してくれます。
例えば、近くのカフェで待つ場合は、
「ドトール」
などというメモを親と子に渡してくれます。
まぁ、携帯電話があるので、必要ないのかもしれませんが。
私は、長男の時と同じように塾の近くの地下街のベンチのようなところで待つことにしました。
しばらくして、地下街に降りてくる次男の姿が見えたので、合流し3日目の学校に向かいました。
本命校とはうって変わって、気楽な様子が伺えます。
問題は確かに難しいのですが、浜学園のプレ模試で一桁順位だったこともあり、親も子も落ちることは流石にないだろうという気持ちです。
その道中も、明日の本命校の合格発表だけが気になる様子。
そりゃそうです。
そのために遊ぶのも我慢してきて勉強してきたのですから、他はどうでも良いという気持ちになるのでしょう。
ただ、そんな気持ちだと足元をすくわれかねないので
「油断したらあかん」
と集中するように諭しました。
3日目校では、地元の植物や生物などが出題されることがあるようで、その土地由来の生物や植物を簡単におさらいしながら向かいました。
調べてと要求しながらも
「覚えられないや」
などと言われ、
「お前が聞いてきたんだろ」
と漫才みたいなやりとりをしながら歩いていました。
そうこうしていると、現地に到着。
たくさんの受験生とその親が列をなしていました。
係りの人が整理していて到着順に案内されます。
すごい人なので、これから受験の人は早めにきたほうが良いかもしれません。
正門でお別れです。
受験のために正門をくぐる後ろ姿を見るのはこれで最後です。
「頑張ってこいよ」
といつの間にか大きくなった背中に声掛けして送り出します。
「わかった」
といつものように一言だけおいて、後ろ姿は学校へと吸い込まれて行きました。
送り出してから、保護者用に試験が終わるまで待合室が用意されているようですが、ホテルに戻りチェックアウトまでのんびりすることにしました。
長男の時もそのようにしていましたが、のんびりすることもできずソワソワしているまにお迎えの時間になったのを覚えています。
ホテルに戻り、意味なくスマホの計算機を叩きます。
そうです。
次男の自分の感触の予想点と各種分析したブログなどから私が考える合格最低点を推定するために計算機を叩いています。
問題はやはり算数です。
まぁ算数しか分析しているブログがないので、どうしても算数の予想点と推定の合格平均点との比較がメインになります。
「これとこれは確実に合わないといけないよな…。」
などと、まさに「取らぬ狸の皮算用」よろしく、計算機を叩いて、
「ん〜合格しててもギリギリかもなぁ」
という結論にどうしても、どう計算しても達してしまいます。
本当に意味のないことなんですけどね。
私が推定の合格最低点などあてになりませんから。
ただ、とにかく、明日の結果の安心材料を見つけたい気持ちだけがその行動に走らせます。
「これとこれが解けてないのが痛いな…」
などと堂々巡りを繰り返し、お迎えの時間となりました。
終了時間くらいに正門で待っていると、しばらくして次男の姿が見えました。
「本命校じゃないから、みんなと簡単な答え合わせしてた」
と邪心のない笑顔で戻ってきました。
「算数は2問だけわからなかったけど、まぁまぁできた」
「理科は結構できたけど、国語は、ん〜わからない」
という感じでした。
それよりも
「明日が気になる。明日の受験は行きたくない」
と仕切りに言っていました。
最終日の明日の学校の受験中に本命校の発表があるから、受験どころではないというのです。
まぁその気持ちはわかります。
ただ、万が一、すべて落ちることもあり得ますし、本命校がダメだったときの選択肢を増やすためにもちゃんと受験すべきと説明しました。
その会話の中で、万が一、本命校がダメだったら、、、というのが引っかかったらしく
「何か知ってるの?」
と不安がられました。
「いや、特にないけど万が一のためや」
とこちらの感じている不安を感じさせぬようにしました。
帰りの道中は、明日の試験でよく出題される300字の国語記述問題の書方を復習しながら帰りました。
300字の記述は「科学に関して自分が感じること」という内容がよく出題されるので、それに対する対策です。
どのような形でも「科学」に関することが出たら
「フィボナッチ数列」
で行こう!と決めていました。
フィボナッチ数列は、
1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、、、
という数列です。
お馴染みですね。
F(n+2)=F(n+1)+F(n)
で表される数列です。
植物の枝分かれや花びらやたねの数などがこの数列で出てくる数字であることが多く、自然界に多く見られます。
葉がかさらないようにしているタンポポのロゼット、隙間なく効率よくタネを並べられるためにひまわりや松ぼっくりなどで観察できます。
毎度のことながら、自然界ってすごく合理的だなと感じる一方で、このような数字を発見した科学者はすごいなと感服してしまいます。
願わくば、、、
子供達も平凡なサラリーマンになるよりは、アンメットニーズに応えたり、新たな事実を発見や追求する科学の道に進んでほしいなと思います。
まぁ、なんでフィボナッチ数列に着目したかというと、中学受験であるあるな数列ですし、その際に子供達と話題になります。
「いろんなところにフィボナッチが隠れているなんてすごいよな」
という会話からヒントを得ました。
フィボナッチから黄金比の話にも発展したりしましたが、字数の関係もありますし、ややこしくもなるので、科学系の出題がされたら「何でもかんでもフィボナッチ数列に結びつける」ということで対策としました。
そんな帰りの道中でも、
「やっぱり明日、受験しなきゃいけない?結果が気になるから受けたくないなぁ」
とぼそり。
明日も頑張るように説得し帰路につきました。
帰宅後、明日の受験校の対策講座が浜学園であったのでそれを受講し早めに床につかせました。
疲れていたのか、早めに寝入ったようです。
ただ、寝るまで
「明日が気になる」
と明日の受験に対しては心ここに在らずの状態でした。
次男が寝入ってから、長男にお願いしました。
何を?
灘中の算数の問題を解いてもらいました。
次男が解けなかった算数2日目の問題ですが、私はこれが解けないと厳しいのではないかと推察していました。
そこで、長男であれば、解けるかどうか気になっていたのです。
長男があっさり解ければ
「厳しい」
と覚悟するためです。
ちなみに、長男は算数だけであればギリギリ灘中に受かるかもしれないというレベル感かなと親のバイアスはあるかもしれませんが、そのように考えています。
「解いてみるわ」
と嫌がることなく取り掛かります。
解いているのを眺めていると、ものの数分である大問の(1)を解いて正解していました。
「ん〜これを解けてないと厳しいのじゃないか…」
と長男。
私が感じていた考えに一致。
とても良くない意味での一致。
続いて(2)を解いてもらいましたが、
「これは解けないでくれ」
と意味のわからない願いは虚しく破られ、(1)と(2)合わせて10分もかからず正答していました。
長男はもちろん
「次男は絶対受かるでしょ」
と信頼し応援していたのですが、
「これが解けてないと少し厳しいかな」
と。
とにかく、この問題が解けたと絶対にいうなと言って、
「当たり前やん。そんなこという訳ないし、本番だと解けたかどうかわからないし」
と、慰めともなんとも言えない気遣いを見せてくれましたが、重い空気がリビングを支配していました。
やっぱり、この問題が合否を分けるかもなぁと感じざるを得ませんでした。
とはいえ、他がそこそこできていれば、、、と思い寝ることにしましたが、、、
やはり。
なかなか寝つけません。
邪心のない顔で寝ている次男の顔をみると、なんとも切ない気持ちで胸がいっぱいになります。
「あぁ、神様、、、」
と連日連夜の神頼み。
明日が一生こないでほしいという気持ちと早く結果を知りたいという気持ちのせめぎ合いの中、なかなか寝つけませんでした。
そして、運命の発表がある朝を迎えます。


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